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2012/3/1 Thu

 テラス席に座りました

雪 良い天気になってくれた。雪もほとんど溶けてしまったよ。花粉が飛ぶ。

 会社に行く。

 仕事の調子は良くない。花粉のせいか、鼻水が止まらなくて困ったよ。

「我々が認識できるのは常に表現型だけだ。他人の心の悲しみが認識できるのは、そこに言葉や表情や涙といった表現型があり、それらが我々に類推させるからだ。同じように、我々は自分自身の悲しみについても、主に感情という表現型を通じ、類推することでしか認識できない」と監督が言っている。

 夜、下北沢の Segafredo に行き、ビールを飲んでナッツを食べた。

[ 映画 ] 「この子の七つのお祝いに」

煙草 白黒キネマの廃工場から流れる煙がこの子を包んだり、言祝ぎとした白雨消え入ったり、点鬼簿くわえた白髪少女が神木登って爪立ち絶叫したり、双眸を縫ったお狐様の行列が股開いたり、首転がったり、この子よく見たらお人形だったりする映画ではありませんでした。残念だ。浅黄に染まった男と女が利休鼠の眼球こすって痙攣するシーンが見たかったのに。

(ええ、どうぞググってください。そして、あさきという男がどれだけの少年少女を中二病ワールドにいざなったのかを想像し、戦慄してください。)

再会 あらすじ。マッドママンの真弓さんは娘の麻矢ちゃんに徹底的な復讐教育を施した上でトラウマ自殺しやがったので、一人残された麻矢ちゃんは憎きパパンに復讐するためだけに存在する恐怖の殺人マッシーンになってしまったのです。秋山階一郎がジャンに睦十を殺せと教えて自殺したようなものですね。睦十を殺すのは大変だろうなあ。ジャンがんばれ。

 冒頭二十分で「もしかして」と思ったらそのとおりだったので笑いましたが、そのあとにちゃんとトリックが用意されていたので救われました。トリックなしで終わっていたら壁本ならぬ壁映画ですよ。壁映画? なにそれおもしろそう! あなた、安部公房じゃないんだから。

2012/3/2 Fri

 働くのはそれなりに好きです

葉っぱ 曇りのち雨。パブロンを飲んだところ鼻水はぴたりと止まったものの、やはりいつもの副作用がある。落ち着かない気分になり、無性に喉が渇く。

 会社に行く。

「他人の行動原理を説明しようとする言葉には、話者自身の行動原理が投影されるものだ。『あいつがあんな真似をしているのはどうせ金目当てだ』という言葉は、お金に興味がない人間から出てくるものではない。だから言葉には気を付けた方がいい。あなたの言葉はあなたの鏡だ」と監督が言っている。最近機嫌がいいですね。棚からクレームブリュレでも落ちてきたんですか?

 明日は出勤することにした。自分はこんなにワーカホリックだったろうか。

2012/3/3 Sat

 日比谷と銀座の猫を巡る

 天気はとても良く、春のように暖かい。会社に行き、午前中だけ働いた。近くで昼食を取ってから、日比谷公園に行き、のんびり散歩をする。銀座に行き、スタバでオレンジブリュレフラペチーノをいただいて、銀座の街中をふらふら歩いた。NIKKO の食器を眺め、ABC Mart で靴を見て、Printemps を少しのぞき、PLAZA で買い物をした。

木々

猫p

昼寝

リース

ポン

 ポンが金網の裏にいたので軽く挨拶したところ、わざわざ金網をよじ登ってきてくれたよ。嬉しいね。

2012/3/4 Sun

 動物園に行ってきました

 曇り。午前中に近所の公園を散歩した。お昼頃に電車で吉祥寺に行き、昼食を取って、井の頭自然文化園を歩いた。ハイライトは象さんと猿山とリスの小径です。一旦、駅の方まで引き返してから、今度は東急裏へ。Dans Dix ans でパンを買い、アトレのカルディでトマト缶とジンジャエールとモッツァレラチーズとラムレーズンホワイトチョコを買った。

花

前菜

象さん

リス

ウサギ

 自分が銀行口座を作った店舗が更地になっていて驚いた。懐かしいなあ、三和銀行。

[ 食事 ] 吉祥寺「La Befana」に行く

 赤ワインを飲んで、前菜とピザを食べました。相変わらずうまいねえ。シンプソンズ語で言うところの「これが最後の晩餐だったらこう言うね。『いつでも殺してくれ』」ってやつだ。分かりにくいよ。

2012/3/5 Mon

 ウェイトトレーニングですよ

草 朝、駅でいつもの女の子に会ったところ、軽く会釈してくれたのでテンションが上がりました。おれ、今日もがんばる。ちょうがんばる。意味のない戦争を終わらせて、三年以内に常温核融合を実現させる。分かったよ。

 会社に行く。

 今年度マラソンも、ついにラスト 3 キロといったところ。長い道のりだったけど、目標達成も見えてきたよ。油断せずに走り続けよう。注意一秒だ。

 朝は雨が降っていたが、夜には止んでいた。夜道に猫は一匹も見えない。水溜まりにでも潜んでいるのだろうか。部屋ではヴァイスが甘えてくる。

 注文していたサンベネデットが届いた。明日、会社に持っていく予定。

2012/3/6 Tue

 蔦屋書店はいいですね

雨 サンベネデットを 7 リットル持って出勤した。山ごもりでもするんですか。

 会社に行く。

 仕事をしていたらエクセルのデータを吹っ飛ばして青くなってしまったが、なんとか手作業でサルベージすることができた。こわいこわい。

 今月はこのままだと残業時間が上限設定値に到達しそうだ。サービス残業をすることになるかも知れない。そういうのはあまり良くないと思うのだけど。

 夜は自転車で代官山の蔦屋書店まで行き、Anjin でコーヒーを飲んで、自分が生まれた月の住宅雑誌を眺めた。外はとてもあたたかい。春やねえ。

[ 食事 ] 代官山「Anjin」に行く

 メニューが iPad だったのでドン引きしました。おまえなんかオシャレの谷底に転がり落ちて死ね!

2012/3/7 Wed

 ランニングウェアも欲しいですね

マクドナルド 曇り空の下になまあたたかい空気が溜まっている。アイスが欲しくなるね。

 会社に行く。

 歯医者に行ってきた。親知らずの歯茎を削られてしまった。先生、お願いですから、歯を削りながら「なんだこりゃあ」とか言わないでくださいよ。

 マランゴニ対流が武術の流派にしか見えないので困っている。「マランゴニ対流奥義――ナヴィエストークスイクエイション!」そりゃ確かに奥義だわ。

 ちんたら走って帰った。51分。新しいランニングシューズが欲しい。

「投影という現象は『私が悪いって言うの?』『僕が言ってるんじゃない。君が言ってるんだ』に尽くされる。他人に向かって『落ちるなよ』と言うひとは、きっとタイトロープダンサーなのだろう」と監督が言っている。また乱暴なことを。あなたが投影的なだけですよ。

2012/3/8 Thu

 ドビュッシーが好きなもので

葉 小雨が降っていたが、無視した。おまえのような小物に用はない。去れ。

 会社に行く。

 仕事をする。ゴールは見えないけれど、やるべきことは分かっている。やる気さん、やる気さん、どうかあと三週間だけがんばってください。

 The new iPad が発表された。Apple TV も刷新されたそうだ。どちらも欲しいけど、夏の旅行にも備えないといけない。お金は有限だから楽しいのさ。

 夜の散歩に出掛けたところ、猫を五匹見掛けた。啓蟄だろうか。

 自分の二度寝防止策は極めて単純で、iPhone を机の上に置く、それだけである。アラームを止めるには寝室を出ないといけないわけだ。なお、曲は「喜びの島」のラストである。他にもレーガーのモーツァルト変奏曲の第二変奏や、ビュッセル編の小組曲のバレエをご用意しておりますお客さま。

2012/3/9 Fri

 フレンチをいただきました

デザート 雨であった。どんどん証拠が流されていくよ。ルンゲ警部も流されていくよ。

 会社に行く。

 ガンガン仕事をした。ロスタイムにメールを書く。来週は打ち合わせだ。

 同期の送別会であった。笑った笑った。息が苦しくなるくらい笑ったよ。

 猫は、その自由気ままな印象のために、社会からのアウトサイダーとして象徴的に描かれることの多い動物だと思うし、そういうところが我々に猫への愛情を抱かせる遠因になっているのだろうけど、実際のところは、飼い猫も野良猫も、我々と同じように、とても社会的で世俗的な生物に思えてならない。彼らは常に他の生き物の存在を強く意識しているし、同族間には愛もあれば憎しみもある。人間とは形は違えども、彼らは社会を持ち、他者との関わりの中で生きている。福満しげゆきは、世捨て人のようなホームレスの人々も、俗がましい社会を持っていることを痛烈に描いた。アウトサイダーになるのは簡単なことではない。

2012/3/10 Sat

 山口貴由はいいですね

 小雨が降る。午前中は近所で運動をした。Le Ressort のパンを買って部屋で食べる。午後は渋谷のアートスポーツを訪ねてから、下北沢でランニングシューズを巡る冒険をした。オオゼキで食材を買って、夕食にカキのトマト煮と豚肉の炒め物を作った。

タリーズ

ブルドッグ

プチバトー

オオカマキリの卵

夜のヴァイス

 ついふらりと DORAMA に寄ってしまったので、「蛮勇引力」全四巻の古本を持って帰ることになった。テンションが上がるぜ。

2012/3/11 Sun

 定刻に黙祷を捧げました

 いい天気ですね。じゃあ緑地に行ってきます。

[ 外出 ] 生田緑地に行く

花と蜂

木漏れ日

猫

猫

猫

展望台

水溜まり

[ 食事 ] 登戸「神洲之華」に行く

 三度目。海鮮あんかけ焼きそばと棒餃子をいただきました。うまいうまい。相変わらず良い店であることよ。

[ 雑談 ] ランニングシューズを買ったでござる

シューズ 下北沢のステップ・イン・ステップ陸上東京店にて。adidas の adizero Tempo 4 WIDE にしました。定価11,550円のものが5,800円で買えたよ。半額万歳である。次はウェアだな。

2012/3/12 Mon

 飛び出したいのは猫だけじゃない

花 天気はすこぶる良い。空気も暖かく、草木は美しい。ムズムズしてくるよ。

 会社に行く。

 泥の道を這うように仕事をした。これでも進んでるんだぜ。悪く思うな。

 オシャレ会話を考えようぜ。「ねえ、分かってるでしょう、あなたはもっと協調して生きるべきだったのよ」「残念だけど、持ってないカードは切れないんだ」

 トマトソースの料理を作る度に、パスタに最適化された味であることに思い至る。日本のカレーはライスに最適化された味だと思いますよ。

 最も好きな季節は、夏です。今年も今から待ちわびています。

[ 漫画 ] 施川ユウキ / 秋★枝「ハナコ@ラバトリー(2)」CR COMICS

 読んでた。
 相変わらず面白かった。終わってしまってとても残念。施川ユウキに「見たことがないものを見せてくれる」能力があることはよく分かっているので、もっと漫画原作者をやったらいいと思いますよ。いつの日か、映画を作ってくれたらいいなあ。

[ 漫画 ] 真鍋昌平「青空のはてのはて 真鍋昌平作品集」KCデラックス

 読んでた読んでた。
 しょうもない話が読みたくて読みました。期待どおりであったよ。ほんとしょうもない話ばかりだぜ!

[ 映画 ] 「世にも奇妙な物語 2008 春の特別編」

 「さっきよりもいい人」 - これはいい。ありがちなループものでありながら、伏線回収がうまく、なかなかトンチが効いている。ただ、ループものはどうしても冗長になりがちで、そこはこの話でもうまく処理し切れているとは言いがたい。最後の二段オチは愉快でいいね。
 「これ……見て……」 - つまらない。トリックは見え見えで、少年の立ち位置も中途半端、冒頭もうまく機能していないし、オチは苦し紛れだ。しかし、戸田恵梨香のキモかわいさ無双だけは実に素晴らしかった。こっちの方がホラーですよ。
 「日の出通り商店街いきいきデー」 - 素晴らしい。あまりの素晴らしさにこれはもう解説不能である。つーか、筒井さん、なにやってんですか。なんで町医者なんだ。おまえは文豪キャラでいいだろ。
 「透き通った一日」 - つまらない。なんという凡庸極まりないお話。友達の陰口も先生の不倫も殺人の動機も、すべて完全に想定内だったよ。でも、でもね、最後のオチ。これだけは嫌いになれない。こういうのを堂々とやってしまうところは実に素晴らしいと思います。
 「フラッシュバック」 - これもつまらない。全員飴舐めと階段描写くらいしか光るところがなかったぜ。それにしても、この番組、こういう話がほんと好きですね。そんなに需要があるのだろうか。
 というわけで、今回はいまいち。前回が結構良かっただけに、期待しすぎてしまったのかも知れない。

2012/3/13 Tue

 また寝言が始まったよ

青空 天気はスコーンと突き抜けてしまった。どこか遠くに行きたくなってくるね。ミシディアとか。サマンオサとか。たけとりのむらとか。マジカントとか。

 会社に行く。

 走って帰るつもりだったのに、ウェアを忘れてきてしまった。愉快な自分だ。

 先日、テレビから音楽が聞こえてきたとき、「曲名は思い出せないけど作曲はサティのはず」と思ったので、「サティ サーカス」でググったのだけど、正解は「ピカデリー」であった。ということは、自分の頭のどこかでは、ピカデリー・サーカスが眠っていたのだ。ピカデリー・サーカスはサーカスじゃないよ。

 夏にフィンランド経由でスイスに行けたらすてきだなあ。美しい森と美しい山を歩きたい。そこに行ったときの自分の心が知りたい。

2012/3/14 Wed

 そういうのは良くないと思いますよ

晴れ 春が来ている。青空の彼方には素敵な光景が待っているはずだ。美しい山々に囲まれた緑の草原の上を羊たちがのんきに散歩しているはずだ。

 会社に行く。

 歯医者に行ってきた。治療後、絶望的な痛みに襲われてしまい、しばらくソファから立ち上がれなかったよ。痛みは二時間ほどで消えました。

 スタバのダークモカチップクリームフラペチーノで脳に糖を送り込む。困ったときは糖だと思っている。果たして糖は痛み止めになるのだろうか。

 走って帰った。体調があまり良くなかったのだけど、気にしないぜ。47分。

 鞭で打っても走らない馬は、どうしたらいいと思う? 銃を用意するんだよ。

2012/3/15 Thu

 傑作中の傑作です

花 憎いくらいさわやかな青空が広がっている。おまえには負けねえよ。

 会社に行く。

 打ち合わせに次ぐ打ち合わせであった。資料をガンガン用意して、サクサク説明していく。昔は調整みたいな仕事は大嫌いだったのにねえ。

 フランス語のレッスンの結果が出た。テストは一問だけミス。寸評は厳しめのご意見をいただけて、ありがたい限りである。学び続けないといけない。

 代々木上原のムギハナさんで花を買っていく。いつ来てもいい花屋です。

 夜道を歩きながら「ボレロ」を聴いた。麻薬のような曲だ。手元にあるのはアバドとシャイー。カラヤンやデュトワも聴いてみたいぜ。

2012/3/16 Fri

 本を読まない毎日ですよ

葉っぱ 天気のことを気にするのは止めた方がいい。アメリカ大統領の昼食を気にするようなものだ。それは時として世界の行方を左右するかも知れないが、今のところは君とは何の関係もない。さあ、働きに行きたまえ。

 会社に行く。

 備品の椅子が新しくなった。はがねのつるぎを手に入れた気分だ。

 「忘れずにはいられない」は素晴らしいね。声に出して読みたい日本語だ。英語だと "I cannot help forgetting." だけど、これじゃ全然面白くない。

 吉本隆明が亡くなったそうだ。ちゃんと著書を読んでおけば良かった。

[ 映画 ] 「100000年後の安全」 "Into Eternity"

工事 闇を歩き、岩を砕く。放射性廃棄物の巨大地下墓場と名高いオンカロの話でした。こんなのラストダンジョンだろ。絶対サルーインとかいるよ。

 放射性物質の放射能が減衰するには十万年を必要とするため、その間に何者もオンカロに立ち入らないようにするための方法をひたすら議論するわけです。しかし、「入るなよ! 絶対に入るなよ!」って言われたら、かえって入りたくなるのが人情というものであるよなあ。人という字が人と人とが支え合って出来ているのなら、入るという字もまた人と人とが支え合って出来ているのです。なんだそりゃ。いや、だからそういうことだよ。

十一時 どんなにエコロジーやサステナビリティに興味関心がある人間だって、十万年後の世界を想像するのは簡単なことじゃない。確かに人間は、自分の知らない場所と時間を生きる人々の受益となるように、ささやかな功徳を積むことができる。リーマンは、まだ生まれてもいなかったアインシュタインのために、人類で最も美しいプレゼントを残した。でも、リーマンが死んでからアインシュタインが生まれるまで、その間はたった十三年しかない。

 十万年後はあまりにも遠い。自分に思い描くことができるのは、せいぜい千年後くらいまでのことだ。その頃には核融合発電も実現しているだろうか。ラヴェルが聴けるといいね。カンディンスキーの絵はまだあるかい?

2012/3/17 Sat

 赤ワインをいただきました

 雨である。午前中はピアノを弾いて過ごす。お昼頃に部屋を出て、下北沢経由で乃木坂に行き、六本木まで歩いた。昼食を取って、六本木ヒルズを歩き回り、バスで渋谷に行く。アートスポーツで靴を眺めて、Foodshow の成城石井とマークシティの PLAZA に寄って帰った。塩麹で豚肉とアスパラガスと長ネギを炒める。

花

猫

ヒントミント

 夜も少しピアノを弾いた。ゆっくりとパルティータ第1番の前奏曲を弾く。ゆっくり弾くのは大事なことだ。

[ 食事 ] 六本木「L'ATELIER de Joël Robuchon」に行く

 人はパンのみにて生くる者にあらず? じゃあフォワグラ食おうぜ!

パン

小海老

フォワグラ

イチゴとトマトとテキーラ

 ワインとパンをいただいたところで「本日は結構なご馳走をいただきまして」と言いかけてしまったよ。素晴らしい体験でした。

2012/3/18 Sun

 本当に続けられるのかね

 曇り空からぽつぽつ雨が降る。午前中は掃除をして、お昼前に電車で吉祥寺へ。昼食を取ってから、ヨドバシカメラで The new iPad と冷蔵庫とオーブンレンジを眺める。A.K Labo まで歩き、ケーキを食べてコーヒーを飲む。ブックスルーエで旅行ガイドを眺めてから、井の頭公園に行き、川沿いや住宅街を久我山まで歩いた。のんびりピアノを弾き、豚肉とタマネギと長ネギと茄子を塩麹で炒める。

ラーメン

うさぎ

ケーキ

水仙

林

 新年度の「まいにちフランス語」のテキストを買ってしまった。足を止めたらどこにも行けない。大事なのは学び続けることだ。

[ 食事 ] 吉祥寺「一風堂」に行く

 一風堂なんて半年振りであるよ。長浜ラーメン ZERO をいただきました。相変わらず美味しゅうございます。

2012/3/19 Mon

 反例に興味はありません

青空 晴天。喉がふがふがしている一日であった。花粉のせいだろうか。

 会社に行く。

 自分が未だに「嫁」という言葉が苦手なのは、家父長制の根強いド田舎の地域文化で生まれ育ったことに関係しているのだろう。家父長制は、男女の機能的差別を前提とした仕組みであり、その差別性を男女双方に内面化させることにより完成する。家制度の崩壊や生活様式の近代化により差別が薄れていっても、旧態依然とした家父長制の罪深さを人々が自覚するようになっていっても、それでも未だに差別の残滓は田舎社会のあらゆるところに潜んでいた。自分はその差別性を見て育ち、その差別性に驚いて育ち、そしてその差別性を憎んで育った。残念ながら、自分はそういう人間だ。

 レストランにそれなりに行くようになった得た知見は、料理が素晴らしいレストランは接客も素晴らしい、ということだ。

[ 漫画 ] 山口貴由「蛮勇引力(1)-(4)」JETS COMICS

 敬人尊野蛮!
 あの名言が読みたくて読んでしまいました。

肩書 所得 マイホーム 出身校 家柄 名声
そんなもの全て捨て去ったところに
男の値打ちがある!

 いいこと言うねえ。「生まれた所や皮膚や目の色で一体この僕の何が分かるというのだろう」。みんな同じ条件なら、おれの方が有利だぜ!
 そんな由比正雪がサイバーシティ神都で金井半兵衛や丸橋忠弥とともに石原都知事とか松平伊豆守信綱都知事とか中曽根総理とか徳川御前とかとマジバトルしちゃう超カッコイイ漫画でした。頭痛がしてきたって? 読めよ! 治るから!
 ラストバトルがいいんですよ。ラスボスが洗脳攻撃を使ってきて由比さんの精神をあっさり浸食しちゃうわけ。それでも由比さんは屈服しないのね。なんでだと思う? 由比さんには刺青があるからだよ! 脳に心があるというのなら、刺青にだって心があるんだよ!
 一番熱いのは「友情×1」。一番笑ったのは、分身の術を破るシーンね。

「ど どうやって見破った…」
「そ そうか水面に…」
「勘。」

 由比さーん! みんなの面目丸つぶれですよ。もうちょっと空気を読んだらいいじゃないですか。

2012/3/20 Tue

 料理はメタファでしょうか

 晴天である。洗濯をして、布団を干す。午前中に下北沢に行き、カルディとオオゼキで食材を買い込んだ。部屋で昼食を取り、ピアノを弾いてから、電車で東松原に行き、羽根木公園を通り、梅ヶ丘まで歩いた。Les Traces de MA でケーキを買い、バスに乗って帰る。

昼のヴァイス

花

桜の木

花

花

 昼食は、牡蠣のトマトソーススパゲッティ(牡蠣、タマネギ、ズッキーニ、マッシュルーム、オイルサーディン)、パプリカサラダ(パプリカ、マッシュルーム、生ハム、オイルサーディン)、キャベツクラムチャウダー(缶詰のクラムチャウダー、キャベツ)。夕食は、豚肉の生姜焼き(豚肩ロース、タマネギ、長ネギ、シイタケ)、お味噌汁(ニンジン、長ネギ、シイタケ、キャベツ)、餃子(焼いただけ)であった。

2012/3/21 Wed

 ほんとにそんな情熱があるんですか

晴天 正気を失ってしまいそうな天気であった。そうそう失わないと思いますよ。

 会社に行く。

 三年前にもラジオでフランス語を勉強していたのだけど、あの頃と今とでは決定的に異なることがある。そう、我らが「らじる★らじる」の存在である。というわけで、radika を導入して予約録音することにした。もう CD を買わなくていいなんて夢のようだ。ありがとう二十一世紀。ありがとう日本放送協会。

 愛と情熱とインターネットさえあれば、一日十円程度で快適に語学の勉強ができるのだから素晴らしい世界である。技術は人間を豊かにするよ。

 新しい音が思い付いたのでピアノに向かう。四拍子と三拍子が混ざったり、メロディがトリルになったりする。メモを取るべきだろうか。

2012/3/22 Thu

 シャモニにも行きたいねえ

緑 晴れたり曇ったり。DEAN & DELUCA のバゲットをちぎって、温めておいたカマンベールチーズをのせる。どうして赤ワインがないのだろう?

 会社に行く。

 そうだ、四月になったらナショナル・ジオグラフィックの定期購読を申し込むことにしよう。自分は今の自分以外の何者かになりたがっているのだ。「そんなに今が不満かい?」「上を見るのが好きなんでね」

 自分のばーさまは毎日、本を読んでいた。「カラマーゾフの兄弟」を読んでいることもあれば、山縣有朋の伝記を読んでいることもあった。彼女は大正時代の終わりに生まれ、人生の九割九分を田舎の狭小な世界で過ごした。そこは僕の両親さえ普通高校には行けなかった世界で、ばーさまも当然ながら高い教育は受けられなかったはずなのだけど、彼女は自らの努力によって血肉を身に付けることの重要性を微塵も疑っていなかった。いつか餓えて死んでしまうのが嫌なら、いま目の前の食べ物に手を伸ばすしかない。そういうことだ。僕はその姿から多くを学んだように思う。これもひとつの継承だ。

 夏はフィンランドとスイスに行きたい。グリンデルヴァルトやクライネシャイデックを歩きたい。ツェルマットは遠いだろうか。

2012/3/23 Fri

 それは素朴過ぎやで

草 雨が降っていたので傘を差した。松尾芭蕉は間違っている。「五月雨をあつめて早し最上川」には「必殺!」をつけるべきだ。「必殺! 五月雨をあつめて早し! 最上川! 字余り!」いやなんかもういろいろすみません。

 会社に行く。

 両親が来ていたので家族で昼食を取る。弟が新型 iPad を持っていた。

 以前友人と話したことだけど、大学の知り合いは、僕の知る限りほぼ全員が「親も大卒」だった。僕たちの親世代の大学進学率は二割程度のはずだから、やはりあれは社会の上澄みにある特殊な世界だったのだろう。それが良いか悪いかはともかく、その強烈な格差の存在は、「人間は、鋼の意志と、不断の努力と、灼熱の情熱さえあれば、どこにでも行ける」と素朴に信じていた自分にとって、少なからずショッキングだった。もし僕の信じていることが正しいなら、どうして世の中はもっと「かきまざって」いないのだろう? なあ、今は江戸時代じゃないんだぜ?

 「世間知らず」は醜い罵倒句だ。自分の世間の優位性が前提となっている。きみ、バングラデシュの世間をどれだけ知ってるわけ?

2012/3/24 Sat

 もちろんクマには敵いません

 雨のち晴れ。午前中にピアノを弾いて、近所の公園を散歩する。お昼頃に部屋を出て、表参道で昼食を取る。ふくい南青山291をのぞいて、まめでおはぎを買い、外苑前のカフェでビールを飲んだ。神宮外苑をぐるりと回ってから、原宿まで歩く。千駄ヶ谷の Afternoon Tea がなくなっていてショックを受けた。キシピ氏とミー氏と一緒にあそこのスタバに行ったのは、実に三年前のことだ。

器

花

ビール

神宮外苑

竹下通り

 ヴァイスは以前、気の毒なくらい体重が落ちていたのだけど、最近になってやっと元に戻ったように思う。良かった良かった。

[ 食事 ] 南青山「Les Cristallines」に行く

 三年振りに来ました。時はあまりにも速く流れる。
 ローヌの赤ワイン、オードブル、牛もも肉のロースト黒コショウのソース、パンプディングをいただきました。相変わらず素晴らしい料理ばかりであった。うん、また来よう。

2012/3/25 Sun

 カエルの声を聴きました

 いい天気ですね。じゃあ山に行ってきます。

[ 外出 ] 高尾山に行く

登山口

水鏡

山道

下界

チャーシューメン

富士山

山道

2012/3/26 Mon

 あれは素晴らしい峠でした

花 青空の下を突き進む。何も恐れることはない。あと五日間、走り続けろ。

 会社に行く。

 キシピ氏から帰省のお土産をいただいた。大変ありがとう存じます。

 四月も六月も小旅行の予定があってとても嬉しい。子どもの頃から旅行が楽しみでしかたない子だったからね。いつまでも子どもでいたいんだ。

 ゴールデンウィークにはまた大菩薩峠に行きたいなあと思っている。また和菓子とフランス料理をいただいて、龍の背のような稜線の上を歩きたい。

 ではまた明日。

[ 映画 ] 「魔法少女まどか☆マギカ」を全話見た

キュゥべえ 知ったかぶりが大好きなので、マミさんがお茶を入れたところで「放課後ティータイムかよ!」と思いました。「けいおん!」のことは「女の子たちが、なんか、ギターとか弾いてる話」くらいにしか認識していません。あの子たち、ちゃんとスタンド使えるんですか? どんな死亡フラグが立つんですか? 時空系ラスボスとかいるの?

 それはいい。あの、これ、主人公ほむらちゃんじゃないですか。ほむらちゃんがあと二十周くらい地道にレベル稼ぎを繰り返してエンカウント魔女をすべて一人で倒すことでマミさんとさやかちゃんと杏子をうまいこと温存しておけばワルプルギスの夜を全員野球で戦えたんじゃないの? マミさんが油断したりさやかちゃんが堕ちたりクリフトがメガンテしたりするたびにリセットボタンを押すわけですよ。キー、またダメだったー! なんでコンピュータはバントでホームラン打てるわけー!? まどかは一ヶ月ほど檻にでも閉じ込めておけばよろしい。

ワルプルギスの夜 それはいい。全体を通して、とてもよくできた話だったと思います。数々の伏線を張り巡らせておくことで、かつ設定を巧みに忍ばせておくことで、見事な謎解きカタルシスが得られるようにしてある。最終話が「奇跡が起きて万事解決」だったらどうしようと心配していたのですが、杞憂に終わって本当に良かった。キュゥべえの設定も良かったですね。ただ言い回しはもうちょっと簡潔かつ知的にできたんじゃないでしょうか。これじゃただの嫌な奴だよ。

 素晴らしかったのは魔女との戦いの演出。これには第一話からやられました。これだけでも見る価値があったよ。劇場版もあるんですね。映画館まで行くかどうかはともかく、もちろん見せていただくことにします。楽しみだ。

2012/3/27 Tue

 そんなの努力でさえないよ

桜 素晴らしい晴天である。桜の花が飾ってあったよ。今年もお花見をしよう。

 会社に行く。

 夜の散歩に出掛けたところ、美しいミモザの花を見掛けた。春であるなあ。

 ろくでもない人間である自分が、どうしてこんな恵まれた暮らしをしているのか、本当に不思議になってしまうことがある。「相応しいだけの給料 貰った気は少しもしない」の逆だ。神さまは人違いをしているのではなかろうか。

 強いて言えば、自分はいろいろなことを諦めてきた。でも、それだけだぜ?

2012/3/28 Wed

 どうだろうと言われても

緑 朝は晴れていたが、やがて曇り、強い風が吹いた。冬よ、押し流されろ。

 会社に行く。

 ベギラゴンでひょうがまじんを一掃するように仕事をした。なんだそりゃ。

 抑圧されてきた人間が現状追認のために他者を抑圧してしまうように、被害者こそが潜在的な加害者である構図は決して珍しくない。他人を傷付けたくないなら、まず自分が傷付かないことだ。優しくなりたいなら、無敵になれ。

 承前。「神さまは常に人違いをしている」というフレーズはどうだろう。

[ 映画 ] 「美しい夜、残酷な朝」 "Three... Extremes"

 韓国と日本と香港の三人の映画監督による作品集。どれもけっこうグロいので良い子のみんなは見ちゃだめ! め!

cut "cut"
 またまたパク・チャヌク・ワールドが始まったぜ! おまえはほんと職業変態だな!
 チャヌク・ワールドに欠かせないものといえば、皆さんお分かりですね、そう、監禁、流血、復讐です。この実に四十分ほどの作品にはその三要素が見事なまでに詰め込まれています。復讐のために監禁が行われ、監禁のために流血が起こり、流血のために復讐が始まる。パク・チャヌクの世界観がよく分かりますね。雨にぼんやり滲む赤信号を眺めながら、彼女はステアリングの上に両手を重ねた。この子はどうしてこんな子に育ってしまったのかしら。
 基本的には「ひどい話もあったもんだ!」なので、そこまで評価する気にはなれません。冒頭のピアノのシーンで、押した鍵盤と鳴った音が全然違うのには辟易しました。てめえこのおれを誰だと思ってやがる。チャヌクさん、神は細部に宿るんですよ。あなたは徹底したこだわりを持つ超凝り性の職業変態さんなんだから、そういうところで手を抜くのは絶対にだめです。

box "box"
 三池崇史は初めてのはず。済みませんね邦画をあんまり見ないもので。
 あらすじ。むかしむかしあるところに、双子の姉妹と手品師の男が住んでおりました。三人はいつも見事な芸を披露して、わずかな観客を感心させていました。しかし男は姉のしょうこちゃんをかわいがってばかりで、妹のきょうこちゃんはいつも寂しい思いをしていました。ネックレスをもらえるのもしょうこちゃん、手品師と一緒に眠れるのもしょうこちゃんです。その悲しみから嫉妬に駆られたきょうこちゃんは、ある日、つい魔が差してしまい、しょうこちゃんを閉じ込めてしまったのです。ところが。袋を持て! 穴を掘れ! 何もかも焼き尽くせ! という夢を見ました。
 幻想的な話でした。手品のシーンと人形のシーンが素晴らしかった。あとは、まあいいや。オチはほんとしょうもない。いや、確かにね、ここまで引っ張っておいて、オチなしに終われる話じゃないですよ。でも、もうちょっとやりようってものがあったんじゃないでしょうか。例えば? 例えば、ほら、あの仕事部屋はあの箱の中にあるとか。

dumplings "dumpling"
 タイトルの dumplings とは餃子のこと。最高の餃子を求めてボロマンションに住むメイ婆のところにやってきた元女優のリーさんが、メイ婆の思い出話や故郷の童謡や白菜多めの餃子や白黒記念写真によって心を揺さぶられ、人生に置き忘れてきた大切な荷物を取り戻していく、こころあたたまるハートフルストーリー、だったらどんなに良かったことか。良かったことか!
 最高の餃子の正体は悪意演出のせいですぐに分かりましたが、 そんなことはどうでもよろしい。別に意外性を求めて映画を見ているわけでもあるまいて。じゃあ何を求めて見ているの? そうねえ、素敵演出とエロシーンかな。また適当なことを!
 餃子の正体がオチではなく、餃子の正体の正体に繋がり、そこからリーさんとメイ婆、両方の話が膨らんでいくのが面白い。こうしてこの世に魔女が誕生するわけですね。やっぱ舌ですよ舌。

2012/3/29 Thu

 ホーマーの真似ですよ

青空 いい天気だ。どうだいい気分だろう。こんな気分を失いたくないだろう。

 会社に行く。

 ガンガン仕事をした。今年度も働けるのはあと一日しかない。走れ走れ。

 中学校の修学旅行のときに、青山一丁目のホンダ本店と、八重洲のブリヂストン美術館と、御徒町の鈴本演芸場に行ったことを覚えている。あの頃の自分は、都会に住むことなんて、ろくに意識したこともなかったはずだ。

 自分はそれなりにわがままを通してきたし、これからもわがままに生きていきたいと考えている。楽しいときはジャンプして足の裏を打ち鳴らそうぜ。

2012/3/30 Fri

 あたたかくなってくれよ

桜 曇り。だいぶあたたかい。桜ゲージはだいぶ溜まってきたようだ。

 会社に行く。

 今年度の仕事もこれで終わり。なんとかすべてのタスクを片付けることができたよ。食器を洗って、風呂に入って、歯を磨いて、爪を切って、ベッドを整えて、着替えを揃えて、本を読んだら、あとは気持ち良く眠るだけだ。

 夜の散歩ではあちらこちらで春の匂いがした。部屋には甲虫がいたよ。

 週末は気持ち良く過ごすことにしよう。僕たちはたぶんもう春の中にいる。

2012/3/31 Sat

 ブックファーストはいいねえ

 強い風が吹き、時折、暴れ雨が降る。午前中は近所の公園を散歩した。大学のイタリアントマトで昼食を取る。懐かしき教科書販売所を目の当たりにして引きつってしまったよ。新宿に行き、友人と待ち合わせ。タリーズでコーヒーを飲み、ブックファーストで本を買って、ビックカメラでテレビやら体重計やらを眺めて帰った。渋谷ではお総菜を買い、友人と別れる。また遊ぼう。

水仙

猫

池

 挽肉とタマネギと茄子と卵で、具入りオムレツを作った。具材の味付けは、塩と酒と黒胡椒とナツメグとバジルとオレガノとケチャップとカレー粉。オムレツは普通に焼くとすぐこびりついてしまうので、たっぷりの油で揚げるようにするときれいに出来ます。

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