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2005/4/1 Fri

 原宿が本当に似合わない自分です

 これまで、日記の内容が現在時刻に到達したときには「日記を書きます」といった記述をすることにしていたのだけど、最近はそれも少なくなってきたので今後はそういった記述を避けることにする。今日は四月一日です。
 十一時頃に起きて、しばらくぼーっとしている。パンとカレーを食べる。部屋を出たのは二時頃。自転車で信濃町。三時から四時半頃まで、小川脳機能研究所で fMRI 実験の被験者のバイト。前回と殆ど同じ実験でした。しかし実験中にちょっと寝てしまったのは良くなかったな。何故か実験前にチョコレートを頂きました。自転車で原宿に寄ってから、駒場の研究所へ。先輩の机が片付いていたのでちょっとびっくりする。今度席替えをすることに。しばらくぼーっとしている。七時前には研究室を出て、歩いて代々木上原、電車で新御茶ノ水、御茶ノ水から電車で小岩。コンビニでおにぎりを買っていく。八時から十二時までピアノのお仕事。いつものようにやる気なく弾いていました。ジャズや即興や自作など。休み時間には本を読む。お仕事を終えて、電車で秋葉原、鶯谷、歩いて部屋。途中、コンビニでアイスを買っていく。部屋ではしばらくぼーっとして、お風呂に入って、アイスを食べる。カレーからちょっと変な匂いがするので、食べてしまうことにする。またしばらくぼーっとしている。
 寝たのは五時頃でした。今日は動き回ったのでちょっと疲れた。しかし原宿は自転車で行くところではありませんね。

[ 食事 ] アイス「爽 ブルーベリーヨーグルト味」を食べる

 ロッテ。ああ、ブルーベリーヨーグルトだ。懐かしい味だ。なかなか美味しかった。

[ 花瓶 ] 088:花瓶にすがりつかない

 花瓶にすがりつくようになったら終わりだ、と私は考えていた。兄は先月死んだ。仕事の心労が原因だったらしい。花瓶にすがりつくようになって、一週間と持たなかったそうだ。棺桶の中にいた兄はすっかりやつれていて、実際よりも十は年嵩に見えた。死んだ父によく似ていた。兄嫁も夫の死に気が弱っていたのか、通夜の最中から花瓶のことを気にしていた。次はこのひとか、と私は少し気の毒にもなったが、巻き添えを食らうのは御免だった。私は死にたくなかった。花瓶にすがりつくようになったら終わりだ。祖母と父が花瓶にすがりついて死んでからというもの、私は自分が花瓶に殺されることを恐れるようになった。それから私はずっと自分の人生から花瓶を排除するように努めてきた。兄だってそうしてきたはずだ。しかし兄は花瓶から逃げ切れなかった。いや、本当に兄が逃げ切れなかったのは花瓶ではなく、仕事とか家族とか友達とか健康とか、そういった細々とした係累の積み重ねであったのかも知れない。誰もが少しずつ兄を追い詰めて、花瓶は慈悲深くとどめを刺した。そういうどうしようもない筋書きのようにも思えた。私には家族はいないし、友達もいない。定職にも就いていない。健康についてはよく知らない。それらはすべて、花瓶から逃れるためだ。私は自分の人生にできるだけ関心を持たないようにしていた。考えてしまったら追い詰められる。追い詰められたらすがりついてしまう。そういうことだ。死んだように生きろ。生きようとしたら死ぬぞ。父は死ぬ前に私達にそう言った。父が花瓶にすがりつくようになった原因は父の愛人にあるらしかったが、私はその愛人の顔にも名前にも興味を持たないようにした。知るな。考えるな。忘れろ。逃げろ。私はずっと自分にそう言い聞かせていた。花瓶にすがりつくようになったら終わりだ。やがて兄嫁の訃報が届いたが、私は葬式に顔を出さなかった。夕方に目を覚まし、明け方に寝た。数週間後、私の元に宅急便が届いた。形見だ。そこには花瓶があった。兄夫婦がすがりついた花瓶だ。私はその花瓶に手を伸ばし、手を伸ばし、近付いて、顔を寄せて、そして、触れた。ああ。みんな。やっと出会えた。温かいね。ぬくもり。ああ。ありがとう。ずっとこのまま。こうやって静かにゆっくりと死んでいくのも。そうか。そうだね。いや、今すぐ死ね。私は舌を強く噛み締め、右の拳で花瓶を叩き壊した。

2005/4/2 Sat

 変な神様達が毎晩宴会をしてるんだ

 午後の二時半頃に起きる。喉が痛い。長いことぼーっとしている。パンを食べて、お茶を飲む。あまり気分は良くない。ううむ。どうも良くないことを考えてしまっている自分がいるようだ。嫌だなあ。もうちょっとまともな人間になりたいもので。夜になって、またパンを食べて、クラッカーを食べる。またひたすらぼーっとしている。どうしようもないなあ。
 寝たのは朝の七時頃でした。とにかく、今日もまた怠惰な一日であった。自分のどこかには怠惰の神様が住んでいるに違いない。他にも色々な神様が住んでいるような気がする。八百万とはよく言ったものである。数学の神様が住んでいたらいいなあ。

[ 花瓶 ] 089:花瓶にプリンを作らない

 できるだけ大きいプリンを作りたいんだよ。夜中になってから千坂はそんなことを言い出してきた。作ればいいじゃないか。俺は床の上で足の爪を切りながら答えた。いや、だから花瓶を使わせてもらってもいいですか。俺は千坂を見上げた。相変わらず丸っこい顔がそこにはあった。お前は花瓶でプリンを作るのか。千坂は小さく頷いた。唇の端を少しだけ噛んでいた。俺は目を閉じて少し考えてから答えた。お好きなように。千坂の嬉しそうな声が聞こえた。花瓶を取る音、台所に向かう音。俺は小さく笑って息を洩らした。台所の床には、牛乳、卵、砂糖、バニラエッセンス、蜂蜜、生クリームが並んでいた。千坂が俺には手順のよく分からない作業をしている間、俺は布団に横になって詰め将棋の本を眺めていた。プリン作りと詰め将棋。変な組み合わせだ。台所からはいい匂いがしてくる。問題は難しくてなかなか解けない。俺は独り言を洩らし始めていた。違うんだよな、違うんだ。頭の中を意味のない言葉が走り回っていた。分からない。どうしても分からない。俺は頭を掻いて台所を見た。千坂は花瓶に生地を流し込んでいた。オーブンに入れて設定を済ませる。大きいからやっぱり一時間くらいかかるかなあ。腕を組み合わせてそんなことを言っていた。大きいからやっぱり一時間くらいかかるかなあ。それがヒントか。いや、違うって。俺は起き上がって千坂の横に行き、オーブンの中を覗き込んだ。オレンジ色の光の中で回転している花瓶があった。奇妙な光景だ。オレンジ色の光の中で回転している花瓶があった。それがヒントか。いや、だから違うって。俺には分からなかった。詰め将棋の答えと花瓶でプリンを作る人間の気持ちが分からなかった。ちょっと出かけてくる。俺はサンダルで外に出て、近所をゆっくりと歩いた。時間が静かに流れていった。茶色い猫が古い家の軒下で寝ていた。トラックが大通りを走る音が聞こえた。公園では背の低い木がふわりと揺れていた。俺はベンチに座り、足で駒を動かした。そうじゃないんだよ、そうじゃない。頭の中を意味のない言葉が走り回っていた。分からない。どうしても分からない。親指の爪を噛んだ。自分はこんなに頭が悪かっただろうか。やがて俺は諦めて立ち上がり、しばらく散歩してから部屋に戻った。千坂はまだオーブンの前で腕を組み合わせていた。オーブンの口は開いていた。うん、良さそうだよ。悪いんだけど取り出してくれますか。俺は鍋つかみを手にはめて、オーブンから花瓶を取り出した。甘い匂いが胸に広がった。千坂はとても楽しそうに笑っていた。花瓶の口には黄色いものがあった。プリンがぷるんと震えた。あ、そうか。俺には何もかもが分かってしまった。力が抜けた。花瓶が落ちた。千坂が叫んだ。桂馬が走った。

2005/4/3 Sun

 ある終わりとある始まり

 昼の二時過ぎに起きて、ちょっとぼーっとしている。シャワーを浴びる。今日もあまり調子は良くない。三時前には部屋を出て、歩いて町屋、電車で代々木上原。松屋で昼食を取ってから、歩いて研究所。コーヒーを飲んで、しばらくぼーっとしている。八時前には研究室を出て、歩いて代々木上原、電車で町屋、歩いて部屋。しばらくぼーっとしている。十時過ぎに部屋を出て、町屋の SHOP99 で買い物をする。部屋で夕食を取る。ミソラーメン、餃子。ちょっと量が多かったかな。お風呂に入って、洗濯をする。またしばらくぼーっとしている。気分は悪くない。
 寝たのは五時頃でした。どうも不思議な気分です。自分という生き物のことはよく分かりませんね、全く。やれやれ。

[ 花瓶 ] 090:花瓶に泣かない

 あの日、先輩は夕方の教室で泣いていた。床の上で青い花瓶を抱き竦めていた。小さな背中が震えていた。何があったのか僕には見当も付かなかった。僕は教室の中に入って、ゆっくり窓際まで歩いた。先輩は僕に気付いたのか、身を起こして椅子に座った。まだ呼吸が乱れていた。僕は遠くの山に沈んでいく夕陽を見た。悪くない夕暮れだった。校庭では野球部が熱い練習をしていた。下校中の生徒が歩きながら雑誌を読んでいた。カラスが空に見事な一本の線を描いた。僕は窓枠にもたれかかって、そんな罪のない光景を眺めていた。変なところを見せたね。僕は先輩の方に向き直った。先輩は小さな鏡に向かって髪を直していた。もういつも通りの先輩に戻っていた。デリカシーのない真似をして済みません。いいんだよ、こんなところで泣いてたら誰だって気付くって。先輩は鏡を鞄の中に仕舞い込んだ。どうしても誰にも見付かりたくないなら、トイレの中に閉じこもって泣けばいいんだ。先輩は机に頬杖を突いた。つまらなそうな顔をして窓の向こうを眺めていた。そうですね、とも言えず、僕は教室の天井や床を見た。何も話題に出せるようなものは見付からなかったので、僕は組み合わせた自分の手を見ていることにした。どうして泣いてたんですか。デリカシーのないことを聞くんじゃないよ。先輩は立ち上がって大きく伸びをした。そして足元にある青い花瓶を拾い上げた。誰にだって事情はあるもんだよ、トイレの中で泣くわけにはいかない事情だってあるんだ。先輩は僕の隣に来て、窓枠に手を突いた。もう夕陽は半分以上が山の陰になっていた。僕と先輩はじっとその夕陽を見つめていた。風は止んでいた。秋の匂いがした。どれくらいの時間が経っただろう。夕陽が少しずつ細くなり、オレンジ色の光も心許なくなって、夕暮れが確実に夜に飲み込まれて、そして、とうとう太陽が完全に姿を消した、その瞬間、先輩は青い花瓶を放り投げた。バイバイ。花瓶は校庭に落ちて割れた。

2005/4/4 Mon

 風邪を引いてしまいました

 昼の十二時半頃に起きる。頭が痛い。吐き気がする。筋肉が痛む。寒気がする。発熱がある。どうやら風邪を引いてしまったらしい。やれやれ。しばらくぼーっとしているものの、やはり動き出す気にはなれないので、今日は横になって休んでいることにする。昼寝をして、夜の八時頃に起きる。しばらくぼーっとして、スーパーに買い物に行く。オレンジジュースを飲み、おにぎりを食べる。ヤキソバがあったのだけど食べる気にはなれなかった。長いことぼーっとしている。林檎を食べて、お茶を飲む。タオルを濡らして額の上に置く。気持ちいい。
 寝たのは五時頃でした。しかし風邪で寒気がするのはよくあることだけど、今日は歯が鳴り出したので流石にびっくりしてしまった。嫌だなあ。風邪なんて厄介なものを発明した人物は人類史から抹消されるべきだと思います。

[ 花瓶 ] 091:花瓶を憎まない

 私はその緑の花瓶が憎くて憎くて仕方なかった。花瓶は私のすべてを奪い去り、私の人生を台無しにした挙句、何の悪意もない顔をして、更に私を苦しめていった。花瓶には不思議な力があった。それは人々の腹の底にある大切なものを鷲づかみするような力だ。花瓶を目にした者は誰もが即座に虜となり、そして花瓶目当てに私に近付くようになった。仲の良い友達も、仕事の同僚も、家族でさえも、花瓶を心の底から褒め称えるようになり、そして私を見ることを止めてしまった。私に話し掛けてくる人は誰もが花瓶のことを話題にした。私に優しくしてくれる人は誰もが花瓶を目的としていた。もう誰も私のことを必要としていなかった。だから私は花瓶を割った。金槌で粉々にして、鉄下駄で踏み付けて、北の海に投げ捨てた。もうこれで何もかもが終わるだろうと思っていた。人々は多少離れていくのかも知れないけど、やっとまともな人生に戻れるのだと信じていた。しかしそれでも人々は私の近くから離れようとはせず、それどころか余計に寄ってくるようになった。そして誰もがおかしなことを言い出した。君には光り輝くものがある。君からはいい匂いがする。君には神様が宿っている。あの花瓶は、ただの花瓶だ。税込み四百円で買った安物だ。何か謂れがあるわけでも、高名な陶芸家が焼いたわけでもない。光り輝くものでも、いい匂いがするものでも、神様でもない。どこかの工場で作られて、街の雑貨屋に並んで売っていた、本当にただの花瓶だ。それでも花瓶は、もうどこにも存在していないというのに、未だに人々の温かい心をその手中に収めている。どうすればいいのだろう。人々が私の目を見るとき、突き刺さってくる言葉がある。まあ仕方ないじゃないか。間違いを犯さない人間はいないよ。さあ立ち上がろう。花瓶を割ったことをそんなに悔やまないで。私は孤独だ。仲間も敵ももういない。それでも、今も花瓶は、何の悪意もない顔をして、子供が蛙を殺すように無邪気に、私を苦しめている。どうすればいいのだろう。私は緑の花瓶が憎い。

2005/4/5 Tue

 研究室の席替えをしました

 十一時頃に起きて、しばらくぼーっとしている。昨日よりは良くなったものの、まだあまり動きたくはない。首筋に寝違えたような痛みがある。嫌だなあ。食欲が出てきたのでヤキソバを食べる。とても美味しかった。のんびりしています。三時前に部屋を出る。歩いて西日暮里。人身事故で千代田線が止まっていたので、山手線で原宿、明治神宮前から代々木上原、歩いて研究所。強い日差しで頭が痛くなる。嫌だなあ。研究室では席替えを済ませて、しばらくぼーっとしている。アンパンを食べる。八時頃に研究所を出て、自転車で西日暮里へ。一時間半もかかってしまった。頭痛。コンビニでアイスを買っていく。部屋ではキムチと納豆を食べる。お風呂に入って、アイスを食べる。しばらくぼーっとしている。
 寝たのは三時頃でした。席替えでは窓際になりました。ブラインドの隙間から西の空が見えます。

[ 食事 ] アイス「スーパーカップ 小倉」を食べる

 明治。これはなかなか良いですね。スーパーカップの中ではかなり美味しい方だと思う。

[ 花瓶 ] 092:花瓶に頼らない

 子供の頃の私は黄色い花瓶に頼ってばかりだった。生まれたときからずっと花瓶は私の傍にいて、困ったことがあると私はすぐ花瓶に助けを求めた。近所の男の子に虐められたときは泣き付いて、眠れない夜には朝まで一緒に起きていてもらった。そういう依存的な関わり方が悪かったことは分かっている。だけど子供の頃の私には確かな分別などなく、花瓶に対してどう接するべきか知らなかったのだ。だから私は花瓶に頼った。水が低きに流れるように、煙が空に立ち昇るように、私は花瓶に頼った。そういうことだ。やがて私の背は伸びて、髪は短くなり、ギターも上達した。ピアスの穴を開けるようになり、本棚には文庫本と漫画が並んだ。それにつれて花瓶に頼ることも少なくなっていった。花瓶が私に呼び掛ける。私は面倒臭そうに返事をする。つまらない空気が流れる。花瓶の立ち去る足音が聞こえる。そんなことの繰り返しだ。仕方なかったのだろう。蝉だって七年も経てば土の中から出ていく。誰もがいつまでも同じようにはいられないのだ。そのうち花瓶の方も私を避けるようになっていった。買い物を自分で済ませるようになり、部屋のドアはノックされなくなった。私は私で少しずつ自分の世界を広げていった。ミネラルウォーターの味の違いを知り、ジーンズにミュールで街を歩き回って、楽譜に音符と用語を書き込んだ。いや、それは結局のところ、箱庭の川や石にこだわるような偏狭なものでしかなかったのかも知れない。とにかく、私は自分の世界から花瓶の存在を排除することに努めた。自分を支配しようとするものから少しでも逃れたかった。大学受験の直前は死ぬ気で勉強した。食事もそこそこに家を出る私のことを、花瓶は心配そうに見ていたが、結局何も言われることはなかった。受験して、合格した。都会に出ることになった。私はもう何年もこの日が来るのを待っていた。花瓶は新幹線のホームにまでついてきて、寂しそうに手を振って私を見送った。新幹線のシートで私は長い長い溜息を吐いた。何年分もの溜息を全部吐き出したら、あまりに気持ち良くて涙が出てきた。三年後、黄色い花瓶が割れたという報せが部屋に届いたが、そのとき私は海外旅行に出掛けていて、花瓶の訃報を知るには二週間を待たねばならなかった。

2005/4/6 Wed

 お腹の大きい猫さんがいましたよ

 十時半頃に起きる。割と気分は良くなった。まだ頭や首に痛みはあるけれど、普通に行動する分には問題ないようだ。今日はとても天気が良い。暑いくらいだ。しばらくぼーっとしている。コーヒーを飲んでトーストを食べる。しばらくぼーっとしている。部屋を出たのは一時半頃。神保町まで歩く。部屋に戻ってきたのは九時頃。全く、よく歩いたものである。部屋ではしばらくぼーっとして、お風呂に入る。林檎を食べる。お酒を飲んでアロエゼリーを食べる。長いことぼーっとしている。
 寝たのは朝の七時頃でした。そりゃ歩くのは好きですよ。のんびりと足を動かすのは好きですよ。でもまあ歩いて鎌倉まで行ったところで、大仏様が人生の真理を教えてくれるわけではありませんしね。そういうものです。

[ 外出 ] 歩いて神保町に行く

 部屋を出て、近所の裏道を歩く。常磐線の近くで妊娠中の猫を見掛ける。線路の下を通って日暮里へ。スーパーでアイスを買っていく。日暮里駅から谷中霊園へ。桜の木が美しい限りである。のんびりと墓地を歩く。行列の出来ているお菓子屋さんがあった。寛永寺の方から上野公園へ。流石にここは賑やかである。桜もそろそろ満開か。御徒町、秋葉原に行く。石丸電気の修理受付センターでイヤホンを受け取る。デニーズで早めの夕食を取る。野菜のパスタとサラダと白玉あずきのセット。なかなか美味しい食事でした。御茶ノ水から神保町へ。洋書のお店と楽譜のお店に行く。クラーマー=ビューローを買いました。神田に行き、ベローチェでコーヒーを飲む。歩いて帰ることにする。上野公園では夜桜がとてもきれいであった。日暮里の八百屋さんで林檎を買っていく。スーパーでビールを買い、近所の自動販売機でジンジャーエールを買う。部屋に戻ります。

[ 食事 ] アイス「ザックス」を食べる

 グリコ。モナカアイスでこれだけ美味しいのは珍しいですよね。パリパリしているのが良い。

[ 食事 ] シャンディーガフを飲む

 ビールとジンジャーエールのカクテル。前回はバドワイザーだったので今回はキリンラガービールを使ってみたのだけど、これだと相性はあまり宜しくないようだ。残念。

[ 花瓶 ] 093:花瓶を笑わない

 奴は間違いなく馬鹿だった。馬鹿以外の何者でもなかった。ねえねえ、良かったらうちに来て、うちの花瓶さまでも拝んでいかないかい。学校帰りにそんなことを言い出す奴に馬鹿じゃない奴がどこにいるんだ。俺は吹き出すのをなんとか堪えて、真面目な顔を取り繕ったまま答えた。まあいいけど。奴は嬉しそうに笑って小さく手を振った。良かった良かった、君も花瓶さまに気に入られるといいね。いやいや良くねえよ馬鹿。俺は何も言わずに小さく頷いた。奴の家はやたらと大きな日本家屋で、玄関先に立派な松の木があるだけでなく、小石が敷き詰められた庭まであった。母親は妙にゆっくりとした動きをする方で、高そうな薄い橙色の着物を着ていた。いらっしゃいませ、どうぞ御遠慮なくね。俺は頭を下げて靴を脱ぎ、きちんと向きを直した。まあ、まずは花瓶さまをご覧になって下さいな、私はお茶とお菓子の用意でもしていますから。俺と奴は奥に向かって板張りの廊下を歩いた。随分と奥にあるんだな。そうだね、花瓶さまは外の空気が苦手なんだ。騒音や振動も良くない。だから奥座敷に安置しておかないといけないんだよ。ふうん。その部屋は畳が八畳敷かれた古めかしい和室で、今は真昼間だというのに本も読めないほど暗かった。花瓶さま、ただいま帰りました。奴は正座になり神棚に向かってお辞儀をした。どうやら花瓶さまとやらは神棚に飾られているようだった。お初にお目にかけます、こちらは僕の友人でございます。おいおい俺とお前がいつ友達になったんだよ。俺は少しだけ息を洩らした。花瓶さまをよく見ようと、俺は神棚に近付いた。だ、駄目だよ、花瓶さまには正月以外近付いちゃいけないんだ、うちの決まりなんだよ。俺は構わずに神棚の前に立った。確かに花瓶がある。橙色の花瓶だ。俺にはそれに見覚えがあった。間違いない。何度も見ているからしっかりと覚えている。俺はとうとう我慢ができなくなり、思いっ切り吹き出してしまった。奴は当惑顔で俺を見ていた。おいおい、これ、百円の花瓶だよ。間違いない。俺んちの隣、百円ショップだから。なんでこんなものを御大層に崇めてるんだよ。お前、馬鹿だろ。お前らみんな、馬鹿だろ。俺は腹を抱えて倒れ込んだ。拳で何度も畳を叩いた。奴は相変わらず馬鹿そうな顔をして、俺のことをじっと見ていた。あの、悪いんだけど、帰ってくれないかな。何が花瓶さまだよ。俺は笑いながら立ち上がると、神棚に向かって手を伸ばした。叫び声がした。後ろから衝撃が走った。俺は正面に倒れて、頭から壁にぶつかった。地面が揺れた。橙色の花瓶が落ちてきて、俺の頭に当たって割れた。

2005/4/7 Thu

 水門と桜を見に行こう

 十時半頃に起きる。風邪はもうだいぶ良くなったようである。まだ軽い頭痛はあるけれど、もう気になるほどではない。今日もまたいい天気である。暑いくらいだ。窓際でしばらくぼーっとしている。林檎を食べる。二時過ぎに部屋を出る。歩いて赤羽まで行く。戻ってきたのは七時前。またよく歩いてしまった。しばらくぼーっとしている。夕食を作って食べる。ご飯、納豆、トマトスープ、ヤキソバ。なかなか美味しい食事でした。好きだなあ、トマトスープ。お風呂に入る。ちょっとぼーっとしている。
 一時過ぎには寝ます。二日連続で歩き回ったので、流石にちょっと疲れました。今日は埼玉県にまで足を踏み入れてしまった。人間、やれば色々なことができるものである。

[ 外出 ] 歩いて赤羽に行く

 部屋を出て、新三河島の銀行に寄ってから、モスバーガーへ。昼食を取る。普段は通らない道を使って町屋に行き、裏道を通りながら都電荒川線沿いに北西に向かう。尾久橋通りから北に向かい、尾久橋を渡る。荒川と隅田川の間に挟まれたところを、ひたすら西に向かって歩く。荒川の河原には、野原やグラウンドやゴルフ場が広がっている。日差しは暖かい。ちょっと走るとまだ頭痛がする。埼玉県に入って、すぐに出る。新岩渕水門に辿り着く。ここでは隅田川と荒川が合流している。つまり、ここは隅田川が始まるところである。また少し歩いていると見事な桜並木を見付ける。これはいいなあ。新河岸川を渡ると、久し振りに自動販売機を見掛けたので、ジュースを買って飲む。赤羽岩淵まで出て、コンビニでアイスを買って食べる。色々と歩き回ってから、赤羽駅へ。電車で西日暮里。またちょっと歩いて、スーパーで買い物をしてから、部屋に戻ります。

[ 食事 ] 新三河島「モスバーガー」に行く

 テリヤキバーガー、モスの菜摘フィッシュ。モスは良いです。モスは良いです。懐かしい味だ。高校生の頃、好きだったなあ。しかしモスの菜摘は、パンの代わりにレタスを使っていて、まあ美味しいことは美味しいのだけど、何かちょっと物足りないのも確か。やっぱりハンバーガーにはパンが欲しくなってしまうなあ。まあ何はともあれ、久し振りに美味しいハンバーガーを頂きました。

[ 食事 ] アイス「ガリガリ君 ソーダ」を食べる

 赤城乳業。ガリガリ君は良いです。ガリガリ君は良いです。名前が良いです。ガリガリしています。

[ 花瓶 ] 094:花瓶に逃げない

 あらゆる対人関係に絶望した彼は、花瓶に逃げ込んでしまった。赤い花瓶を抱きかかえたままベッドに横になり、日に二十三時間から二十四時間ほど眠った。夜中の三時頃に起き出しては、水を飲み、トイレに行き、庭を眺め、クラッカーをかじり、また横になった。亡霊のような姿だった。そこにはどんな種類の思想も哲学も見えなかった。きっと彼にとっては起きているときの方が夢の世界だったのだろう。娘は二度だけ彼が話すのを聞いた。素敵な王国があってね。聞き取りにくい、妙に掠れた声で、淡々と彼は話した。この花瓶の中には素敵な王国があってね、私はそこでパン屋の主人をしているんだ、毎日沢山のお客さんが来てくれてね、とても楽しいんだよ。そう言い残して彼は再び眠りに就いた。多分、話した相手が自分の娘だったことも分かっていなかっただろう。季節が変わり、秋が冬になっても、彼に変化はなかった。髭が少し伸びたくらいだった。娘は毎日点滴の袋を取り替えた。寝ている彼と赤い花瓶を見て、悲しそうに首を振った。フォトフレームは伏せられて、ピアノには埃が積もっていた。寒い冬だったので娘は自分のためにシチューを作った。ブロッコリーを茹で、ジャガイモを煮込み、セロリを入れた。熱いミルクシチューはとても美味しかった。風の強い夜だった。空腹で目が覚めたのでシチューを温めていると、起き出した彼がふらりとやってきた。テーブルの椅子に座り込んで、ぼんやりと床を眺めていた。娘はスープ皿にシチューを盛り、自分の席に座って食べた。温かいシチューだった。こっちは寒いね。彼はそう言い、娘の方を見た。娘は数ヶ月振りに父が自分を見ていることを知った。花瓶に逃げ込むずっと前から、彼は娘を見ることを止めていた。こっちは寒いね。とても寒い。どうしてこんなところに住んでいたんだろう。彼は不思議そうに首を傾げた。こんなところにいても仕方ない。彼は立ち上がり、寝室に向かった。お前もうちのパン屋に来ればいいのに。娘はスープ皿を片付けて、再びベッドに入った。なかなか眠れなかった。その三日後、彼はいなくなった。家のどこを探しても見当たらず、服も靴もそのままだった。ベッドの上には花瓶があった。お前もうちのパン屋に来ればいいのに。少しだけ笑った。娘は花瓶にシチューを入れて、父の席にそれを置き、スープ皿にシチューを盛って、自分の席にそれを置いた。娘は心行くまで美味しいシチューを食べた。それから花瓶の中のシチューを捨てた。赤い花瓶は燃えないゴミに出されて割れた。

2005/4/8 Fri

 後輩に挨拶をしました

 昼の十二時頃に起きて、しばらくぼーっとしている。今日も天気は良い。林檎とアイスを食べる。部屋を出たのは一時半頃。歩いて西日暮里、電車で代々木上原、歩いて研究所。後輩に挨拶する。初めまして。どうぞよろしく。コーヒーを飲む。三時から六時まで研究室セミナー。パンを買ってきて食べる。しばらくぼーっとしている。七時頃に研究室を出て、歩いて代々木上原、電車で新御茶ノ水、御茶ノ水から小岩。コンビニでおにぎりを買っていく。八時から十二時までピアノのお仕事。今日もやる気なくピアノを弾いていました。ジャズと即興が多かったかな。お給金を頂く。お仕事を終えて、電車で秋葉原、鶯谷。歩いて部屋に戻ります。途中、コンビニでアイスを買っていく。部屋ではしばらくぼーっとして、お風呂に入る。ご飯を温めて食べる。
 寝たのは六時頃でした。研究室セミナーが去年よりも眠くなくなったのは、やっぱり専門の内容が分かるようになったからだと思う。そうだと信じたい。

[ 食事 ] アイス「あずきバー」を食べる

 井村屋。落ち着く味。暖かい春の日差しの中で食べるのに相応しいアイスです。

[ 研究 ] 研究室セミナーで技官さんの発表

 円管内乱流のシミュレーションの話。壁を回転させたら乱流はどうなるか。とても面白い。もっとがんばれ、計算機。僕も早くシミュレーションをしてみたいなあ。それにはまず今の基礎的な勉強をがんばらないと。
 再来週の水曜から輪講再開。Biskamp。がんばります。その日は研究室飲み。そして次回の研究室セミナーは、いよいよ僕の出番です。がんばります。目標はレイノルズ応力と乱流起電力のモデリングをきちんと済ませること。そしてきちんと TeX にまとめること。腕が鳴るというものですよ。

[ 花瓶 ] 095:花瓶を覗かない

 秋野はよく花瓶の中を覗き込んでいた。秋野の部屋、オレンジのカラーボックスの上に置かれていた、紫色の花瓶だ。お気に入りのクッションに座ったまま、手を伸ばして花瓶を取って、中を覗いてから元に戻すこともあったし、わざわざ立ち上がって中を覗き込み、両腕を広げて背伸びしてから、またクッションに座り込むこともあった。秋野が花瓶の中の何を見ていたのか、僕にはさっぱり分からなかった。僕がいつも座る位置から花瓶の中を見るのは難しかったし、カラーボックスのところまで歩くような理由も見当たらなかったからだ。それに、他人の花瓶の中を覗き込むというのはひどく行儀の悪いことのように思えたので、僕は花瓶に興味がない振りをしていた。秋野は悪い子じゃなかった。多少暴力性の過ぎる父親と他人に興味の薄い母親の間に生まれ育ったため、少しばかりひねくれた人格を持ち合わせていたけれど、僕は秋野のそういうところが嫌いじゃなかった。でも花瓶については、僕はうまく受け止めることができなかった。別に不快だったわけじゃない。秋野が花瓶を覗き込むことと自分がここに存在していることが、どのように関係するのか分からなかっただけだ。今日も秋野は花瓶の中を覗き込んだ。洗い物の最中にキッチンから出てきて、まっすぐカラーボックスのところまで歩き、花瓶の中を覗き込んだ。僕は、少しばかり機嫌が悪かったので、聞いてみることにした。何をしているの。秋野は僕の方を振り向くと、目を大きく見開いて言った。え、何、何かあったの。いや、何もないよ。あ、そう。秋野は大きく溜息を吐いた。じゃあ、何。花瓶の中に何があるの。何もないよ、ほら。花瓶を手に取ると、無造作に僕の方に放り投げた。慌ててキャッチする。花瓶の中を覗き込んだ。紫色の花瓶の中には、何も入っていなかった。ただ紫色の花瓶の中があるだけだ。ドーナッツの真ん中くらい、そこには何もなかった。僕は秋野に花瓶を返した。どうしていつもこれを覗き込むの。ん、他人に説明するのはちょっと難しいんだよね。花瓶をカラーボックスの上に戻すと、秋野は腕組みをして呟き始めた。待ってるのかな、いや、それも違うのかな、ううん。右の人差し指で何度も額を叩く。別にこの花瓶である必要はないんだけど、とにかく花瓶が必要だというか、ええとね。秋野は困っていた。微積の問題を出された中学生のような顔をしていた。僕は少し自分が情けなくなった。よし、じゃあ明日になったら教えてあげるよ。明日にはきちんと説明できると思うから、それまではちょっと待ってて。秋野はそう言うと、キッチンに消えた。僕は白い壁を睨み付けて、ベランダに出た。翌日、寝惚けていた秋野は手を滑らせて紫色の花瓶を割ってしまったのだけど、特にショックを受けている様子もなく、あちゃあ、とだけ言って、僕達は二人で黙々と割れた花瓶の処理をした。

2005/4/9 Sat

 海辺の夜桜が見たくなったので

 昼の十一時半頃に起きる。しばらくぼーっとしている。天気は悪くない。トーストを食べる。のんびりしています。アイスを食べる。一時過ぎに部屋を出る。新橋まで歩き、お台場に行ってくる。部屋に戻ってきたのは深夜の一時前。今日もまたよく歩いたものである。お風呂に入る。しばらくぼーっとしている。やはりちょっと疲れているようだ。
 寝たのは四時過ぎでした。長時間歩いていると僕はよく上半身が痛くなる。首、背中、腰。きっと上半身に負担のかかる歩き方をしているのだろう。

[ 食事 ] アイス「チェリオ バナナチョコ」を食べる

 エスキモー。バナナの味がしてなかなか美味しいのだけど、中に入っているチョコレートは蛇足のような気がするなあ。プレーンなチェリオの場合は、このチョコレートの味の強さが魅力なんですけどね。

[ 外出 ] 新橋まで歩いてお台場に行く

 部屋を出る。裏道を歩いて日暮里へ。谷中霊園を通って不忍池の方に下りる。上野の街に出て中央通りを南に歩く。末広町のガストで、アイスコーヒーを飲んでクリーム餡蜜を食べる。昌平橋を渡って靖国通りに出て、神保町を通って九段下へ。流石にここは大変な人出である。満開の桜を眺めて、北の丸公園を散歩する。紀伊国坂を下りて、お堀の横を歩く。和田倉噴水公園に寄ってから丸ビルへ。地下の食品売り場で玄米茶を買う。有楽町のリプトンコーナーで夕食を取る。銀座を歩いて新橋に行く。急に海が見たくなったので、ゆりかもめに乗って台場へ。ひたすらお台場を歩き回る。アクアシティを歩き、パレットタウンを歩く。コンビニで餡蜜を買って潮風公園で食べる。薄暗がりの中の夜桜を眺める。遊歩道を歩き、砂浜を歩く。頭の中では ASIAN KUNG-FU GENERATION の「海岸通り」が流れている。帰ることにする。お台場海浜公園から電車で新橋、西日暮里。歩いて部屋に戻ります。

[ 食事 ] 有楽町「リプトンコーナー」に行く

 改装されていてびっくりしました。相変わらず美味しいパスタとサンドウィッチとケーキと紅茶なのだけど、どうも前よりも味が落ちているような気がする。気のせいだろうか。鶏肉を焼いた料理は相変わらずとても美味しかった。しかしケーキがメインのお店のはずなのに、あまりケーキを食べようとしない自分である。別に嫌いじゃないんですけどね、ケーキ。

[ 花瓶 ] 096:花瓶に隠さない

 あたしんちにね、花瓶があったんだ。藍色の花瓶。お母さんが買ってきたんだけど、あのひと飽きっぽいひとでさ、結局花瓶として使ったのは二回くらいだったんだ。それで、その花瓶は茶箪笥の上に置いてあったんだけど、あたしは割とその花瓶が気に入っていたから、こっそりあたしの部屋に持っていって、本棚の奥に隠したの。ほら、本が増え過ぎると本棚の一段に本を二列並べるようになるよね。あんな風に見せ掛けて、実際には奥に本なんか並んでないのに、手前の方に本を並べて奥に花瓶を隠したわけ。お母さんは絶対に気付いてなかったよ。買ってきた張本人なのにさ、あのひとはそういうひとなんだ。それでね、本棚の奥の花瓶を時々眺めては、変な満足感を覚えてね。ほら、やっぱり誰も知らない何かをするってのは、本能的に楽しいことなんだよ。それでね、あたしは単に花瓶を隠すだけじゃなくて、その中にも何かを隠そうって思ったんだ。そうすれば秘密に秘密を重ねることになる。今よりももっと楽しくなるって思ったんだ。隠したんだよ、大切にしていたものを。子供の宝物だよ。でも、分かると思うんだけど、子供にとっての宝物ってのは大人にとっての宝物よりも、ずっと大きい意味と価値を持つんだよ。宝物は、少なくともあたしにとっては、本当に大切で、必要で、不可欠で、それがない毎日なんて考えられないくらいだったんだよ。あたしは自分が生きている証を隠していたんだ。でもね、ある日、それが終わった。何の前触れもなしに、ある日、ふっと消えてしまったの。花瓶の中を見たら、何も入ってなかった。本当に、何も、入ってなかったの。煙みたいに、消えてしまったんだよ。探したよ。何度も何度も花瓶の中を探したの。でもどうしても見付からなかった。だから、花瓶を割ったんだけど、それでも何も出てこないんだ。おかしいよね。どうして花瓶の中に入れたはずのものが、花瓶が割れたのに出てこないのか、あたしには分からなかった。今だって分からない。分からないんだよ。宝物を探したよ。一生懸命、探した。泣きながら探した。何度も何度も花瓶の欠片を引っ繰り返して、手を切った。今でも少し傷跡が残っているよ。血がいっぱい出た。それでも宝物は見付からなかった。藍色の花瓶に隠していた、あたしの宝物。そのうち、お母さんが帰ってきて、あたしの部屋にやってきて、叫び声を上げたの。そしたら、二階で寝てたお父さんが下りてきて。大きな足音だったよ。お父さん、あたしを見て、何してるんだって大声で怒鳴って、あたしの顔を殴ったの。

2005/4/10 Sun

 井の頭公園でお花見

 昼の十二時半頃に起きて、しばらくぼーっとしている。今日も天気は悪くない。トーストを食べて紅茶を飲む。のんびりしています。部屋を出たのは二時頃。吉祥寺の井の頭公園に行ってくる。戻ってきたのは十一時前。今日もまたよく歩き回ってしまった。夕食にリゾットを作って食べる。なかなか美味しかった。しばらくぼーっとしている。気分は良くない。ガラスが割れる。またしばらくぼーっとしている。お風呂に入る。コンビニに行って公共料金を支払ってワインを買う。部屋ではワインを飲んで杏仁豆腐を食べる。しばらくぼーっとしている。
 寝たのは五時過ぎでした。あの日からもう九ヶ月も経ってしまったのですね。夏が過ぎ、秋があって、冬が終わり、春が来た。本当に色々なことがありました。次の夏、僕は一体どこで何をしているのだろう。

[ 外出 ] 吉祥寺の井の頭公園に行く

 部屋を出て、歩いて西日暮里。電車で新宿、吉祥寺。井の頭公園に行く。やはりここも大変な混雑である。三鷹台まで歩き、吉祥寺に戻ってくる。懐かしいなあ。僕が住んでいた部屋には緑色のカーテンが掛かっていた。公園周辺を歩き回り、フライドチキンを買って食べる。池の近くで夕方の桜を眺める。喫茶店でジェラートを食べる。街を歩くことにする。ヴィレッジヴァンガードに行き、カルディコーヒーファームに行く。しばらく歩き回って、井の頭公園から電車で神泉。渋谷まで歩いて、電車で西日暮里。コンビニでアイスを買って、歩いて部屋に戻ります。

[ 食事 ] アイス「ガリガリ君 りんご」を食べる

 赤城乳業。ガリガリ君は良いです。ガリガリ君は良いです。林檎の味がする。いや、毒林檎の味かも知れない。

[ 食事 ] 部屋でトマトリゾットを作る

 缶詰のトマト、ツナ、ジャガイモ、ソーセージ、冷えたご飯を煮る。コンソメなどで味付け。なかなか美味しいトマトリゾットが出来上がりました。満足です。次はクリームリゾットを作ってみたいですね。

[ ガキ ] 賞金10万円争奪!! ききマヨネーズ

 ききシリーズ。遠藤が当てる。小林と中村の女装。山崎は外す。マヨッてんじゃねえよ。田中も外す。お前面白くネーズ。浜田も外す。芸人なんてやめちまえ。松本さん、外す。マヨネーズ。
 えーっと、がんばれ、罰ゲーム担当の外人さん。

[ 花瓶 ] 097:花瓶を買わない

 秋野は泣き出した。足元では黒い花瓶が割れていた。さっき僕達が雑貨屋で買った花瓶だ。海沿いの公園はとても穏やかで、空ではのんきそうに雲が浮かんでいた。ベンチの近くには誰もいなかった。秋野は泣きながら続けた。そのうちお父さんはお母さんを殴るようになって病院に連れていかれたし、お母さんはお母さんで再婚してあたしのことをますます見なくなっていったし、あたしはどうやって生きていけばいいのか分からなかったの。自分の生きている証が世界のどこにもなかった。あたしには宝物が必要だったんだよ。僕は泣いている秋野の背中を撫でた。花瓶の包装紙と箱は破り捨てられ、やはり僕達の足元に散らばっていた。風が吹いたら厄介だな、と少しだけ考えた。それでね、思ったんだ。理由もなしに行ってしまったのなら、理由もなしに帰ってくるかも知れないじゃないかって。花瓶をずっと近くに置いておけば、ある日、ふっと消えてしまったときと同じように、ふっと戻ってくるかも知れないじゃないかって。だからあたしは、新しい花瓶を用意して、勉強机の上に置いたの。家が変わっても一人暮らしを始めても、あたしはずっと花瓶を手元に置いていたの。花瓶がせめてもの手掛かりなんだよ。ずっと待ってるんだ。あたしは宝物を取り返したいんだよ。秋野はそこで力尽きて、両手で顔を覆った。僕は何も言わずに海と空とを眺めていた。海辺の鳥が鳴いていた。波の音が近付き、離れていった。僕の右手は秋野の背中にあった。秋野は少しずつ泣き止み、呼吸を整えていった。気が付けば雲は随分と遠くにまで行ってしまっていた。相変わらずベンチの近くには誰一人としていなかった。秋野が大きく息を吐き出すのを聞いてから、僕は海と空とに向かって言った。それで、宝物は戻ってきたの。戻ってこないよ、戻ってきたならもう部屋に花瓶を置いておく理由がないじゃない。まあ、そうだよね。僕は二秒待ってから続けた。ただ花瓶を置いておくだけじゃだめなんだと思う。僕は秋野の顔を見た。少し驚いた顔をして僕を見ていた。花瓶を秘密にしないと意味がない。花瓶を隠すんだよ。君が子供の頃にしていたみたいに。そうしないとだめなんだ。そうしない限り、失われたものは戻ってこないんだよ。秋野はゆっくりと口を開き、ゆっくりと言った。そうなの。そうだよ。僕はそう断言して、ベンチから立ち上がり、足元の黒い花瓶と包装紙と箱の残骸を拾い集めた。途中から秋野も手伝ってくれたので、思ったほど時間はかからなかった。

[]

2005/4/11 Mon

 美味しいチョコレートを食べました

 一時過ぎに起きて、しばらくぼーっとしている。今日は雨が降っている。昼食にトマトリゾットを食べる。昨日より美味しくなっているような気がする。部屋を出たのは二時過ぎ。歩いて町屋、電車で新御茶ノ水。久し振りに後輩にメールを出す。定期券を購入する。ちょっとコージーコーナーに寄る。電車で代々木上原、歩いて研究所。コーヒーを飲んでぼーっとしている。計算用紙を部屋に忘れたことに気付く。間抜けだ。間抜けだ。パンを買って食べる。本を読む。九時過ぎに研究室を出る。歩いて代々木上原、電車で新御茶ノ水。コージーコーナーでチョコレートを買っていく。電車で町屋、歩いて部屋。夕食を取る。カレー味のご飯、納豆、お味噌汁。なかなか美味しかった。しばらくぼーっとしている。お風呂に入って、洗濯をする。のんびりしています。
 寝たのは五時頃でした。コージーコーナーが好きです。美味しいお菓子が割と手頃な値段で食べられるところが良いです。シュークリームが食べたいなあ。

[ 食事 ] コージーコーナーの生チョコレートを食べる

 銀座のレンガ、ホワイト。柔らかくて滑らか。とても美味しい生チョコレートでした。

[ 花瓶 ] 098:花瓶に祈らない

 白い花瓶をオレンジのカラーボックスの奥に置いた。手前に本を並べて、花瓶を隠した。念のために雑誌も積み重ねておいた。そして来る日も来る日も祈り続けた。宝物が戻ってきますように。生きている証が帰ってきますように。今日も花瓶にそう祈って、あたしはベッドに横になった。分かっている。本当はそんなものは必要ないんだ。あたしはもう大人になった。幻想を失い、憧憬を捨て、少しずつ身軽になって、あたしは大人になってしまった。もう宝物がなくても生きていける。生きている証なんかなくても困ることはない。それくらいのことはあたしにだって分かっていた。中学も高校も卒業できた。母親との確執は自然消滅して、父親は灰と煙になってしまった。大学だってなんとか受かったし、一緒に生きる相手だって見付けた。少しくらいは変なところもあるかも知れないけれど、少なくとも自分の人生を生きられないほどの愚かな人間にはならなかったつもりだ。それでもあたしは宝物に固執していた。部屋の中に花瓶を置くことを忘れなかった。何故だろう。あたしは天井を見上げて少しだけ考えた。自分があまりにも大きな欠落を抱えたまま生きているんじゃないか、と思ってしまうときがある。誰が見ても明らかな穴が開いているのに、自分だけがそれに気付いていなくて、みんなは目を伏せて知らない振りをしている。そんな不安に駆られてしまう。漠然とした喪失感がある。それが、宝物を失ったしまったことに由来するものなのかどうかは、あたしにはよく分からない。もしかしたらあたしは、自分の中にある何かを、あるいは自分の中にない何かを、宝物のせいにしてしまいたかったのかも知れない。あたしは溜息を吐いて、意識を閉ざした。何にせよ、あたしは花瓶を通過しなければならない。花瓶を通過しないことには、結局のところ、世界のどこにも行けないのだ。すぐに眠ることができた。暗い夢を見た。起きたときには枕元にメモがあった。寄ったけど寝ていたので帰ります。クッキーを作ったので食べて下さい。あたしはカラーボックスの上に手を伸ばし、そこには何もないことを思い出した。本を取り出して、カラーボックスの上に置く。奥には花瓶がある。一瞬だけ祈った。花瓶を手に取る。花瓶が少し重くなっていることに、すぐには気付かなかった。花瓶を落とした。白い花瓶が割れた。宝物が出てきた。あたしが小さかった頃、本当に本当に大切にしていた、木のスプーン、ハンドタオル、小さなギア、外国の硬貨、縫いぐるみの目、クッキーのレシピが出てきた。

2005/4/12 Tue

 散歩してばかりの一日でした

 昼の十二時半頃に起きる。今日も天気は良くない。しばらくぼーっとしている。パンを食べる。部屋を出たのは一時半頃。寒いなあ。歩くことにする。日暮里に出て、根津神社を通って、本郷の大学へ。中央食堂でカレーと黒糖ようかんを食べる。理学部の建物に行き、成績表をもらってくる。なんとか講義の単位は揃ったようです。やれやれ。後は研究に専念するのみ。根津を散歩して、谷中や日暮里で買い物をして、歩いて部屋に戻ります。イチゴを食べる。あまり体調が良くないので横になって休んでいる。やがてカレーリゾットを作って食べる。コロッケも食べる。しばらくぼーっとして、お風呂に入る。
 一時過ぎに寝ます。どうも体調が良くない。お風呂に入った後に身体を拭くのさえ気が進まないくらいだ。

[ 食事 ] イチゴを食べる

 安かったので買ってしまいました。甘くて美味しい。懐かしい味です。小さかった頃を思い出します。

[ 食事 ] 部屋でカレーリゾットを作る

 鶏肉、ニンジン、タマネギ、ホウレンソウを炒めて、水、コンソメ、カレー粉などを加える。ご飯を入れて煮詰める。カレー粉を入れ過ぎてしまった。辛くて仕方ない。二度と同じ失敗はしたくないですね、はい。

[ 花瓶 ] 099:花瓶を割らない

 秋野は透明の花瓶を持っていた。僕にはそれが見えた。空は向こう側が透けて見えそうなくらい澄み渡っていて、青の先にある色のことを少しだけ教えてくれていた。お父さんが犯人だったのね。うん、まあそういうことだよね。君の部屋に自由に出入りできたのは御両親だけだ。君とお母さんが犯人じゃないなら、犯人はお父さんしかいないよね。多分、花瓶がなくなったことに気付いたお父さんは、君の部屋にあるってことに勘付いたんだろう。僕はそこまで言って、缶コーヒーを飲んだ。とても温かかった。これはどこにあったの。秋野は木のスプーンを握り締めていた。子供のような手付きだった。ん、君の元の実家、彼の部屋を探したらすぐに見付かったよ。あ、そう。秋野は大きく溜息を吐いて、小さく首を振った。どうして、お父さん、あたしの宝物を盗んだのかな。証拠はないけど、仮説なら立てられるよ。僕は目を閉じて、ゆっくりと続けた。君のお父さんは、君を殴ったことからも分かるように、ちょっと乱暴な方だ。病院にも行くようになったわけだし、きっと当時から何らかの病気だったんだろうね。多分、お父さんは花瓶を割りたかったんじゃないかな。人間を壊してしまうわけにはいかないから、花瓶を割って憂さを晴らしたかったんだと思うんだ。暴力性を発散させて、自分を維持するためにね。花瓶はお母さんが買ったものだから、八つ当たりにも丁度良かったんだろう。お父さんは君の部屋で花瓶を探し当てた。ところがどうしたことか、そこには宝物があった。宝物を入れたまま割ることはできない。だってそんなことをしたら、宝物を拾おうとした君が花瓶の欠片で傷付いてしまうかも知れないからね。うん、屈折してるね、実に屈折している。そして宝物を取り出した彼は、君が大切にしていた品々を見て、心を安らげ、花瓶を割るのを止めることにしたんだ。だから花瓶は無事だった。ただ彼はミスを犯した。宝物を花瓶に戻しておくのを忘れていたんだ。つまりね、お父さんはうっかりしていて、宝物を戻すのを忘れただけなんだよ。あるいは君の宝物が彼の宝物になってしまったのかも知れない。どちらにせよ、君は宝物を失い、花瓶を割った。そして、自分が割らなかった花瓶を娘本人の手によって割られてしまったお父さんは、激昂した。そういうことなんじゃないかな。多分、お父さんは花瓶を割りたかった、ただそれだけなんだと思う。僕は目を開けて、また缶コーヒーを飲んだ。少しぬるくなっていた。そうね、お父さんは花瓶を割りたかった、それだけだよね。秋野は少しだけ笑って、透明の花瓶を僕に差し出した。空の向こう側は青の先にある色で、僕達が死ぬのを静かに待ち構えていた。僕達は一緒に透明の花瓶を放り投げた。花瓶は、どこまでもどこまでも飛んでいき、この青空を通過して、この世界を突破して、お父さんは、多分、笑顔で花瓶を割ってくれたと思う。

2005/4/13 Wed

 体調不良です

 お昼の一時頃に起きる。今日も天気は良くない。体調も良くない。頭が痛く、気分が悪い。背中全体に妙な痛みがある。今日は一日休んでいることにする。カレーリゾットを食べる。濡れたタオルを顔に乗せて、長いことぼーっとしている。やがて夜になって、パンを食べる。オレンジジュースを飲む。洗い物を済ませる。また長いことぼーっとしている。少し電子ピアノにさわる。
 寝たのは三時頃でした。休んでいるだけの一日だったのに、なんだか少し疲れましたよ。ううむ。突然だけど「うしおととら」が読みたくなってきた。あれはやっぱりいい漫画だよ。

[ 花瓶 ] 100:花瓶について深く考えない

 あなたも割りたくなりますよ。

2005/4/14 Thu

 冷たいと痛い

 昼の十二時頃に起きる。今日は天気も悪くないし、身体も随分と軽くなった。まだちょっと痛いところもあるけれど、気になるほどではない。しばらくぼーっとして、一時頃に部屋を出る。自転車で西日暮里、電車で代々木上原。松屋で昼食を取る。ちょっと気分が悪くなってしまった。歩いて研究所。日差しがちょっときつい。履修表にボスの印鑑を頂く。しばらくぼーっとしている。
 四時過ぎに研究室を出て、歩いて代々木上原、電車で根津、歩いて大学。履修表を提出して、学生証の交換を済ませる。学生証のコピーを取ってから、物理の図書室に行く。キシピ氏と待ち合わせ。秋葉原まで歩き、末広町のマクドナルドに寄って、コンビニでアイスを買って食べて、湯島で別れる。電車で西日暮里。買い物をしてから自転車で部屋に戻ります。しばらくぼーっとして、イチゴを食べる。お風呂に入って、洗濯をする。うどんを食べる。しばらくぼーっとしている。冷たいと痛い。やれやれ。頭痛がする。またしばらくぼーっとしている。
 寝たのは朝の九時頃でした。まあ生きていれば色々なことがありますよ。冷たい冬の海を泳ぐことがあれば蜃気楼を目指して歩くことだってあるでしょう。そういうものですよ。

[ 読書 ] 北村薫「水に眠る」文春文庫

 読み終えました。
 なかなか面白かった。やはり北村薫は文体がいいなあ。ありそうななさそうな話ばかりを集めた短編集だったので、個々の話に対してどれくらいありえそうかなさそうかを五段階で評価してみました。5がありそうで1がなさそう。言うまでもなくこれは作品の良し悪しや優劣とはあまり関係ない指標です。
「恋愛小説」1
「水に眠る」2
「植物採集」5
「くらげ」3
「かとりせんこうはなび」1
「矢が三つ」3
「はるか」4
「弟」4
「ものがたり」2
「かすかに痛い」5
 因みに個人的に最も好きなのは「かとりせんこうはなび」で、その次が「植物採集」でした。1と5か。いや、気にするな、僕は暇なんだ。

水に眠る 水に眠る』 文庫
文芸春秋(文春文庫)
著者:北村 薫(著)
発売日:1997/10, 価格:\470, サイズ:15 x 11 cm

--出版社/著者からの内容紹介--
同僚への秘めた想い、途切れてしまった父娘の愛、義兄妹の許されぬ感情……人の数だけ、愛がある。短篇ミステリーの名手が贈る十篇

[ 食事 ] アイス「名古屋風 小倉&マーガリンもなか」を食べる

 グリコ。なんだか不思議な味だ。もうちょっと小倉が多い方が好みかな。

2005/4/15 Fri

 ドーナッツを食べに行こう

 お昼の二時過ぎに起きる。相変わらず頭痛があり、胃腸の調子もあまり良くない。ううむ。天気は悪くない。しばらくぼーっとしている。四時前には部屋を出て、歩いて町屋へ。ミスタードーナッツで遅い昼食を取る。少しばかり食べ過ぎたのか、気分が悪くなってしまった。ドーナッツは消化に良くなかったかも知れない。部屋に戻って、しばらく休む。体調が良くない。嫌だなあ。
 七時頃にはまた部屋を出て、自転車で鶯谷、電車で秋葉原、小岩。コンビニで飲み物とおにぎりを買っていく。八時から十二時までピアノのお仕事。今日もまたやる気なくピアノを弾いていました。あまり自作やジャズは弾かず。お仕事を終えて、電車で秋葉原、鶯谷。買い物をしてから自転車で部屋に戻ります。しばらくぼーっとして、お風呂に入る。鯖の味噌煮とお菓子を食べて、ワインを飲む。しばらくぼーっとしている。少し痛い。やれやれ。しばらくぼーっとしている。
 寝たのは朝の八時過ぎでした。あまりお腹が空かない。オレンジジュースを主食にしたい。

[ 食事 ] 町屋「ミスタードーナッツ」に行く

 ゴールデンチョコレート、ハニーオールドファッションを食べて、チョコファジシェイクを飲む。甘い。飲み込むのに体力が要る食事を取っている気がする。

2005/4/16 Sat

 またドーナッツを食べに行こう

 昼の一時半頃に起きて、しばらくぼーっとしている。天気はそこまで良くも悪くもない。掃除をして洗濯をする。なかなか気分は悪くない。近所のスーパーで買い物をして、部屋でヤキソバを作って食べる。ちょっと味が濃いけどなかなか美味しかった。パソコンに向かって作業をする。明日のためにサンドウィッチを作る。夜になって部屋を出て、歩いて町屋。ミスタードーナッツで夕食を取る。TSUTAYA で本を買って雑誌を眺める。スーパーで買い物をしてから部屋に戻ります。しばらくぼーっとしている。パンを食べたりキウイを食べたり。パソコンに向かって作業をする。お風呂に入る。またしばらくぼーっとしている。
 寝たのは朝の六時頃でした。今日もまたのんびりとした一日であった。部屋で作業するのも悪くないものですね。

[ 研究 ] TeXの入力をする

 一次の方程式。長い。これまでの人生が走馬灯のように流れていくくらい長い。
 基本場とグリーン関数の導入。零次の形式解はまだ大したことないからいいけれど、一次の形式解はどれくらい長くなるのだろうか。

[ 食事 ] 部屋でサンドウィッチを作る

 ツナサンドとハムサンド。手抜きだ。手抜きだ。

[ 食事 ] 町屋「ミスタードーナッツ」に行く

 ホワイトチョコクリスピー、ダブルチョコレートを食べる。昨日よりは楽に食べることができました。クリスピーは多分初めて食べたのだけど、割と食べやすくて美味しいですね。

2005/4/17 Sun

 お花見とお花見

 朝の十時頃に起きる。しばらくぼーっとしている。パンを食べて、部屋の片付けをする。天気はとても良い。毛布などを干す。十一時頃に部屋を出る。北の丸公園に行き、日比谷公園に行く。戻ってきたのは十一時過ぎ。疲れました。ちょっとだけパソコンに向かい、横になって漫画を読む。お風呂に入って、しばらくぼーっとしている。のんびりしています。
 寝たのは二時頃でした。しかし今日は食べ過ぎてしまった。ちょっと苦しい。二日分くらい食べたような気がする。

[ 外出 ] 北の丸公園に花見に行く

 部屋を出て、歩いて町屋。SHOP99 でレジャーシートを買っていく。電車で大手町。音楽を聴きながら、歩いて北の丸公園。芝生の上にレジャーシートを敷いて、木陰で横になって本を読む。のんびりしています。一時前には田安門へ。後輩達と待ち合わせ。飲み物などを買ってから、また芝生に行ってレジャーシートを敷く。少人数でお花見。しかし桜はもう殆ど散ってしまっていたので、お花見というよりはピクニックだったのかも知れない。まあピクニックも悪くはないものですよ。七時頃までゆっくりと飲み食いをしていました。気分は悪くありません。夜になって九段下に行く。解散。

[ 外出 ] 日比谷公園に花見に行く

 九段下から歩いて神保町、大手町、丸の内、八重洲。地下のラーメン屋で夕食を取る。つけ麺。ビアードパパでシュークリームを買う。丸の内側に行ってから地上に出て、歩いて有楽町、銀座。お酒を売っているコンビニを探すものの、なかなか見付からない。やがてあるコンビニのことを思い出し、そこに行ってお酒とお菓子を買っていく。帝国ホテルと東京宝塚劇場の間を通って、日比谷公園へ。レジャーシートを敷いて、お酒を飲んでお菓子を食べる。気分は悪くありません。沢山の猫を見かける。ベンチでシュークリームを食べる。帰ることにする。日比谷から電車で町屋、歩いて部屋に戻ります。

[ 食事 ] 八重洲「のりや」に行く

 つけ麺を食べる。ごまだれが良いです。ごまだれが良いです。ごまを全面に押し出して、一歩も退かない味ですね。麺もチャーシューも実に美味しい。多少の癖もあるけれど、なかなか良いつけ麺でした。

2005/4/18 Mon

 素晴らしいお菓子を頂きました

 寝て覚めてを繰り返して、昼の一時半頃に起きる。またよく寝てしまったものである。喉が痛くて、鼻水とくしゃみが出る。しばらくぼーっとしている。二時過ぎに部屋を出て、自転車で西日暮里、電車で代々木上原。マクドナルドに寄ってから、歩いて研究所。コンビニで工学の友人に会う。お久し振り。博士に進むには手続きが必要であることを思い知る。そりゃそうですよね、はい。研究室ではオレンジジュースを飲み、コーヒーを飲む。しばらくぼーっとして、のんびり作業をする。九時頃に研究室を出て、歩いて代々木上原、電車で西日暮里。スーパーで買い物をしてから、自転車で部屋に戻ります。パンを焼いて食べて、冷やし中華を食べる。お風呂に入る。外でサッカーボールを使って軽い運動をする。レイズンウィッチを食べて、電子ピアノに向かう。しばらくぼーっとしている。漫画を読んで、小説を読む。横になってパソコンに向かう。
 寝たのは五時頃でした。レイズンウィッチが食べられたのだから、今日は良い一日なのです。ルーシー・ヴァン・ペルトが人生の答えについて尋ねてきたのなら、僕は「御茶ノ水小川軒のレイズンウィッチだ」と答えることにしよう。

[ 研究 ] TeXの入力をする

 零次の形式解。解になっていることをきちんとチェックする。なるべく簡潔な記法を心掛けたい。

[ 食事 ] 御茶ノ水小川軒のレイズンウィッチを食べる

 やはり素晴らしい味だ。クッキー、クリーム、レーズン。三位一体とはこのことに違いない。

2005/4/19 Tue

 なんだか食べてばかりだなあ自分

 十一時頃に起きる。今日も天気は悪くない。しばらくぼーっとしている。お茶を飲んで、本を読んで、ご飯と納豆を食べる。部屋を出たのは十二時過ぎ。自転車でちょっとぶらぶらしてから西日暮里。なかなか良い気分である。電車で代々木上原。マクドナルドで昼食を取る。本を読み終えました。スーパーに寄ってから研究所へ。研究室に着いたのは二時過ぎ。オレンジジュースを飲んで、コーヒーを飲む。しばらくぼーっとしている。本を読む。お菓子を食べる。夜になってカップラーメンを買って食べる。
 研究室を出たのは九時頃。歩いて代々木上原、電車で西日暮里、自転車で部屋に帰ります。途中、スーパーで買い物をしていく。部屋では野菜たっぷりのトマトスープを作る。あと果物を食べる。しばらくぼーっとしている。お風呂に入る。外に出て軽く身体を動かす。サッカーボール、いいねえ。キムチ雑炊を作って食べる。なかなか辛くて美味しいのだけど、ちょっと味が薄いかな。醤油を入れた方が良かったようだ。横になって本を読む。のんびりしています。
 寝たのは二時頃でした。食べ過ぎてしまったのか、ちょっと胃が痛い。なんだか似たようなことを繰り返してばかりのような気がする。やれやれ。

[ 読書 ] 殊能将之「ハサミ男」講談社文庫

 いいね、うん。実にいい。やられましたよ。
 シニカルで分析的で淡々としていて、それでいてユーモラスな文章が読みやすい。世の中にある人々の当たり前な思い込みや観念をさらりと流して捨て去っている。ゴムを両手で力いっぱい引っ張り、手を離したらどうなるのかと思わせておいて、実はパントマイムでした、みたいな落とし方もうまい。下手にやられると腹が立つ演出ですが、この作品の場合は実に効果的となっていますね。それはやはりこの文体、言い換えれば主人公の性格や考え方が、小説の内容に即したものだからでしょう。ある意味でこの作品は、この主人公にしか解けない謎を描いた話なのではないでしょうか。理解できないことを理解できるというか、理解できないことを許容できるというか。逆に分かりやすいことが分からなくなるところも面白い。
 しかしこの小説で読んでいて最も楽しかったのは、謎が提示された部分でなければ真相が明かされる部分でもなく、医師と主人公が漫才をするところでしたね。いやあ、楽しいなあ。これは京極堂と関君の漫才を見ている気分に近い。いや、そもそもそれはホームズとワトソンの漫才にまで遡及すべきものなのかも知れない。そうか、ミステリーの歴史とは漫才の歴史だったのか。それはともかく、医師のキャラクターがなかなか楽しくていい感じです。

可能性は八つある。

 僕も機嫌が悪いときはこういうことを言い出しそうだ。きっと僕も火星人のお仲間なのだろう。
 どうでもいいことをひとつ。実は僕はこの作品の落ちを読む前から既に知っていたのですが、それにも関わらず、読んでいる最中はその内容を微塵も思い出していなかったことに気付き、少なからずびっくりしてしまいました。謎解きで普通に驚いてましたよ。馬鹿か僕は。人間は忘れたいことを忘れられる生き物なのかも知れない。

ハサミ男 ハサミ男』 文庫
講談社(講談社文庫)
著者:殊能 将之(著)
発売日:2002/08, 価格:\770, サイズ:15 x 11 cm

--出版社/著者からの内容紹介--
怜悧・大胆・精緻
新感覚ミステリの傑作

ハサミ男=美少女連続殺人鬼。死体の首には鋭く光るハサミが一丁!

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!

[ 食事 ] お菓子「キットカット ホワイト」を食べる

 ネスレ。ホワイトだ。ミルクだ。甘い。うまい。美味しい。8cmくらいの幸福。

2005/4/20 Wed

 お腹が痛いのは嫌なものです

 寝て覚めてを繰り返して、十二時半頃に起きる。寝坊してしまった。雨が降っている。キムチ雑炊に醤油をかけて食べる。台所を片付ける。部屋を出たのは一時過ぎ。歩いて町屋、電車で代々木上原。マクドナルドに寄ってから、歩いて研究所。コーヒーを飲む。ちょっとぼーっとしている。本を読む。四時から六時過ぎまで輪講。ちょっと疲れました。パンを買って食べて、しばらくぼーっとしている。
 研究所を出たのは九時頃。歩いて代々木上原。八百屋でレタスを買っていく。電車で町屋。買い物をしてから歩いて部屋。仙台の友人からよき知らせがある。おめでとうございます。部屋ではそばめしを作って食べる。あと昨日のトマトスープ。満腹です。しばらくぼーっとしている。お風呂に入る。外に出てコンビニでアイスを買ってくる。電子ピアノに向かう。長いことぼーっとしている。どうしようもないなあ。お腹が痛い。
 寝たのは朝の八時頃でした。いつの間にか携帯のストラップをなくしていたことに気が付いた。まあそういうこともあるだろう。気にしたって仕方ない。どうしてもなくしたくないなら金庫にでも仕舞っておけばいいんだ。

[ 研究 ] 輪講の発表

 輪講が水曜から火曜に変更。あと今日に予定されていた飲み会は来週の火曜に延期。
 pp.1-7。助手さんの提案で僕は本文を英語で読むことに。何故だ。まあ英語を読むのは嫌いじゃないからいいですけどね。今回はイントロダクションのみ。今更ながら早口である自分に気付かされた。
 mutatis mutandis ってのはね、「必要な変更を加えて」あるいは「準用して」って意味なんだ。みんなには内緒だよ。

[ 食事 ] アイス「MOW ミルク&はちみつ」を食べる

 森永。相変わらず変わった味である。しかしどうしてこんな雨の降る寒い夜にアイスを食べるかな自分。

2005/4/21 Thu

 夜の下北沢に行ってみよう

 寝て覚めてを繰り返して、起きたのは昼の三時頃。やれやれ。天気は悪くない。布団を干す。ご飯、そばめしの残り、トマトスープの残りを食べる。しばらくぼーっとしている。外に出る準備をする。今日は泊り込みで作業なので、スーツを持っていくことに。部屋を出たのは四時前。なかなか暖かくて良い。歩いて西日暮里、電車で代々木上原。マクドナルドとスーパーに寄ってから研究所。しばらくぼーっとしている。八時前に研究室を出て、歩いて下北沢。NAN STATION というお店で夕食を取る。ちょっと買い物をする。代々木上原まで歩き、十一時頃に研究室に戻る。またしばらくぼーっとしている。
 今夜は夜通しで作業です。がんばります。レイノルズ応力と乱流起電力がきちんと求まれば良いのだけど。

[ 食事 ] 下北沢「NAN STATION」に行く

 インドカレーのお店です。カレー、ナン、ドリンクのセットで680円。なかなか美味しくて悪くない。ナンがパリパリしているのが嬉しいですね。値段も割と安いし、内装も凝っている。お店で犬を飼っているらしいのもポイント高い。また来たいですね。

2005/4/22 Fri

 初めての発表でした

 研究室でのんびり作業をしている。コーヒーを飲んでパンを食べる。朝の七時前にシャワー室に行き、シャワーを浴びる。実に気持ち良かった。しばらくぼーっとして、ヨーグルトを食べる。ちょっと横になって休む。十時頃に研究所を出て、のんびり歩いて駒場。生協でパンを買ってからピアノの会の会室へ。ピアノを弾かせて頂きました。ちょっと膨らんでくるものがあるけど、まあどうなることやら。研究室に戻って計算をする。眠い。三時から五時過ぎまで研究室セミナーで発表。流石にちょっと疲れました。しばらくぼーっとしている。お菓子を食べる。
 七時前には研究室を出て、歩いて代々木上原。駅前の本屋で雑誌を買う。電車で新御茶ノ水、小岩。コンビニでお菓子と飲み物を買っていく。八時から十二時までピアノのお仕事。のんびりピアノを弾いてました。なんとなく自作を弾き返してみる。休み時間には雑誌を読む。電車で秋葉原、鶯谷、歩いて部屋。しばらくぼーっとしている。ゼリーを食べる。お風呂に入る。レジャーシートを洗って干す。のんびりしています。
 寝たのは二時頃でした。今日もまた食べ過ぎてしまった。徹夜はお腹が空くのが嫌ですね。やれやれ。買った雑誌は「東京ウォーカー」です。

[ 研究 ] TeXの入力、研究室セミナーで僕の発表

 一次の形式解、統計量の定義、乱流起電力の計算。一次の形式解は案の定それだけでほぼ一ページを埋めてしまった。しかし統計量の計算はやはり面倒ですね。テンソルの表でも作った方が良さそうだな。乱流起電力の計算は途中で諦める。
 研究室セミナー。発表するのは初めてです。これまでの計算について。基礎方程式、アンサンブル平均、平均場の方程式、擾乱場の方程式、TSの導入、フーリエ変換、スケールパラメータ展開、零次の方程式、そのソレノイダルな形、一次の方程式、そのソレノイダルな形、基本場、グリーン関数、零次の形式解、一次の形式解、統計量の定義、乱流起電力まで。色々とアドバイスを頂きました。がんばろう。がんばろう。
 反省点。研究の目的と意図を明確にすべき。僕が今している研究は大先生が昔していた研究を下敷きにして、それを一部改変した手法を用いているのだけど、かつての大先生の研究にはどのような問題点があったのか、そしてそれをどのように解決しようとしているのか、といったことをきちんと説明すべきであった。
 疑問点。一次の場は平均磁場について展開していないため、一次の方程式における零次の場は基本場に近似しているのだけど、そのような近似をしていながら、一次の場の非ソレノイダルな部分を基本場で近似せずに零次の場をそのまま取り扱うことは、もしかしたらナンセンスなことなのではないだろうか。不正確な係数が出てきてしまう恐れがあると思うのだけど。別に計算が面倒だからこんなことを言っているわけではない。いや、多分。まあ統計量に高次の項が出てきてちょっと参りました、はい。因みに大先生は一次の場の非ソレノイダルな部分は零次の場の代わりに基本場を用いていたようである。

[ 食事 ] お菓子「牧場の瓶ヨーグルト」を食べる

 南日本酪農協同株式会社。これは美味しい。高いだけのことはありますね。ヨーグルトにしては割と硬めかな。
 こうして僕はヨーグルトの瓶を手に入れたのでした、という一文で終わる短編小説はどうだろう。どんな話だ。面白そうなのかそうじゃないのか、自分でもよく分からないなあ。

2005/4/23 Sat

 誰に何を言えばいいんでしょうね、全く

 午後の二時頃に起きる。しばらくぼーっとしている。レジャーシートを取り込む。トーストを焼いて食べる。のんびりしています。部屋を出たのは三時半頃。渋谷、原宿、六本木に行ってくる。部屋に戻ってきたのは十一時頃。ちょっと歩き疲れました。テレビを見て、林檎を食べる。しばらくぼーっとしている。お風呂に入る。チャーハンを作って食べる。お酒を飲む。なかなか美味しかった。
 寝たのは四時過ぎでした。いつか六本木ヒルズのレストランで美味しいディナーを食べたい。

[ 外出 ] 渋谷、原宿、六本木に行く

 部屋を出て、歩いて西日暮里、電車で代々木公園、歩いて駒場。ISの友人、工学の先輩に会う。駒場の周辺を散歩して、桜丘町の方から渋谷へ。地下の食品売り場を歩く。銀行に寄って、マクドナルドで軽食を取る。歩いて原宿へ。クレープを買って食べる。クリームチーズが美味しかった。雑貨屋さんで食器を買っていく。研究室用のお箸など。しばらく裏道を歩き回って、外苑西通りに出る。青山霊園の横を通って六本木へ。六本木ヒルズに寄っていく。あまりこういう適当な服装で来るところではないのかも知れない。乃木坂のサブウェイで夕食を取る。乃木坂から電車で千駄木。SHOP99 で買い物をしてから、歩いて部屋に戻ります。

[ 食事 ] 乃木坂「サブウェイ」に行く

 ケイジャンチキンのサンドウィッチを頂きました。野菜が多くてなかなか美味しかった。サブウェイはあまり使ったことがなかったけど、割と好みなのかも知れませんね。Lサイズのサンドウィッチを食べてみたいなあ。

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2005/4/24 Sun

 ペンギンさんに会いに行こう

 午後の二時頃に起きる。またよく寝てしまった。天気は悪くない。食事を取る。トースト、ナタデココ、リンゴ。なかなか贅沢な朝食であった。いや、もう朝じゃないですけどね。三時半頃に部屋を出る。上野に行ってくる。部屋に戻ったのは十時前。夕食にナス入りカルボナーラを作って食べる。悪くない味であった。テレビを見る。ちょっと部屋の模様替えをする。広くなりました。お風呂に入って、洗濯をする。レタスとガーリックのサンドウィッチを作って食べる。お酒を飲む。しばらくぼーっとしている。ちょっと神経が参ってしまうことがある。やれやれ。
 寝たのは八時頃でした。時々、自分はこんな奴だっただろうかと思うことがある。そして、自分はこんな奴だったかも知れないと思うこともある。

[ 外出 ] 上野の上野動物園に行く

 部屋を出て、歩いて三河島、鶯谷、上野公園。上野動物園で動物を見て、ソフトクリームを食べる。ペンギンがいてちょっと嬉しかった。いいなあ、ペンギン。不忍池の横を歩く。上野から御徒町へ。うさぎやでお菓子を買って食べる。末広町まで歩いてから引き返す。裏道を通って上野。マクドナルドで軽食を取る。外に出ると少し寒い。上野公園に行き、奏楽堂に寄る。リコーダー・アンサンブルの演奏会があったので聴いていく。民族音楽風の曲が実に面白かった。太鼓がいいなあ。叩いてみたくなった。外に出て歩いて鶯谷へ。満月が実に美しい。買い物をしてから部屋に戻ります。

[ 食事 ] うさぎやの栗まんじゅうを食べる

 割と硬め。なかなか美味しい。次はどらやきを食べてみたいなあ。

[ ガキ ] 菅さんの西部警察

 渡哲也は自動的に菅さん、舘ひろしはスーパーボールで中村、寺尾聰はトランプで遠藤、苅谷俊介はたて笛で山崎、藤岡重慶はタオルでヘイポー。どうでもいいけど、ここまでこれだけを読んでも何のことだか分からない文章も珍しいと思う。
 トークは、道路に落ちていた軍手、ママチャリ実験、レディース専用車両、松本さんがピザ屋でバイトをしていた頃の親友たかし君について。楽しそうだなあ、松本さん。

2005/4/25 Mon

 鉄の扉を蹴り破れ

 午後の二時過ぎに起きて、しばらくぼーっとしている。サンドウィッチを作って食べる。食パンにマーガリンを塗ってベーコンを載せ、オーブンで焼いてからレタスを挟んだだけなのだけど、なかなか美味しかった。レタスはいいなあ。三時過ぎに部屋を出る。歩いて日暮里、谷中、千駄木。ミスタードーナッツで軽食を取る。部屋へ。クッキーを食べて、掃除をする。紅茶を飲んで、電子ピアノに向かう。輪講の予習をする。六時頃に部屋を出て、歩いて東京ドームシティのラクーアへ。買い物をして、夕食を取る。色々とお店を眺めて歩く。水道橋まで歩き、電車で秋葉原、上野、三河島。部屋に戻ってきたのは十時前。テレビを見て、お風呂に入る。十一時半頃に部屋を出る。荒川に行ってくる。戻ってきたのは一時頃。アイスを食べて、お酒を飲んで、しばらくぼーっとしている。
 部屋を出たのは三時くらいでした。なかなか気分は悪くありません。ちょっと小説が書きたくなってきた。

[ 食事 ] ラクーアで色々食べる

 成城石井で買った、大福、ケーキ、サンドウィッチを食べる。ケンタッキーフライドチキンでチキンを買って食べる。銀だこでたこ焼きを買って食べる。満足。ちょっと贅沢な真似をしてしまったけど、まあ美味しかったから良しとしておこう。

[ 外出 ] 真夜中の荒川に行く

 部屋を出て、自転車で尾久橋を渡り、荒川のほとりでしばらくぼーっとして、部屋に戻る。

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2005/4/26 Tue

 泥の沼から這い出せ

 朝の九時頃に起きて、しばらくぼーっとしている。天気は悪くない。ご飯とヤキソバを食べる。ヤキソバにレタスを入れ忘れていたことに気付いてブルー。やれやれ。十時半頃に部屋を出て、自転車で上野。十一時前にはアルバイトの説明会へ。登録してきました。どうなることやら。秋葉原のドンキホーテで買い物をしていく。自転車で新御茶ノ水、電車で代々木上原。マクドナルドで軽食を取る。歩いて研究所。少しぼーっとしている。三時から五時過ぎまで輪講。雨が降って止む。六時には皆さんと研究室を出て、歩いて駒場、電車で渋谷。六時半から八時半まで飲み会。とても楽しかった。ボクシングかあ。皆さんと別れて、原宿まで歩く。明治神宮前から電車で新御茶ノ水。肉のハナマサで買い物をしていく。自転車で部屋。しばらくぼーっとしている。お風呂に入る。SHOP99 まで買い物に行く。サンドウィッチを作る。マーガリン、ニンニク、レタス、ハム、ソーセージ。贅沢なサンドウィッチであった。長いことぼーっとしている。
 寝たのは朝の五時頃でした。いつまでも立ち止まっているのは止めよう。錆付いたドアを開けて、真っ白な道を歩こう。

[ 研究 ] 輪講で僕と後輩の発表

 pp.7-13。運動方程式の導出など。
 応力テンソルに関して議論がある。応力テンソルは一般に、圧力とクロネッカーのデルタの積、それと粘性応力テンソルの和で書けて、粘性応力テンソルにはトレースが存在しないとしているわけなのだけど(つまり S_{ij}=p\delta_{ij}+\sigma_{ij} where \sum_{i}\sigma_{ii}=0)、そのことの解釈としては、圧力が熱力学的な圧力であると考え、粘性応力テンソルのトレースは無視するという立場があれば、粘性応力テンソルのトレースは存在しないとして、圧力は熱力学的な圧力とは一致しないと考える立場もあるようだ。因みに僕は後者ですね。僕は圧力を応力テンソルの対角成分の平均と定義しています。熱力学的な圧力とは、その平均の静的な場合における理想的な表現のこと。これはバチェラーと同じ立場だけど、ランダウとは違う立場だそうです。

[ 食事 ] 渋谷「えん」に行く

 とても美味しい食事を頂きました。生きていて良かった。ありがとうございます。ありがとうございます。

2005/4/27 Wed

 江東区には夏がありました

 朝の七時頃に起きて、ちょっとぼーっとしている。天気はとても良い。ハムのサンドウィッチを作って食べる。なかなか美味しかった。高いハムは美味しいなあ。七時半過ぎに部屋を出て、自転車で西日暮里、電車で新御茶ノ水、小川町から西大島。八時半前にアルバイトの人達と待ち合わせ。現場まで歩く。午前九時から午後十時まで働く。歩いて西大島、電車で小川町、新御茶ノ水から電車で西日暮里。コンビニに寄ってから自転車で帰ります。部屋に着いたのは十一時頃。トマトスープ、餅、林檎などを食べて、お酒を飲む。しばらくぼーっとしている。シャワーを浴びて、洗濯をする。
 寝たのは三時頃でした。今日はここ数年で最も疲れた一日だったかも知れない。キシピ氏の部屋の近くを十回くらい通りました。太陽と冷蔵庫と東雲キャナルコートが少し憎くなりました。

[ 外出 ] 配送のアルバイトで江東区に行く

 掃除をして、配送の助手をして、ネギラーメンを食べて、配送の助手をして、後片付けをした。肉体的にも精神的にもかなりきついお仕事でした。お昼過ぎには頭の中で何度も帰りたい帰りたいと呟いていた。ただ夕方以降は割と楽しく作業できて、特に後片付けはとても快適でした。これだけだったら毎日やってもいいような気がする。まあ貴重な体験をさせて頂きましたよ。

2005/4/28 Thu

 台東区にも夏がありました

 昼の一時半頃に起きて、しばらくぼーっとしている。案の定、全身筋肉痛である。天気は恐ろしく良い。暑いくらいだ。四月は夏だっただろうか。トーストを食べる。部屋を出たのは三時半頃。上野に行ってくる。部屋に戻ってきたのは八時頃。そんなに歩いていないのにやたらと疲れてしまった。しばらくぼーっとしている。アボカド、イチゴ、ヨーグルトを食べる。炒飯と餃子を作って食べる。しばらくぼーっとしている。かーさまから電話がある。お酒を飲む。テレビを見て、音楽を聴く。シャワーを浴びる。長いことぼーっとしている。
 寝たのは朝の六時過ぎでした。しかし筋肉痛だと何をするにも厄介ですね。しかも時間が経つにつれて段々と痛みが大きくなってきたような気がする。そういうことか。やれやれ。

[ 外出 ] お給料を受け取りに上野まで行く

 部屋を出て、歩いて三河島、鶯谷。スーパーでアイスなどを買っていく。上野公園を散歩してから上野の街へ。アルバイトのお給料を受け取りに行く。どうやら僕の時給は1000円だったらしい。上野の駅に寄って、みはしのあんみつを買い、上野公園で食べる。アメ横周辺を歩き回る。欲しい靴があったのだけど、ちょっと今は手が出せない。残念。お菓子の王国で買い物をしていく。上野公園、谷中霊園を通って、日暮里へ。谷中の商店街で買い物をしていく。コロッケを買って食べる。実に美味しかった。SHOP99 でも買い物をしていく。西日暮里の駅前を通る。近所のスーパーでも買い物をしていく。買い物袋をぶら下げて、部屋に戻ります。

[ 食事 ] みはしのあんみつを食べる

 テイクアウト。やっぱり美味しいあんみつは良いものですね。良質の餡子、良質の寒天、良質の黒蜜。これでこそあんみつです。あんみつです。お茶が欲しくなります。

2005/4/29 Fri

 携帯電話が止まりました

 お昼の一時頃に起きる。今日も天気は悪くない。ちょっと暑いなあ。まだ両腕に筋肉痛が残っている。しばらくぼーっとしている。ゴマとアボカドのフローズンヨーグルトを食べて、クラッカーと食パンを食べる。布団を干して、部屋の掃除をする。長いことぼーっとしている。穏やかなみどりの日である。
 五時半頃に部屋を出る。歩いて日暮里、谷中。相変わらずここには猫が多い。お惣菜を買って食べる。コロッケと春巻。なかなか美味しかった。根津神社に行って、つつじまつりを見る。どうも暗くてよく分からなかった。明日また来ることにしよう。歩いて根津、電車で新御茶ノ水、御茶ノ水から電車で小岩。飲み物とおにぎりを買っていく。八時から十二時までピアノのお仕事。のんびりとピアノを弾いてきました。新しい楽譜があったのでちょっと使わせてもらう。休み時間には参考書を読む。お仕事を終えて、電車で御茶ノ水、新御茶ノ水から電車で町屋、歩いて部屋。林檎を食べて、食器を洗って、トーストを食べる。シャワーを浴びて、アイスを食べる。
 寝たのは三時前でした。携帯電話の料金を滞納していたために、メールの送信や電話の発信ができなくなっていましたよ。やれやれ。携帯電話が止められたのは二度目ですね。

2005/4/30 Sat

 なんだか食べてばかりの一日でした

 十一時半頃に起きる。今日も天気は悪くない。しばらくぼーっとしている。トーストを食べて、紅茶を飲んで、和風野菜スープを食べる。なかなか美味しかった。テレビを見る。のんびりしています。
 二時頃に部屋を出る。歩いて日暮里、谷中。コンビニでアイスを買って、携帯電話の料金を支払う。石段の辺りでは沢山の猫が寝転がっている。いいねえ。根津神社に行き、つつじまつりを見る。甘酒を飲み、酒まんじゅうを食べる。ちょっと散歩をする。歩いて根津。やなか珈琲店でアイスコーヒーを買って飲む。浅野キャンパスの横を歩いて、池之端門から本郷キャンパスに入る。保健センターの前に行くと、サンがいたのでちょっと遊んでもらう。お久し振り。元気かい。背中を撫でる。どうやらお腹を空かせているようだ。生協でお菓子を買う。しばらく大学の構内を散歩する。赤門から外に出て、本郷通りから春日通りに出て、アカデミアへ。楽譜を眺める。ラクーアまで歩く。成城石井で買い物をして、長谷川都のライブを聴く。ラクーアの外に出て、千川通りを北に向かう。本屋に寄っていく。部屋へ。しばらくぼーっとしている。コーヒーを飲んで、お菓子を食べる。しばらくテレビを眺める。ビールとチューハイを飲んで、ポテトチップスとチーズケーキを食べる。気分は悪くない。ちょっと散歩に出掛ける。お風呂に入って洗濯をする。しばらくぼーっとしている。
 寝たのは三時頃でした。悪くない気分のまま、四月は終わります。今日初めて気付いたのですが、近所の裏道では兎が飼われていましたよ。灰色が一匹、白が一匹。なかなか悪くない光景でした。

[ 食事 ] 甘酒を飲み、酒まんじゅうを食べる

 根津神社の甘酒茶屋にて。なかなか美味しい甘酒とまんじゅうであった。蒸かし立てのまんじゅうを食べられるのが嬉しいですね。母方の実家はまんじゅうを作っている和菓子屋だったので、まんじゅうにはちょっとした思い入れがあるのですよ。

[ 食事 ] 根津「やなか珈琲店」に行く

 アイスコーヒーを飲む。これは美味しい。濃くて美味しい。やはりコーヒー屋さんのコーヒーは違いますね。これで150円は安い。

[ 食事 ] お酒「ハートランドビール」を飲む

 キリン。力強くてキリンビールらしい味。良いビールですね。個人的には王冠の絵が気に入りました。

[ 食事 ] お菓子「Olive Oil Potato Chips Cracked Pepper」を食べる

 Good Health Natural Foods。これは凄い。本当にこれはポテトチップスなのか。これまでの人生で食べた中で、最も美味しいポテトチップスでしょうね。一袋に400円出すだけの価値はありますよ。

[ 食事 ] 成城石井のプレミアムチーズケーキを食べる

 やっぱり成城石井のプレミアムチーズケーキは良いですね。大好きなベイクドチーズケーキです。この味この量が安ければ400円くらいで食べられるのだからありがたい。

[ 漫画 ] 藤子・F・不二雄「ドラえもん プラス(1)」てんとう虫コミックス

 うわ、ドラえもんだ。面白いなあ、面白い。読んだことのない作品ばかりなのが実に嬉しいですね。残り四冊が楽しみです。次は「ココロチョコ」より引用。

世界中の心が一つになれば、平和になると思うよ。
大ぜいが同じこと考えるなんて、気もち悪いわ。
そうかなあ。

 しかし初期の作品と後期の作品が混在しているのには、ちょっと違和感がありますね。まるでタイムマシーンに乗っているみたいだ、とでも言っておこう。

ドラえもん プラス (1) ドラえもん プラス (1)』 コミック
小学館(てんとう虫コミックス)
著者:藤子・F・不二雄(著)
発売日:2005/03/25, 価格:\410

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