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天気は悪くない。筋肉痛である。昨日のチェーン取付けのせいだろうか。
会社に行く。
部屋を出たらゴミ収集車がもう来ていたので慌ててゴミ袋を出した。あと三分遅かったらアウトだったな。運が良くて何よりだ。
自分の叔父の奥さまは、自分の実家にいらっしゃったときに、雪が降れば黙って外に出て一人で雪かきをしている方だった。家の中で遊んでいた自分たちはばーさまに怒られて、叔母さまの雪かきを手伝いに行った。結局のところ、自分は家族や親戚に恵まれたと思っている。
昨日の夜はちりとりを使ってささやかな除雪作業をした。自分はこういうことをしなければ自分が保てない人間だ。献血するのだって、席を譲るのだって、挨拶するのだって、自分が自分であることを確認するための儀式だ。
この二週間、iPhone で毎日のように少しずつ遊び続けて、今日無事にクリアしました。メイントリックがメイントリックだっただけに、ストーリーは投げっぱなし・ザ・ワールドでありましたが、それもまた良し。こっちだって整合性を求めて遊んでいたわけじゃない。そんなに整合性が欲しいなら数学書でも読んでなさい。こまけぇこたぁいいんだよ!!
存分に楽しませていただいたのだけど、不満を二つだけ。
1. 地の文がダサい。
2. パズルが遊べない。
この二つがいい感じにブレンドされているのが、「部屋にちりばめられたいくつものパズルを解いてロックを解除した」みたいにあっさり書いてあるところね。えー! パズルがあるならおれに解かせてよ! 解かせてもらえないならそもそもあるってことを教えないでよ! 「続きは WEB で」じゃないよ!
まあ、自分も大人になってしまったので、「ああ、きっともともとはここでプレイヤーがパズルを解く想定だったんだけど納期や資金や決裁の都合でパズルが実装できなかったんだろうなあ、きっと見切り発車で作っておいたけど結局実装できなかったパズルを担当した開発部隊は手戻りが発生してヤケ酒を飲んだんだろうなあ、今日も元気だメシがウマい!」と思う程度にはゲス野郎になりました。なってねえよ。
というわけでググったのだけど、なるほど、オリジナルの DS 版ではちゃんとパズルも実装されていたのね。やれやれ、そちらを遊ぶべきだったか。
そうそう、トゥルーエンドルートで淳平がノーヒントで暗証番号を当てるところを見て「ループ前提! ひぐらしか!」と思ったけど違ったね。済みませんでした。あと「ループ前提! エンドレスエイトか!」とも思ったね。え、違うの? あれってそういう話じゃないの?
何はともあれ、楽しゅうございました。では次のゲームを遊ぶとしよう。
とても良い天気になってくれた。日焼けが心配だ。
午前中は掃除と洗濯をして、布団を干す。ちょっとピアノも弾いたよ。近所の公園を散歩してから、電車で大手町へ。丸の内で昼食を取って、新丸ビルを見ていく。オシャレ家具はいいねえ。アンティークのダイニングテーブルが素敵だったよ。いいなあ。
八重洲ブックセンターで本を買い込み、福島県のアンテナショップに寄っていく。京橋の montbell はお休みだったので、銀座まで歩き、YAMAHA で楽譜を買った。ウィーン原典版のモーツァルトピアノソナタ集第二巻。これで KV 331 が弾ける。
天気は良い。絶好の猫の日である。
午前中は掃除と洗濯を済ませて、自転車で下北沢に行く。美容院で髪を切っていただき、Zoff で眼鏡の調整をしていただいて、オオゼキで買い物をして帰る。
一旦部屋に戻ってから、青山へ。昼食を取って、渋谷に向かう。東急ハンズで念願のウォールステッカーを買い、mont-bell で登山用靴下を買っていく。クライミングに挑戦している方がいたよ。無印良品で仕事用のカバンを買って、MUJI Cafe でジュースを飲む。ビックカメラと LABI に寄って、近所でパンとお総菜を買って帰った。
曇り。昨日の夜は、アイゼンを干して、ゲートルを干して、シートを干して、ポールを干して、登山靴を干して、洗濯物を干した。よく乾いておくれ。
会社に行く。
登山時はチョコレートをボリボリ食べるようにしている。腹が減っては戦はできぬ。森永 DARS だと一口三個が標準ですね。
聖闘士星矢の廬山亢龍覇の発想力は異常だよね。いや、もともと異常な漫画だったけどさ、あれは本当に凄いよ。だってスーパー大ジャンプで敵キャラと一緒に宇宙に向かうんだぜ? アポロ計画、要らねえんじゃねえの? 格ゲーだったらある意味ダブル K.O. だよ?
表参道で買ったカップケーキを食べる。長年愛用してきた仕事用のカバンに別れを告げる。
もう! おれがこういうのに弱いって知ってるくせに! こら! 高木正勝は公文の曲も弾いてろ!
あらすじ。花はどこにでもいる普通の女子大学生でしたが、まあ、いろいろあって、スーパー逆境人生を歩むことになりました。社会からの迫害に押し潰されそうになる花を助けてくれたのは、そう、ミスターツンデレこと韮崎のおじいちゃんと、細田守大明神のあらゆる物語を吹っ飛ばす超絶演出だったのです。雪原大疾走! 教室経年パンニング! マジ美しい国の北アルプス! カーテン揺れ揺れメタモルフォーゼ! あかつきの! 大! 咆! 哮!
常識的に考えれば、花が逆境人生に突入した段階で、友達に打ち明けるなり親類に相談するなり公的支援に頼るなり、いろいろ他者と負担を分け合う現実的な手段があるはずなのに、「ざんねーん! おおかみこどもがいるからそこは禁じ手でしたー! 自宅出産するしかなかったんでーす! 予防接種も受けられないんでーす! 田舎に引っ越すしかないんでーす! ベロベロバー!」「ぐぬぬぬぬ」状態ですよ。やりおった、こやつやりおった。
というわけで、花の社会的孤立や都会からの逃遁を巧みに誘導するストーリー展開に感心するとともに、悪趣味で申し訳ないんですが、要所要所で花の内面にある自然信仰が見え隠れしていて笑いました。妊娠が判明して最初に借りる本が「心と体にやさしい自然出産」て。おまえ分かりやすいな! あんまりピザポテトとかからあげクンとか食わないタイプだな! 桃の天然水を飲み過ぎると糖尿病に! 白砂糖は化学物質! 放射性セシウムにはやっぱレメディだよね! レメディとカバディって似てるよね! マクロビとエアロビも似てるよね!
真面目な話、自然信仰についてはただのスパイスと度外視するとしても、花があまりにも完璧超人として描かれているので、「あのう、もうちょっと彼女を人間らしく扱っていただけないでしょうか?」というのが正直な感想でした。花の母親としての神話的無謬性については言うまでもありませんが、地方移住者としてもこれはちょっと魔人級ですよ。空き家で暮らすのだって荒れ地を開墾するのだって、就活でコミュ力ばかり求められる現代人にとっては、痛ましいまでの訓練、専門的な教育、そして高度な技術が必要でしょう。隣人のアドバイスをちょっといただいて、あとは意地や信念でなんとかなった? おまえはスーパーサイヤ人か? 実は影でこっそりイヤボーンか?
もちろん、施川ユウキが「雪は信頼できない語り手なのか?」と指摘しているように、あくまでも花は「雪から見た花」であるわけですが、それはまた別のお話。また、もしも本当に、花をこのように完璧超人に至らしめたのが敬虔なる自然信仰の力であったとすれば、花はまさに、俗世を超越した「聖人」だったということでしょう。
(もちろん、必ずしもそう読み取ることはできません。単に学術的興味や、それこそ安易な自然崇拝を批判するために、自然信仰に関する本を読むひとは決して珍しくないでしょう。聖書を読んでいたからといってキリスト教徒とは限りません。あなたがそうであるように、人間とは多義的、多面的なものです。)
でも、いいんです。だって、逆境人生も完璧超人も、難病で死んじゃうことが確定的に明らかなゲーセンで出会った不思議な子も、大明神による超絶演出のためのお膳立てに過ぎないんですから。物語のために演出があるのではありません、演出のために物語があるのです。雨が先生の後継を決断しないようでは、雪のカミングアウトが拒絶されるようでは、花が子どもたちの自立を喜べないようでは、不思議な子がウェディングドレスを見て「うわぁやだなにそれキモイ」と言うようでは、クライマックスの感動は台無しなのです。感動こそが正義なのです。分かりましたか、皆さん。それでは、今日の授業はここで終わります。
新キャラの破壊神ビルスさまと付き人のウイスが、スーパーサイヤ人ゴッドを求めてブルマさん(38)の誕生日パーティーに乱入してきたからさあ大変、ベジータ王子の体を張った接待タイムが始まりました、というお話。おれがこの二十年間ですっかり大人になってしまったように、ベジータもまたこの二十年間ですっかり大人になってしまったのかと思うと感慨ひとしおですね。敵味方でいがみ合いが全くないところがポストモダン。ポストモダン?
ビーデルさん伏線がなかなか良かったですね。なるほどそう来たか。しかしわざわざこの伏線のために寸劇をやって事故を起こしたのかと思うと、悟飯の存在があわれですね。いい年して母親に怒られているのがまた、人間関係の変化に乏しいドラゴンボールの世界観を象徴しているかのようです。
バトルシーンはなんかもうどうでもいいや。確かにカッコイイけどさ、いや、あれ、ただ殴り合ってるだけじゃん。昔、アメリカ人の方から「好きな漫画はセーラームーンだなー。ドラゴンボール? あれ殴り合ってるだけじゃん」と言われて吹いたことがあるのですが、今ならその気持ちが分かる気がします。これが小さな世界ってやつですね!
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