|
天気は相変わらず良い。勘繰ってしまうね。隠し事はありませんか。
会社に行く。
仕事をビシバシ片付けていく。楽しいね。楽しいのが一番だ。
旅行のことを考えている。どこに行ったって絶対に面白いよ。保証する。
東芝の「LED10年カレンダー」はずるいよなあ。会社帰りに眺めていたら、目からぼろっと涙が出てきてびっくりしたよ。こういうのには弱いんだ。
十年前なんて何かの冗談にしか思えないくらい遠い。十年後だって。
「さよなら6年2組」、「悪魔のゲームソフト」、「復讐クラブ」の三本でした。これはどれもいまいちでしたね。冒頭の「人差し指を当ててください」は良かったよ。シンプルゆえに強烈。
JAL マイルは十一万を超えました。四月末に失効が始まるので、それまでに使うのが吉でありましょう。
マイルの使用にあたって、kowagari さんの「航空マイレージとは一体なんなのか」は、三年近く経った今でも参考にすべき記事であり、tag さんの「マイル使うならアジア便のビジネス取るのがいいよ」は格言であります。当然、自分もクアラルンプールやバンコクへ、エグゼクティブクラスで行くことを第一に検討しました。もともと東南アジアに興味がありましたしね。
一方で気になるのは燃油サーチャージ(以下、「燃油」という。)。JAL の航空便を使用した場合、現時点では日本ヨーロッパ間を往復するのに燃油だけで五万円もかかります。クアラルンプールやタイだと二万六千円。おそらく次期も変わらないことでしょうから、「燃油が安くなる時期を狙って発券する」という選択肢は現実的ではありません。一応、とりあえず一万マイルくらい使っておいて失効を遅らせて、燃油が安くなるのをひたすら待つという戦法もあり得ますが、今後において燃油が安くなるという確実な保証もありませんし、粘りに粘って燃油が高騰したらアホもいいところです。結局のところ、JALの航空便に乗るのであれば、特典航空券でもバカ高い燃油を払うのが現実的だということです。
ところで、JAL のマイルでフィンランド航空やアメリカン航空のチケットを発券した場合、燃油はかからないという話をウェブ上でちらほら見掛けます。そこで、本日、JAL に電話で確認したところ、やはり「 JAL のマイルを使って、フィンランド航空でヘルシンキまで行った場合、燃油サーチャージはかからない」そうです。つまり、ほぼタダでヘルシンキまで行けるのです。
燃油を払って格安ビジネスクラスで東南アジアに行くか、ほぼタダのエコノミークラスでヘルシンキまで行くか、とても悩ましいところですが、今日はここまで。
笑った笑った。さすがパク・チャヌク。このひとは本当にグロすてき映画が好きなんだなあ。
(説明しよう! グロすてき映画とは、たくさんの登場人物がドバドバ血を流しながら痛々しく死んでいくにも関わらず、ところどころで美しいシーンや素敵演出が差し込まれることによってミルクチャンをして「すてきー!」と言わしめる摩訶不思議な映画である!)
あらすじ。リュウくんはお姉さんのために腎臓を差し出そうとしましたが、二人は血液型が合いませんでした。そこでリュウくんはなんとか腎臓を見つけ出そうと闇の世界に足を踏み入れたものの、リュウくんはけっこうバカだったので腎臓と大金を騙し取られました。やがて奇跡的に腎臓ドナーが現れますが、手術には多額の費用が必要となります。しかしお金は騙し取られてしまったのでもうありません。そこでリュウくんは革命闘士系美少女ユンミちゃんに相談したところ、ユンミちゃんはリュウくんをそそのかし、パク社長の娘ユソンちゃんを身代金目当てに誘拐することにしたのです。ところが。
この映画の目的はおそらく「復讐を表現すること」であり、その目的を達成するためにはありとあらゆる手段が導入されます。そこでは映画的必然性の有無がいまいち重視されていないフシがあって、そのためにツッコミどころがたくさんあって我々は大喜びできるというわけです。というわけで、以下、ツッコミどころ or 素敵演出をだらだらと箇条書きで列挙していきます。当然のことながらネタバレ全開ですが、ここまで断片的な記述なら未見の方にはちんぷんかんぷんに違いないので良心的です。こういうのを良心的ネタバレといいます。死ねばいいのに。
・ソファに座っているおじいさんのズボンを上げてあげるリュウ。まったく意味が分からない。だがそれがいい。
・隣人のクレイジーボーイズ。クレイジー以外の形容詞が思い付かなくて困ります。
・ユンミの部屋に飾ってある等身大人形。犀川先生の研究室に置いてあるフルーツパフェのイミテーションか!
・頭が二つある男。どこかで聞いたことがあるような話。ユンミの表情がいいよね。
・廃墟の階段。これは素晴らしい。パーフェクト。
・全裸ヒッチハイク。罰ゲームや。
・リュウとユンミの漫才。「今は夏休みだよ」誰も聞いてねえよそんなこと!
・ユンミは手段と目的が完全に入れ替わってますね。「お金を騙し取られた? じゃあ金持ちの娘を誘拐できるじゃん! やったー!」
・当たり屋プチ切腹。なんだこりゃ。
・コンビニでプリンを買うよりも簡単に誘拐できちゃったユソン。てめえら誘拐なめてんのか!
・ぼのぼの! シマリスくん! アライグマくん!
・石を積む。悲しい。
・ユソンが水辺を歩く。なんというお約束どおりの展開! 大掃除では古いジャンプが出てくるんですよ。
・そんな姿勢の溺死体があるか!
・司法解剖になぜか立ち会うパク社長。意味が分からないよ! そりゃこんなのに立ち会ったら復讐もしたくなるって!
・床の水。悲しい。そういうこともあるよね。
・一家心中。ほんとおまえは死んだ人間が好きだな!
・石の下。なんでわざわざこんなシーンを撮るのかって? あいつがパク・チャヌクだからだよ!
・同時に復讐と殺害を決意する二人。カッコイイ!
・アイスケーキポイ捨て。最初からドライアイスだけ買えよ!
・電話を切った途端にドアチャイム。もうちょっと疑え!
・電流ビリビリマッシーン。パク社長、なんて準備がいいんだ! おまえ天才じゃねえの!?
・ユンミの正体。こいつ絶対友達いないわ。
・そっと手をにぎる。この映画屈指の名シーン。泣けるね。
・ドアノブトラップ。ホームアローンか!
・最後の復讐。ユンミに友達がいたー! ある意味、この映画いちばんのどんでん返しだわ。最後の最後にいいものをいただきました。復讐バンザイ!
これでやっと復讐三部作をすべて見ました。最も美しいのが「復讐者に憐れみを」、最も面白いのが「オールド・ボーイ」、最も好きなのが「親切なクムジャさん」です。
二十代には、とてもたくさんの出会いがあった。予期せぬ出来事が次から次へと舞い込んできて、いま思い返すとあれは夢だったんじゃないかと疑ってしまうくらいだ。
二十歳から二十二歳にかけて、僕は様々な喜びと悲しみを知った。この頃のことはよく憶えている。「自分はうまく生きていけないのかも知れない」という不安が背中にじわりと忍び寄り、うまく眠れない夜や悪い夢を見る夜が続いた。やがてその不安は金色の匂いが消してくれた。そして僕の背中をそっと押して、然るべき方向に導いてくれた。そういえば、あの頃の自分は、心の底から嬉しいときに、それを表現する方法を知らなかったように思う。二十二歳のバースデイケーキの前で、自分は言葉が見つからなくて、実のところ、僕は途方に暮れていたのだ。おまえは綾波レイか。
二十三歳の頃は本当につらかった。あの一年間にどんな出来事が起こったのか、自分にはもうほとんど思い出せない。何を見て、何を食べたのだろう。どこに行って、誰と会ったのだろう。当時の日記は残っているのだけど、読むのが怖いので読まないようにしている。ただ、あの行き場の見えないどんづまり感だけはよく憶えている。自分の世界が再び色彩を取り戻すのに、僕はクマとヴァイスとキジとの出会いを待たなければならなかった。さびしい人間のこころの隙間に、敏捷な猫がするりと滑り込んでくる。よくある話だ。
二十四歳で内定を得て、二十五歳で就職した。この頃、僕は東池袋に住んでいた。部屋にはお湯の出てくる蛇口というものがなかったので、冬場はお風呂に入るのに一時間くらいかかった。いつもどこかが湿っていて、ベッドの裏では柱が腐っていた。地域の住人の多くはお年寄りで、自分はここで多くのことを学んだ。お隣さんはよくビールをくれて、ご近所さんから寸志をいただいたこともあった。この頃は外出するのがけっこうたいへんだった。クマとヴァイスが追いかけてくるからだ。二百メートルくらい路地をついてくることもあった。おかげで僕には彼らを引き離すテクニックが身についた。
二十六歳の頃から二十八歳半ばまで住んだ代田は、猫たちの楽園のようなところだった。近所にはピンキーやグレイやジジがいて、よく部屋の前まで遊びに来てくれた。部屋は坂を登り切ったところにあり、畑に面した南向きで、徒歩一分のところに羽根木公園があった。つらいことや嫌なことはたくさんあったけど、それでも代田での生活は、それまでの日々とは比べものにならないくらい恵まれたものだった。自分がこんなにしあわせになるなんて考えたこともなかった。よく山に行くようになった。フランスにもギリシャにも行った。スイスには行けなかった。そういうこともあるさ。
一方で、かつての自分はどんどん損なわれていった。自分はもう機能を果たしてしまったのかも知れない、と何度も考えるようになった。やがてピアノもほとんど弾かなくなったし、友達と会うのもやめるようになった。気が付かないうちに、昔のことを思い出さなくなっていた。何かを抑え込もうとしていたのだろう。あるとき、そのことに気が付いた。海辺のサンドウィッチのことを思い出した。暗闇のバースデイケーキのことを思い出した。忘れていたことは思い出せる。失ったものは取り戻せる。そう考えるようになって、自分はだいぶ解き放たれた。自分はかつて、ひとから何かを受け取って、ひとに何かを差し上げた。それは、なんてすてきなことだろう。
また引っ越しをした。クマはいまも元気に暮らしていることだろう。僕のことなんか忘れてしまったかも知れない。それでもいいさ。君はきっと、また誰かのことをしあわせにしようとしているのだろう。そうだ、使命を果たせ。
二十代において、自分は一生手に入るわけがないと思い込んでいた数多くのものを手に入れた。ろくでもない思い込みから抜け出すことができた。僕はずっと、恵まれた暮らしをしたいとも、しあわせな人生を送りたいとも、考えたことがなかった。ただ、自由になりたかった。忘れてはいけない。三十代の目標は「二十歳になること」だ。あの頃の餓えを忘れるな。あの頃の愚かさを忘れるな。失うものが何もなかった頃を忘れるな。強く醜かった頃を忘れるな。何も恐れることはない。傲岸不遜であれ。
オシャレサイバーハードボイルドアクション中二映画でした。これ、絶対に闇歴史量産マシーンでしょ。こんなの血気盛んな中学生たちに見せたらね、たいへんなことになるよ。教室中が論語とか聖書とか失楽園とか読売新聞とかで埋め尽くされるよ。やだやだ。
あらすじ。人形たちが暴れ出したのでバトーも暴れ出したからトグサはいい迷惑だったぜ。犬には役割があったのかなかったのかよく分からず、イシカワは相変わらずいい仕事をしてくれて、少佐はもちろん彼岸の存在でした。暗証番号 2501 はドン引きするところ。
というわけで、今回はバトー最強伝説でした。バトーが真鯛で、トグサは大根。マテバの出番ってあったっけ? 引用はどれも痺れるくらいかっこ良かったのだけど、一番の名科白はこれですよ。
「俺には守護天使がついてる。」
何が守護天使だ! おまえって奴は! このバカバトー! 未練大王! 林の中の象に踏まれて死ね!
というわけで、あなたもバトー、わたしもバトーです。みんなでバトーになってヤクザをボッコボコにしようぜ!+7
|