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天気はとても良い。「ねえ、あぶない刑事って、英語にしたら、デンジャラスディテクティヴなの? かっこよくない?」「八時よ。子どもはもう寝なさい」
会社に行く。
昨日、鎌倉で宇治金時かき氷を食べたのだけど、餡が実に美味しかった。口に入れた瞬間に「なにこれ」って言ってしまったよ。ほんとびっくりした。
「さんぽ」をよくピアノで弾いているのだけど、「うれしいな」のところは、もうコードなんかでたらめでいいと思っているので、クラスター音を使っている。「きつねもたぬきも」のところのアドリブが楽しいね。
「ねえ、デスシリンダーってどうかな?」「大丈夫だ。何の心配も要らない」「ほんと?」「ああ。安心しなさい」「良かった」「おやすみ」
ゲラゲラ笑いながら読みました。この子、扱いにくいわー。いっそのこと萌えキャラにしようぜ!
表題作は、要約すると、父親の悪行のせいでどん底に突き落とされた少年が、ただどん底で生きるだけの労働者となり、そこから這い上がるチャンスを自ら踏み潰していく話。世界のどこにも救いは用意されていない。自意識って何のためのあるんだろうね。不幸になるためかもね。
露悪趣味コレクターとしては、もうちょっと貫多のいやーなところをネチネチと描写して欲しかったところ。妄想のシーンが白眉だったので、あれが現実世界にもはみ出したら面白かったのに。あと、せっかくのリアルファイトも買春の場面も、いくらでも掘り下げられるだろうに、あっさりしていてちょっと残念。もちろん、西村さんは意図的にそのあたりの描写を避けたのだろうけど。女友達を紹介してくれと頼むくだりはほんと最高。読んで良かった!
全体としては、小説としての物語構造がそこまで機能していないため、長編小説のプロローグだけで終わってしまった気分。そこはちゃんと瀧に行って心中未遂しないと! もしかしたら、「鬱ごはん」もプロローグなのかも知れない。あれから鬱野は一緒に食事を取る相手を見付けるんですよ。知らなかった自分を少しずつ知っていく日々。でもやがて鬱野のああいう性格から、最後には雨の夜に気まずい別れをしてしまう。やがてイマジナリーフレンドも見えなくなる。ほろ苦い青春の物語。
「落ちぶれて袖に涙の降りかかる」は、腰痛は別にどうでもいい、田端さんのこともどうでもいい、ただ堀木克三への自己投影のくだりだけは実に素晴らしかった。そりゃ落ちるわ。
天気はとても良い。午前中は菅刈の方から代官山に行き、蔦屋書店のスタバでスターバックスラテを飲んで、ふらりと本を一冊買っていく。マーガレット・ワイズ・ブラウンの本を見たのだけど、「おやすみなさいおつきさま」の原文はあっても「クリスマス・イブ」の原文がなかったので残念。あれは本当に素晴らしい作品だと思う。部屋に戻ってスパゲッティを茹でて食べる。うまい。荷物を受け取る。
午後はクルマで島忠ホームズへ。布団を見て、小物を買っていく。サーティワンでアイスを食べてコーヒーを飲む。さらに小物を買って、さっさと帰った。夕方の道路は混んでいる。夕食に羊肉を焼き、牡蠣を煮た。
今日もとても天気が良い。いいねえいいねえ。秋だねえ。
午前中は掃除と洗濯を済ませて、畑の手入れをする。雑草を抜いて、肥料を加えて、水をまく。どうにか冬を乗り越えてくれよ。ガソリンスタンドで給油して、スーパーで買い物をする。またしてもスパゲッティを茹でる。うまい。
午後はクルマで有栖川公園へ。スタバでスノーメイプルトフィーラテを買っていく。いいところであるよ。ナショナルでチョコレートを買って、JOUVAUD でナッツとドライフルーツが載ったクッキーを買って食べる。うまいうまい。元気が出るよ。
夕方に部屋に戻り、餃子を焼き、豚汁を作る。料理を作るのは楽しいさ。
ホワイダニットもの! 森博嗣がホワイダニットものですよ奥さん!
あらすじ。真鍋くんは永田さんと仲良くなり、小川さんは一葉さんと仲良くなりました。「ぶすになるべからず、すすみとげて金を得る」。椙田さんは物語の裏側で大活躍していましたが、それでもあの天才との彼我の差はあまりに大きく、きっと椙田さんの功績は千年後くらいに評価されるのでしょう。
しかし、びっくりするくらい作品のテーマが一貫していたのでびっくりした。なにこれ。本当に森博嗣なの? 京極夏彦じゃなくて?
しかし、森博嗣の作品の多くは、自分が読んだのがもう十年以上も前だから、いまいち細部が思い出せなくて困るね。秋野さんって、よく思い出せないんだけど、天才を止めようとしたから無実の罪で投獄されたんだっけ? 環が閉じるときには、すべて読み返してやろうか。
曇り。冷えているねえ。公園の向こうまで歩く。コートが欲しくなってくるね。
会社に行く。
卓上のボックスティッシュが切れたというのに、無意識にそこに手を伸ばしてしまい、ボックスティッシュの不在を再認識させられる。ボックスティッシュレス症候群と名付けよう。なお、姉妹病に金正日レス症候群があります。
MacBook Pro のストレージが厳しくなってきたので、ここは microSD to SD アダプタでも買ってきてごまかすことにしようと思う。microSD カードは 64GB の予備があるので、当座はこれでなんとかなるだろう。
自分は映画を見るときに日本語字幕付きで見ているけれど、日本語に意訳が入り込んでいると「え? そんなこと言ってないよ?」と混乱してしまうので、英語字幕で見るべきかも知れない。英語字幕で分からないところは、日本語字幕でも分からないよ。日本語の方が「分からないこと」に慣れているだけさ。
(若干ネタバレありますのでご注意ください。ところで誰かおれにネタバレして欲しいんだけど、結局、梶原さんって一体何がしたかったの?)
毎日ちまちま少しずつ遊んでいたわけですが、結局二ヶ月くらいかかりましたね。無事にすべてのしおりをゲットしました。いやこれはなかなか面白かった。 誘拐事件に始まり、爆破事件に終わる、渋谷の最も長い一日の物語。たくさんのキャラクターが複雑かつ巧妙に絡み合う、実に見事なプロットでありました。なんというか、工芸品だね。
以下、雑感。
・心が黒く濁っているもので、「全員同じ一日と見せかけて実は一人だけ日にちが違う人物がいる、という叙述トリックに違いない。騙されるもんか騙されるもんか騙されるもんか」とか思っていたのだけど違った。騙されるもんか騙されるもんか騙されるもんか。
・登場人物が基本的にバカばっかりだったわけですが、それらのバカのなかでもひときわ光り輝くのが超絶技巧バカであるところの我らが御法川実大先生であります。プレイヤキャラクタなのにプレイヤキャラクタに見えない。もう嬉しくてしかたない。極論はお前だ!
・しかし、千晶にダメ出ししまくるのって、典型的な「立場の弱い人間を精神的に追い込んで自己評価を下げさせた後で報酬を与えることで相手をコントロールする手法」だよなー。自己評価を下げようとしてくる相手には軽口を叩くのが一番だよ。報酬なんか受け取るもんか。
・阿智に対する大沢ひとみのキャラ付けがいかにも「脇役的」なのでモヤモヤしてしまうね。いまいち血肉の通った生身の人間として描かれていない。いくらなんでも阿智にとって都合のいい振る舞いが多すぎる。何度でも二口女の話をいたしましょう。
・ラスボスが強くてとてもいい。おいでよ死亡フラグの森ってやつだな。何度渋谷を壊滅させられたことか。じわじわと物語が進むのはいいですね!
・建野さんやウーアくん(仮)やカナンちゃんに関するメイントリックも光っていたのに加えて、KOK 伏線回収、着信音伏線回収、そして最後の最後で堕天使伏線大回収でテンションが上がりました。そうだよそうだよ! そうこなくっちゃ! ミノさんカッコイイ!
・主題歌は「戦慄せよ! Everything is be alright の衝撃!」と煽りたくなりました。何度聴いてもここで椅子からずり落ちてしまう。いや、わざとなのかも知れないけどさ、そこは「大路を走らば」ってやつですよ。
・オマケについて。鈴音編は「はあ、そうですか」で、カナン編は「急にラノベ! いいね!」で、エコ吉編は「折角なんだから、もっと話を膨らましてよ」といったところ。陰謀編はお約束ですね。
何はともあれ、楽しませていただきました。さあ、iPhone 6 を買おう。
天気はとても良い。公園の向こうまで歩く。イチョウが美しく色づいてきた。
会社に行く。
「アナと雪の女王」を見てからというもの、ピアノで Let it go を弾いている。ところで、"I don't care what they're going to say" のところって、You're beautiful の "I saw your face in a crowded place" に似てません?
雑司ヶ谷のことを思い出す。たくさんの猫がいた。狭い路地を自転車で通った。毎日を不安とともに暮らしていた。働けるというのは幸せなことだ。
せっかくの三連休なのでお菓子作りをしたい。クッキーを作ろう。
(ちょっとネタバレを含みますが、まあそこはありのままでいいじゃないですか。ありのままっていいよね。オレオレ詐欺もありのままだったら「もしもし?」「あ、タカシかい?」「違います。でもお金が欲しいです」だったのにね。)
ディズニーすごい。音楽も映像も演出も神がかっている。隅々まで配慮が行き届いていて、手抜きが全くない。脚本もポリティカル・コレクトネスも強く意識している。ここまでよく作られた映画は久し振りに見たよ。
あと発音がとても聞き取りやすい。高校生のリスニングの教材にちょうどいいレベル。英語帝国主義の盤石性は、こういった細やかな配慮の積み重ねにも関連しているのでしょう。Coronation ね、なるほど。
アナとハンスの秒速展開に笑ってしまった。これはあれだな、エルサが発言小町に「妹が初対面の男性と婚約しました。しかも実家に同居すると言っています。どうしたらいいでしょうか?」と書き込んで炎上する流れだな。
Let it go はいい。本当にいい。くびきから解放されて、自分の能力を自由に試して、とても嬉しそうなエルサの表情が逆に悲壮感を引き立てている。氷の階段を駆け上るシーンはこの映画の白眉だと思います。こういうのには弱いんだ。
日本語版の「ありのまま」という言い回し自体はなかなかうまいんじゃないでしょうか。ただ、本来の歌詞のテーマは「過去や他者との決別」だと思うので、日本語版ではそこを切断処理して、まっさらな自己肯定にしてしまっているのはとても引っ掛かります。
青年クリストフが出てきたあたりで「これはハンスが実は悪者だったという展開では」と思ったら大当たりだった。大人ってやだね! 火サスも出演者一覧で犯人が読めるもんね! 尺の都合とか言い出すもんね!
オチには膝を叩いた。そう来たかそう来たか! やられたぜ! 確かにこれなら二つの大問題を一気に解決することができる! まさか序盤の "For the First Time in Forever" も伏線だったとは思わなかった。これこそが今という時代であるよ。エマ・ワトソンもびっくりだよ。
余談ですが、アナの見た目が元部下にそっくりだったので、ラストシーンで「良かった良かった」となりました。おめでとうございます。「せっかくのポリティカル・コレクトネスが台なしに!」「いやほんとありのままっすよ」。
天気は悪くない。腰痛と肩こりがひどい。もっと運動しないといけないな。
リュックを背負い、川の向こうに行く。病院に行ってきた。コーヒーを飲む。
会社に行く。
白羽の矢の上から釘を刺される。Individual という言葉は昔から大好きだ。
「労働の分断」の解消に必要なのは、業務の可視化やスモールステップ化なのだと思うけど、一方でそれは人材のコモディティ化を招きかねないわけで、ともすれば解消の結果として労働者個人に対する待遇はより悪くなってしまうのかも知れない。そこで花咲くイングソックですよ!
「1984年」で大好きなのは、交戦国が変わったことを知った一同が粛々と職場に向かうシーンです。あれはほんとご愁傷さまです。
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