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相変わらず涼しい日が続く。それにしても気が付けばもう十一月である。猫達と一緒に暮らし始めてから一年以上が過ぎてしまった。
妙に頭痛がするので部屋でのんびりしていた。夕方からアルバイトに行く。学割の有効期限が今日までなのを忘れていたよ。明日は本郷に行かないといけませんね。金曜に帰省する予定です。
カンディンスキーの画集をパラパラ眺めた。正直なところ、初期の絵にはそこまで魅力が感じられなかったのだけど、1910 年代に入ってからの作風の変化には驚嘆すべきものがあり、そして 1920 年代のあまりにも洗練されたデザインには恐るべきものさえ感じた。尚、自分が最も気に入ったのは「貫通する線」という 1923 年の抽象画なのだけど、このときカンディンスキーは実に 57 歳であった。
自分の世界にはアップルパイよりも美味しいお菓子は存在しないんですが、決してどのアップルパイでもうまいうまいと無心に食べられるわけではなくて、正直に申し上げますと納得できるアップルパイというのは地元のある店のものしか食べたことがありません。
いや、分かってます。そういうのって、大抵はただの幻想なんですよ。子供の頃の文字通り甘い記憶が、美化されて神格化されて、実態とはかけ離れたものになっているんです。そういうことってありますよね。裏道にいた吠える犬とか、幼稚園の庭の広さとか。
幻想に対して我々ができることは二つしかありません。守ることと壊すことです。そして、どちらかといえば、自分は後者にカタルシスを覚える種類の人間です。カタルシスの意味はよく分かりませんが、まあそういうわけで、その店のアップルパイを買ってきたわけですよ。わざわざ 1600 円出してアップルパイのホールを買ってきたわけですよ。
びっくりしました。最高です。全然美化されてなかった。そのまんまでした。小さかった子供の頃の記憶、そのまんまの味でした。こんな美味しいアップルパイに出会えただけでも、自分が地元に生まれたことを肯定できますよ。「俺は俺を肯定する」ですよ。あの店には自分が死ぬその日まで、このアップルパイを作り続けて頂きたいと存じます。以上をもちまして、乾杯の御挨拶に代えさせて頂きます。
オリーブオイルで、ニンニク、唐辛子、タマネギ、万能ネギ、アサリを炒める。塩、黒胡椒、ワイン、バジル、砂糖で味付け。茹でたスパゲッティを加えて出来上がり。
ちょっと辛かったですね。タマネギとアサリの組み合わせはグッド。みじん切りにも少し慣れました。
ゴマ油で、豚肉、小松菜、万能ネギ、レタス、筋子を炒める。塩、黒胡椒、醤油、酒、砂糖で味付け。
手抜き料理ですね。筋子は固くなっていたので入れました。海の匂いがします。なかなか悪くない。
原点 O から円 (x-p)^2 + (y-q)^2 = r^2 に直線を引くと、すべての交点 A,B に対して OA * OB = | p^2 + q^2 - r^2 | が成立する、というのが方冪の定理です。証明には三角形の相似を用いるのが一般的ですが、上の二次方程式を解くことによっても可能です。センター試験レベルの問題ですね。ここで特筆したいのは、原点が円の外側にあった場合、直線が円を通ろうが通るまいが、複素数の範囲で交点を定義することができて、OA * OB = | p^2 + q^2 - r^2 | の式が成立してしまう、ということです。面白いですね。
方程式を解くことによって幾何の定理を証明することのメリットとしては、主に次の三つが挙げられるでしょう。
1) 証明を機械的な作業として確実に処理することができる。バイバイ補助線。
2) 場合分けが少なくてエレガント。ひとつの式が様々な場合を同時に証明していることが多い。
3) 複素数への自然な拡張ができるので、交点や直線などが「見えない」場合も含んでいる。
デメリットは、計算が多くて面倒臭いこと、泥臭くて美しくないことですかね。なんだかこういう方法でだらだら証明をしていると、頭が悪くなったような気がしてきますよ。頭の悪さと定理を同時に証明しているようですね。ええ、うまいことを言ったつもりです。
今日も空はとても青い。空気は冷たく乾いているが、日差しはとても暖かかった。
研究所に行く。食堂で昼食を取って、オープン・カフェ・スペースでショコラチーノを飲んだ。カフェで本を読んでいると生きている実感が湧いてきますね。研究室でのんびり記事を書き進める。今のところ完成度は 40% といったところだろうか。明日明後日が勝負ですね。アルバイトへ。
実家に帰省した折に自家製ヨーグルトを頂いてきたので、部屋でもヨーグルトを作り始めたのだけど、順調に出来てなかなか楽しい。牛乳を入れて一昼夜ほど放置しておくと、自動的にヨーグルトになっています。味も市販のものに負けませんよ。次はフレーバーにこだわりたいですね。
大槻ケンジの解説が良かったですね。カポーン! て、あなた。
「走る取的」
ターミネーター相撲取りに狙われてしまった悲惨な犠牲者の話。「世にも奇妙な物語」で映像化されていないのが不思議ですね。相撲取りのスペックが軽く人間を超越していて笑えます。8bit 機なのに PS2 をエミュレートできる感じ。肉体的にも精神的にも明らかに改造されていますよ。
「乗越駅の刑罰」
多分、この本で最も優れた作品だと思うのだけど、その根拠が自分でもよく分からない。無賃乗車をしてしまった作家が、人々から理不尽にリンチされてしまう。ひどい話もあったもんだ。猫好きの方は気分が悪くなるので読まない方が良いです。入江さんが殴られようが蹴られようが知ったことではないんですが、しかし、ああ…、仔猫が…、仔猫が…、首を…。ラストシーンが不気味で素晴らしかったですね。紳士怖え。
「懲戒の部屋」
既読。痴漢に間違えられた男が大変な目に遭う。筒井康隆の小説にはステレオタイプな男女対立の構図がよく出てきますが、そのとき決して欠かせないのがヒステリックな女性の存在です。こういった女性の描写には主人公のこの上ない悪意が感じられるのですが、つまりこれはツンデレなのだと思います。おっ、女なんか、ヒステリーで、欲求不満で、白痴で、全然知性がないんだからねっ!
「熊の木本線」
既読。ちょっとしたことで日本が滅びることになる。熊の木本線に乗っているシーンが好きです。これは「世にも奇妙な物語」で映像化されていますね。何度読んでも「なーんかシュールだなー」と思ってしまうのだけど、それは風呂敷が広すぎるからだろうか。
「顔面崩壊」
爆笑しました。素晴らしい。ドド豆とタイコタイコ原虫とデロレン蛆のトリプルヒットにより、人間が顔面の皮膚と皮下脂肪と筋肉と舌を失ってしまう最悪の過程について。言うまでもなく、極上のグロでございます。しかしそこまでイタイイタイしている描写ではないですね。ただ舌を切り取るところだけは流石にちょっときつかった。生理的な痛みは苦手なんですよ。
「近づいてくる時計」
夢の中の時計店。なかなか幻想的で良い話です。歳を取ってから読むとまた重みが違うんでしょうね。
「蟹甲癬」
小林多喜二の「蟹工船」のパロディ。謎解きを読んで思いっ切り脱力してしまいました。うわ、下らねえ。しかしそれでもしんみりとしたラストに持っていく手腕は流石。 SF にさりげなく男尊女卑を織り交ぜているところが筒井康隆らしいですね。
「かくれんぼをした夜」
既読。ええ話や。これのどこがホラーなんですか。
「風」
既読。ええ話や。これのどこがホラーなんですか。
「都市盗掘団」
既読。何度読んでもラストの意味がよく分からないところがいいですよね。妙に頭に残ってしまう。
自分には筒井康隆の短編集は否定できないことを再確認致しました。
たとえばさ、飯田橋のスターバックスなんだ。飯田橋には、地下鉄の改札内にスターバックスがあるんだよ。あそこでちょっと休憩したいなーって、乗換の度にずっと思ってたわけ。それで今日、行ってきたんだよ。たとえば、たとえばさ、そういう話なんだ。
店の中に入って気付いたんだけど、椅子とテーブルは店の外にしかないんだ。店内にはカウンターしかないわけ。まあそんなことはどうでもいい。ショーケースにずらりと並んだパンやケーキを眺めてね、ブルーベリークリームスコーンとコーヒーフラペチーノを注文したよ。カッコつけたもんだね。
食い物と飲み物を手にして、まあ、椅子が空いてるかどうか探るわけだよ。ところが、店内からはちょっと死角になっていて、見えないテーブルがあるんだ。だから一旦、外に出た。すると、空いてるテーブルがあるにはあるんだけど、誰かが椅子に荷物を置いている。仕方ない、店内に戻るさ。カウンターで立ち飲みするってのもまたいいもんじゃないか。
今まさに店員からコーヒーを受け取ったお姉さんが、店の外を見ている。そう、椅子が空いてるかどうか探ってるんだよ。目が合った。それで、少し首を振ったわけ。そしたら、お姉さん、はぁっと苦笑い。そうやって二人の客は、何事もなかったようにカウンターで思い思いの休憩を始めた、というわけだ。
たとえばさ、飯田橋のスターバックスなんだ。そんなところで、そんなときに、なんとなく幸せになったっていいじゃねえか馬鹿野郎。
小雨が降った。寒い日は猫が室内を好むので悪くない。毎日が大雪崩ならいいのに。
サークルの友人や後輩とケーキバイキングに行ってきた。新宿のヒルトン東京のチェッカーズ。夕方の新宿を散歩して、PRONTO でアイスコーヒーを飲む。友人と落ち合うのにメールで居場所を伝えようとしたのだけど、うまく説明できず友人には申し訳ないことをした。+7
TAPE TIMER が急に欲しくなったので売っている店まで行ったのだけど、十分くらい逡巡して結局買わなかった。逡巡は買い物の醍醐味なので時間を損したとは思いません。+7
青い空に白い雲が浮かんでいる。白い空に青い雲が浮かんでいるよりは良いだろう。電子ピアノを弾いているとクマが甘えて膝に登ってくる。
研究所へ。記事を書き上げたのでボスと助手さんに見てもらうことにした。提出は明日ですね。パン屋と本屋に寄って、アルバイトに行く。
帰りしな、近所に猫がいたので背中を撫でていたら、腕に噛み付かれてしまったよ。
ADSL を解約したのでモデムを宅配便に出した。 LAN ケーブルとモジュラーケーブルは返さなくても良いとのこと。友人が三年前に「ジジの声が聞こえなくなったキキの気持ち」と書いていたのを思い出します。
まっとうなショートショート集です。半茶さんの書評を見て、読んでみました。なかなかよく作られた話が多く、傑作ばかりとは言いませんが、十分に楽しむことができましたよ。言い回しがやたらと凝っているところが良いですね。作者本人によるイラストが高ポイント。
あらすじ紹介。極端なネタバレは避けることにしますが、あらゆる書評は多かれ少なかれネタバレを含んでいるので、気休め程度でしかありません。あと折角のショートショートなので語尾は「が……。」で統一します。
「死者の挨拶」
4/5 の確率で巨万の富を得て、1/5 の確率で墜落死する、そんなテレビ番組に出ることになったが……。
「判決」
火酒の蒸留器を持っていた男が罰を受けることになり、怒りのあまりに審判人に食ってかかるが……。
「ほんと、男って……」
数々の男を手玉に取っていた女性のもとに、あなたの子供が生まれました、という連絡が入るが……。
「正義の神」
教会の機能を享受しながらも、神も奇跡も信じていない男が、近いうちに死ぬことになったが……。
「テロ防止策」
飛行機の爆破の予防法に関する特許を発明したという男が特許庁を訪れるが……。
「ギプスの中身」
腕のギプスの中にヘロインを入れた女が国境を越えようとしてる、という匿名の通報があったが……。
「正義の勝利」
カーター警部はついに連続銀行強盗殺人事件を解決することになったが……。
「愛の手紙」
幾らなんでも恋人にラブレターを書き過ぎてしまったが……。
「すばらしい贈り物」
ケチンボのボスに雇われていた女性がクビになってしまったが……。
「復活」
死んだと思われていた男が実は生きていて、家族に関する真実を知ることになるが……。
「四句節」
聖金曜日であるにも関わらず、司祭は肉を焼いて食べているが……。
「愛の死」
かなり良い。ダンサーに恋焦がれる伯爵令嬢は、ついに熱望していたものを手に入れることになってしまったが……。
「秘中の秘」
精神病患者の収容施設で、ある声が聞こえるようになった教授が、独自の理論を語り出すが……。
「万引き」
警備員が万引き犯の女性を捕まえて、もし警察に知られたくなかったら、と脅そうとするが……。
「強盗の襲撃」
絶対に強盗が入れないような鉄壁のガソリンスタンドを作ったが……。
「いばら姫効果」
老人施設の男性が、絶対確実な睡眠法を発明したと言うが……。
「不気味な重要証人」
クラウン警部はどうしてもヴィンター事件の容疑者のアリバイが崩せなかったが……。
「コールボーイ」
コールボーイが長年の夢を叶えて頂きたいと依頼されるが……。
「死んだ双子」
生後数週間で双子の片方が死亡してしまったが……。
「目には目を」
片目がガラスの義眼である教授と肉屋が、互いの目を相続する約束をするが……。
「講演」
かなり良い。講演の当日に声が出なくなってしまった教授は、お抱えの運転手に頼みごとをするが……。
「キルケ」
シュリーマンに憧れる男は、キルケが住んでいたかも知れない島に到着するが……。
「ただ乗り」
ただ乗りがいると告げられたキャプテンは、甲板から放り出せ、と命令するが……。
「世界一短いお化けの話」
今日、エプソンのダービーでケンブリッジ伯をみかけたが……。
「講演」の「すごい男だ! これぞ典型的なベルリン人!」に吹きました。そういう問題なんですか。
柿が売っていた。
お店も何もあったものではない。駅前の歩道に柿のケースを並べてあって、おっちゃんがその前に立っているだけだ。看板には「産地直送 7 個 300 円」とある。かなり安い。ケースに並んでいる柿も決して悪いものではない。大きさも十分、色も鮮やかだ。スーパーで買えば 1 個 100 円はするだろう。
しかし実は、柿のケースの間に段ボール箱があり、そこには小さく粗末な柿が僅かばかり放り込まれている。これが 7 個 300 円なのだという。ではケースに並んでいる柿はというと、ケースの上に小さな値札があって、そこには目立たぬように「 6 個 1000 円」と書いてあった。公正取引委員会もびっくりの裏技である。多湖輝の本にあった戦後の行商人ですか。
それじゃあ買うわけにはいかない、ということを強く主張すると、ではこの値段ならどうか、とどんどん値段を下げてくる。最終的には 4 個 300 円で買ってしまった。損したのか得したのか、正直よく分からない。ただ、これからは近所の八百屋で買うことにしよう、と決心したことだけは確かだ。蟹が食べたい。
長方形 abcd の窓から差し込む陽光は床に平行四辺形 ABCD を作る。これは、長方形 abcd が斜めに傾いていても、abcd が長方形ではなく平行四辺形でも、窓と床が垂直になっていなくても、成立する。
証明はとても単純で、abBA と cdDC が平行面であることによる。AB と CD は平行面の辺と辺であり、また床という同一平面上にあるため、平行であることが導かれる。同様にして AD と BC が平行であることも示せる。よって ABCD は平行四辺形となる。
自分が興味深いと思うのは、もしも問題文に「長方形 abcd の二辺は床と平行であり、他の二辺は床と垂直である」と明示されていたら、この証明はなかなか思い浮かばなかっただろう、ということ。一般的な問題からは一般的な解答が想到されやすい、ということですね。
刑事さん、ちょっと聞きたいことがあるんだ。
f(x+1) - f(x) = x^2 ... (a)
f(0) = 1 ... (b)
これを満たす関数って何だか、分かるかい?
もちろん三次関数なら上の (a)(b) を余裕綽綽で満たすわけだけど、それは十分条件であって必要条件ではない。実際、f(x) が不連続関数であれば、整数でない x に対して f(x) は (a) さえ満たせば良いことになる。つまり、切片は任意であるわけだ。
じゃあもし f(x) が連続関数なら、(a)(b) を満たす f(x) は一意な三次関数しか存在しないってのか? 分からねえ。刑事さん、頼む、お願いだ、あいつを殺したこの問題を解いてくれ。
ああ、そうだ。犯人が分かった。実に初歩的なことだったよ。
まず昨日あなたは「切片」という言い方をしたが、それは不適当な表現だから改めた方がいい。定数項と言った方が適切だろう。
さて本題だ。まずは問題を再掲しよう。
f(x+1) - f(x) = x^2 ... (a)
f(0) = 1 ... (b)
ここで f(x) を次のように書き換えようじゃないか。
f(x) = x^3/3 - x^2/2 + x/6 + 1 + F(x)
ただし F(x) は連続な関数であるとする。すると問題は次のようになるわけだ。
F(x+1) - F(x) = 0 ... (a')
F(0) = 0 ... (b')
そう、奴が、F(x) が真犯人だ。f(x) は騙されていただけなんだよ。F(x) は f(x) に罪を被せて、自分だけは逃げようって魂胆なんだ。
「あンのヤロウ…、舐めやがってッ!」
なんか飽きたので止めます。F(x) は初期値が 0 で周期が 1 の任意な連続関数というわけですね。例として F(x) = sin( 2 n pi x ) があります。F(x) = (x-m)(x-m-1) ただし m は整数で x-1 < m <= x なんて気持ち悪くていいですね。F(x) = {(x-m)(x-m-1)}^2 なんてもう吐き気がしますよ。最悪としか言いようがない。殺人関数ですね。
キシピ氏の部屋で起きた。パラパラと雨が降っている。鼻の調子が悪い。どうやら風邪を引いてしまったようだ。頭や喉は殆ど痛くないのが不幸中の幸い。
朝食を作り、ピアノを弾いた。漫画を借りていく。PRONTO でココアを飲み、キシピ氏と別れる。秋葉原で CD プレイヤーを買って、本郷まで歩き、電車で部屋に戻った。夕方から表参道に出掛けて、食料品を買い込む。いつか Nid CAFE でランチを食べたい。地下のカフェでビールを飲んで、再び部屋に戻った。
CD プレイヤーはどうも再生時間が 75 分を超えるような CD をかけると、途中で異音を出して停止してしまうようだ。やれやれ。明日またしても秋葉原に行かないといけない。
オリーブオイルで、ニンニク、唐辛子、タコ、ニンニクの芽、ナス、タマネギ、プチトマトを炒める。塩、黒胡椒、バジル、酒で味付け。
イタリアンっぽいですね。「まさかの結末」の「キルケ」を読んだらタコとナスが食べたくなったので作りました。とても美味しかったですよ。プチトマトを入れたのは a day in the life of mercy snow のパクリ。つまり SOUP STOCK TOKYO の孫パクリということになりますね。何が孫パクリだ。
あとごはん釜でごはんを炊いたのですが、炊飯器とは比べ物にならない味だったので、多分良い買い物をしたのだと思います。
オリーブオイルで、ニンニク、唐辛子、竹輪、ソーセージ、タマネギを炒める。酒と水を加えて、ナス、ニンジン、ジャガイモ、マイタケ、トマト、ヨーグルト、プチトマトを煮込む。塩、黒胡椒、砂糖、バジル、カレー粉、ガラムマサラ、サワークリームで味付け。
時間に余裕があったのでじっくりカレーを煮込んでみました。トマトスープの段階で既に美味しかったのでカレーにして美味しくならないわけがない。具が溶けてとても濃厚になっていましたよ。尚、カレーに竹輪を入れたのは羽美へのオマージュではありません。
キシピ氏から借りて読みました。
あらすじ。釜石は自殺して、しじみは病死して、水野は殺人して、蜂須賀は毒殺されて、大和は恐喝されました。十村十枝子はマキャベリアンでした。終わり。
一年前に「手塚先生はすべてを計算尽くで書いていたのか行き当たりばったりで書いていたのかが少し気になります」と書きましたが、やっぱり最初から最後まで行き当たりばったりだったんじゃないかなあと思いました。まあそれがいいんですけどね。あからさまな予定調和よりは遥かにマシですよ。
だからこんな小切手なんか海へ流しちゃおうと思うの……
というと詩的でしょ
だけど私はもっとスノッブなんだ
はあ。スノビズムの中にも詩はあると思いますけどね。むしろ小切手を海に流す方が安易なナルシシズムの匂いがプンプンしますよ。
(ISBN:4061732722)
読書期間は 06/11/13 - 06/11/22 。 770 ページは長いなあ。パロディにパロディを積み重ねてくすくす笑っている mercy snow 先生の顔が目に浮かびました。いや、知らねえけどよ、顔。
あらすじ。羅堂家の一族が、たったひとりを除いて、みんな死んでしまいました。石動戯作とアントニオが出てきました。続く。
前作「ハサミ男」とは少々異なる作風ですが、良くも悪くも文章はやはり mercy snow 流なので、安心して読むことができました。頭のいい人物は得てして淡白かつシニカルに描かれ、随所随所の薀蓄はきっと必要以上に正確なんでしょう。複数の事件を絡み合わせながら、ひとつの出来事として書く手腕はお見事。詰め込み過ぎに思えなくもないですが、このひとの場合はこれくらいでちょうどいいんですよ。真犯人の正体にはやられました。願わくば、天瀬の地獄をもうちょっとねちねちと書き込んで欲しかったところ。
石動の次の科白に笑いました。
「彼女、トヨエツ金田一では犯人役でしたね。出世したなあ」
解説は野暮なのでしません。なに、このメタフィクション加減。漱石の猫なんか目じゃないですね。あ、出羽さんが好きです。
(ISBN:4062737205)
曇り空が動くことはなく、夜からは雨が降り出した。喉の調子は相変わらず良くない。頭の痛みも無視できなくなってきた。数年振りに風邪薬を飲んだよ。+7
目黒へ。自然教育園を歩いて、昆布の佃煮が入ったおにぎりを食べ、近所の肉屋のコロッケとメンチを食べた。 THE GARDEN で買い物をする。広尾を通って、六本木まで歩く。TULLY'S COFFEE で一休みして、青山ブックセンターで漫画を買い、乃木坂から部屋に戻った。流石にちょっと歩き過ぎた気もするね。
いよいよ明日が演奏会ですね。死ぬ気というよりは殺す気で弾いてきます。「このピアノに名前を弾かれた人間は死ぬ」というのはどうですか。どうですかじゃねえよ馬鹿。
雑誌で読んで「あ、これは間違いなく面白い」と思ったので最初から読みました。確かに間違いなく面白かった。
あらすじ。バンビは博多から六本木に出てきましたが、赤点があったので一旦博多に帰りました。続く。
料理漫画というよりはレストラン漫画ですね。レストラン漫画の代表作といえばやはり「 Heaven? 」ですが、あののんびりした作風とは全くもって対照的です。料理人がいかに恐ろしい存在であるかを思い知らされました。多分このレストランで働いている人達の半分くらいは人を殺したことがあると思います。シェフは耳をコレクションにしていそうですね。他人を殺すどころか自分を殺したことさえない自分は切腹したって料理人になんかなれませんよ。趣味で日々フライパンを握られれば、それだけで十分幸せです。
「26番、あと何秒だ!?」
「あと30…と5秒です!」
ブイヨンが作りたくなってきた。鳥ガラでも買ってきますかね。
天気は悪くないが、部屋の中はちょっと寒い。もう頭痛は完全になくなったようだ。
昼過ぎから池袋まで買い物に出掛ける。ビックカメラに寄ってから、TOBU の地下でオレガノを買い、無印良品で長袖 T シャツを買った。マルイの DELI で一休みして、のんびり部屋まで歩いて帰る。なんだか Nintendo DS が欲しくなってきた。空から降ってこないものだろうか。
電子ピアノがちょっと故障しているらしく、ヘッドフォンの左側からしか音が聞こえない。赤白ピンジャックの出力も同じなので、どうやら端子の問題ではないよう。仕方がないので、ステレオミニプラグとモノラルミニジャックのプラグアダプターと、モノラルミニプラグとステレオミニジャックのプラグアダプターを買ってきた。電子ピアノのステレオ標準ジャックをステレオミニジャックした後、前者と後者を順番に繋ぎ合わせて、改めてヘッドフォンのステレオミニプラグに接続するというわけ。こうすれば左右の両方から左側の音が聞こえてきます。応急処置ですね。仕上げに寸胴いっぱいのビーフシチューをうっかり電子ピアノにぶちまければ出来上がりです。
買わずにはいられませんでした。既刊の残り二冊も多分すぐに買います。
あらすじ。大学も愛車も両親も部屋も恋人も何もかも捨ててバッカナーレに戻ってきたバンビを待っていたのは野上戦と羽山戦でした。与那嶺さんは無敵でした。続く。
世の中にはかけがえのないものを失ってでもしなければならないことがある、といった話は大好物ですので満喫させて頂きました。いやあ、こういうのには弱いんですよ。全く、ずるいなあ。
良か街やけ、だけん───
俺はこの街におったらいけんのよ。
こういった話を読むとフィツジェラルドの「冬の夢」を思い出してしまいますね。別に「国境の南・太陽の西」や「ノルウェイの森」の序盤でもいいんですが、ここまで熱い熱い描写をしてくれると、それらの作品とは全く違う感触があって非常に良いです。しかし、この書き方だとバンビが悪者になりにくいわけで、そこが偽善者っぽいと思われる向きがあるかも知れませんが、ここまでやってくれたならもう偽善者でも何でもいいですよ。男には自分の世界があるのです。
なし俺は!! 大切なモンなくしてまで行かないけんとか!?
野上とバンビの口論と羽山の最強天使描写が良かったですね。あと香取が結局ツンデレだったので笑いました。
空は曇っている。夜には雨が降り出した。風邪はもう殆ど治ったようだ。
駒場祭に行く。お目当ての茶席で和菓子と抹茶を頂いた。とても美味しかった。社会人の知り合いを見付けたので連れ回し、全身全霊を込めてオセロで叩きのめした。申し訳ないけれど、実に気分爽快だ。サークルの演奏会を聴きに行く。ダマーズの「序奏とアレグロ」が良かったですね。下北沢で買い物をして、Segafredo でビールを飲んで、部屋に戻った。+7
再来月中旬にある最後の演奏会に向けて、掉尾を飾るに相応しい馬鹿な曲を作ろうかと思っている。頭の中ではドタバタ騒いでいるのだけど、弾けない曲は作りたくないので、本当にどうなるのか分からない。多分、肘打ちや膝蹴りは出てこないと思う。
オリーブオイルでニンニクと唐辛子を炒める。小麦粉とニンニクの微塵切りをまぶしたメカジキを投入。塩、黒胡椒、バジルで味付け。両面に焦げ目がつけばムニエルは完成。それとは別に、タマネギの微塵切りとトマトを炒めて、砂糖、蜂蜜、塩、黒胡椒、オレガノ、酒で味付け。出来上がったトマトソースをムニエルにかける。
んー、ムニエルもトマトソースもそれぞれ美味しかったのだけど、両者を足し合わせたことによるありがたみは特に感じられなかったですね。あとムニエルの衣を剥がさないように火を通すのには訓練が要りそうです。
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