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三枚に下ろして小骨を取り除いたサンマ、大根、ニラ、梅干を煮込む。砂糖、塩、醤油、酒、生姜で味付け。
これはすっきりしていて美味しい和食ですね。こういう涼しい日にはぴったりの料理だ。
sin(x)/x の x -> 0 の極限が 1 であることの証明をずっと思い出せない自分がいたのだけど、今日アルバイトをしていたら急に思い出した。
1-a) 扇形の弦と弧の長さを比較する。
1-b) 単位円とそれに内接する正多角形の周りの長さを比較する。
2-a) 扇形と三角形の面積を比較する。
2-b) 単位円とそれに内接する正多角形の面積を比較する。
確か高校で教わったのは 1-a) の方法なんですね。でもこれって、弦と弧の長さが一致するのが自明に思えなくて、なんか嫌だったんですよ。もしかしたら 1-b) だったら昔の自分も納得したのかも知れない。
自分が高校教師だったら 2-b) の方法を教えますね。ホームルーム中に。または昼休みに。あるいは体育の授業中に。
空はよく晴れていて、気温も高く上がったが、蝉の音は静かになり、夜には秋の虫が鳴き始めた。
近所を散歩していたら茗荷畑を見付けた。まるでちょっとした田舎町のようだ。ゴーヤやカボチャまで育っていたよ。ここは本当に山手線の内側なんですか。
秋葉原に行く。PRONTO で昼食を取って、オノデンで電球を買い、液晶ディスプレイを物色した。神田明神を参拝して、東京医科歯科大学を通り、御茶ノ水に出る。神保町のスターバックスでコーヒーを飲んで本を読んだ。陳麻家で夕食を取って、本郷まで歩き、自転車を回収する。よく散歩したとは思うが、四ツ谷から神保町を通って駒込まで歩いたあの二人には敵わない。
御茶ノ水の SUIT SELECT 21 に寄ってみたところ、店内の BGM が Nickelback の "Someday" であった。ああ、いい曲だねえ。CD が欲しくなります。まあそれはどうでもいいのだけど、何故か店員さんから SOYJOY を頂いてしまったよ。
どこかのゲーム会社の新入社員君が「そうだ、ブギーポップシリーズを格ゲーにしよう!」という勘違い企画を出せばいいのに。イナズマの必殺技は三択系。瞬時にガード方向を見極めてレバーを倒そう。それにしても大半の格ゲーの必殺技って全然必殺じゃないですよね。いや、別に誰も「ブシドーブレード」の話はしていないですよ。
あらすじ。フォルテッシモの株価が大暴落して大高騰しました。終わり。
ビートと朝子の掛け合いを見ていると「へえ、そういうのが好きだったんですか」と思ってしまいますね。なんだこりゃ。まあ安易な恋愛ものに発展しなかっただけでも良かったと評価すべきなのかも知れない。
(ISBN:4840231206)
今日も天気が良くて気温も高い。日焼け止めを塗ってこなかったことを後悔する。
自転車で本郷に行く。ひたすらのんびり過ごしました。こんな自分が大好きです。
エヴァリスト・ガロアには「面接試験で面接官に激昂して黒板消しを投げ付けた」という故事成語にならないのが不思議なくらいの素敵エピソードがあるわけですが、このことから分かるのはやはりガロアは天才だったということです。だって、面接官に黒板消しを投げ付けるなんて、常人には到底思い付かないじゃないですか。黒板消しはチョークの文字を消すためのものじゃないですか。どこの誰が黒板消しを見て「あ、これ、面接官に投げ付けるのにピッタリだ」なんて柔軟過ぎる発想に辿り着きますか。そう考えてみると、金属バットやチェーンソーを殺人の凶器にするなんて、まだまだ工夫が足りないと言わざるを得ません。黒板消しで殺人を犯してこそ、人類はガロアを超えられるのですよ。
雨が降って気温は低い。夏と秋のスイッチングが激しすぎる。季節の神様は絶対に愉快犯だ。コタツの中に入ってスイッチのオンオフで明かりが点いては消えるのを見て楽しんでいたタイプだ。
日帰りで実家に帰省した。青春 18 きっぷがなければこんな馬鹿な真似をしなくて済んだのに。家の近くにある陸橋を渡っていたら、体長が 10cm くらいある蜘蛛が何十匹もいたので参ってしまったよ。こんなところだったっけ。家族と少し話をして、喫茶店でバドワイザーを飲んだ。
往復十時間くらい移動したので疲れました。南極にでも行ってきたみたいだ。タクラマカン砂漠でも横断してきたみたいだ。エベレストでも登頂してきたみたいだ。殺人事件でも解決してきたみたいだ。
液晶ディスプレイが届きました。BenQ の FP71V+ で、23900円でした。
すぐにパソコンに接続するものの、何故か最適化した状態に設定することができない。解像度を 1280x1024 にしようとすると「範囲外です!」というエラーが表示されてしまう。困ったのでデバイスマネージャを見たところ、ディスプレイアダプタのところが不明なデバイスとなっている。刑事さん、俺はこれを見たときピーンと来たね。
そこで自分が使っているマザーボードのサイトで VGA ドライバをアップデートすると、今度はなんとか正常に作動しました。ああ、良かった良かった。これってもしかしてパソコンを買った段階で済ませておくべきことだったんじゃなかろうか。どうもモニタそのもののインストールは済んでいないように思えるのですが「動いてんだからいいじゃねえか」と頭の中の高倉健さんが言っています。流石健さんですね。動いてんだからいいじゃねえか、か。
何はともあれ、製品の調子は頗る良いので、いい買い物をしたのだと思います。ありがとう、刑事さん。
蒸し暑い日である。夜明け頃にクマが自分の身体の上で寝ようとしていたことを覚えている。
研究室に行き、セミナーに出る。コーヒーを飲んで、お菓子を食べた。メールのログを整理する。Winbiff を使ってメールサーバにアクセスして、メールをエクスポートしたものを MailExp で eml 形式に展開した。txt 形式の方が良かったかも知れないが、あまり細かいことを気にしても仕方ない。
BenQ FP71V+ に付属の CD に入っていたモニタドライバを入れて、ディスプレイアダプタの不明なデバイスを無効にしたら、なんとか落ち着きました。なんだか壁紙を集めたくなってきましたよ。DVD も見たくなってきた。いやあ、生きているって楽しいなあ。液晶は人命を救いますよ。
夏休み上遠野浩平三連続読書感想文もこれで終わりです。BOOK OFF さえなければこんな企画をしなくて済んだのに。
あらすじ。ブギーポップがいつものように苦もなく世界の敵を倒しました。終わり。
フォーリン・グレイスの出番があまりに短かったのでびっくりしました。なんだこりゃ。風呂敷が広がる前に破けてしまった。
「……時よ停まれ──おまえは美しい……」
六嶺さんの死に様は決して悪くなかったのだから、もっと彼の人生を書き込んだ方が良かったんじゃないかなあ。どうも今回はヒロイン以外の登場人物に強い印象がなかった気がしますね。ブギーポップと正面から勝負しようとした主人公達、という設定はそこまで悪くなかったと思うのだけど。しかし何を自分はこんなにライトノベルのことを語っているのだろうね。
それにしても、この話がオルフェウスの神話に繋がるとはどうしても思えないんですが、まあいいや。良くも悪くも、このひとはこういうひとだ。
(ISBN:4840233845)
からりと晴れていたので布団を洗濯して干した。部屋の前ではお祭りをやっていたよ。
鶏肉ハムの下拵えをする。明後日の昼間に塩抜きと整形と加熱をする予定。
今日も自転車で散策をする。大塚公園を散歩して、小石川の図書館で CD を五枚借り、茗荷谷の喫茶店で一休み。秋葉原のヨドバシカメラで光回線を申し込んだ。九段下や神楽坂を通って部屋に戻る。暑かったので随分と汗を掻いてしまった。
久し振りに外付けハードディスクを接続したら、ガリガリと異音を立てて戦闘不能になった。仕方なくディスクのフォーマットをしたところ、以前よりも若干調子が良くなっているようだ。ファイルの整理を済ませて、バックアップの設定をする。ついでにケーブル類も簡単にまとめておいた。
夕食に鯖の味噌煮を食べた。うすた京介はその作品において少なくとも二回は鯖の味噌煮を使っている。
小雨が降っている。ヴァイスとコウジが庭のベンチで大人しく寝ていた。雨の日は猫もつまらないのだろう。
研究室に行く。雑用は片付けても片付けてもゼノンのパラドックスのように終わらない。いつになったら研究を再開できるのだろうか。まあ怠けなければいいだけのことなんですけどね。
アルバイトへ。「多項式が恒等的に零であるなら係数はすべて零」あるいは「二つの多項式が常に等しいなら係数はすべて等しい」は代数学の基本定理を使わないと証明できないんでしたっけ。
言うまでもないが「ゼノンのパラドックスのように終わらない」というのは「いつかは終わる」という意味だ。使用例としては「夏はゼノンのパラドックスのように終わらない」や「神はゼノンのパラドックスのように死なない」が挙げられる。
秋雨が降り、やや肌寒い。部屋の前の電柱にカラスが止まっていて、それを見上げたクマが鳴き声を真似ていた。何をしとるですか。やはりこういう技能は生得的なものなのだろうか。
本郷へ。中央食堂で日替わり冷やし中華を食べて、ドトールでキシピ氏とカプチーノを飲んだ。
生協でノートパソコンとメモリを購入する。こういうお金の使い方をしてしまう自分が大好きです。折角割と軽いものを選んだので、外出先で HOTSPOT なんかを使ってみたいですね。+7
書類を書き損じたり食器を割ったりしたので、多分ちょっと疲れているのだと思います。
ノートパソコンにはフィンランド語で名前をつけました。フィンランドって言えば無条件にハイセンスなのだと思い込んでいます。+7
昼頃には鶏肉ハムの塩抜きと整形と加熱を済ませておく。今回は沸騰したお湯に入れて再沸騰させてから火を消して放置したのだけど、再沸騰させる前に水を加えたり放置しつつも再度加熱したりしていたので、まあ要するに適当です。味見したところ、ちょっと薄味のような気がする。まあこんなところかな。
牛肉、タマネギ、ジャガイモ、ニンジンをオリーブオイルで炒めて、塩、黒胡椒で味付け。鶏肉ハムを茹でて出来たスープを入れて煮込む。よく煮えたら市販のルーと牛乳を加えて、クリームシチューの出来上がり。
鶏肉ハムと湯剥きして種を取り除いたトマトを皿に盛り、刻んだネギを散らす。醤油、酒、香酢、ゴマ油、塩、黒胡椒、水で作ったドレッシングをかけて、和風トマトサラダの出来上がり。
そういうわけで美味しい夕食を頂きました。自分にとって美味しい夕食は幸福な人生の必要条件です。
小雨が降って止む。とても寒い。猫達は三匹重なって椅子の上で寝ていた。そんなに椅子の上がいいんですか。
午前中はノートパソコンの設定をして遊んだ。研究室に行き、のんびり書類をしたためる。
アルバイトへ。条件付き確率は高校できちんと教わった記憶がないのでかなりいい加減です。まあじっくり考えれば分かりますって。
確率の問題は今も昔も大好きなのだけど、それはきっと、たとえ小学生だってきちんと考えれば大抵の問題が解けるからだと思う。順列にしても組み合わせにしても、少なくとも微積分や複素平面に比べたら、理解することは比較的容易な考え方だ。そういう土台となる部分が簡単だからこそ、センスを問われているような気がして、好きだったんですよね。センスの問題なんだ。
午前中は昨日と同じく過ごしやすかったが、昼過ぎからは雨が降るようになった。
電車で銀座に行く。Afternoon Tea の TEAROOM で昼食を取って、LIVING で雑貨を眺める。Apple Store Ginza で iPod nano の新作を見て、山野楽器でジャズの楽譜を探す。Sony Showroom や Sony Plaza に寄って、BEAUX-ARTS で雑貨を眺める。無印良品で T シャツを買って、PRONTO でビールを飲む。丸の内まで歩き、丸の内カフェで一休みして、丸ビルの地下でケーキを見る。電車で部屋に戻ります。
最近クマがよくベッドの上で気持ち良さそうに寝ている。自分が猫であることをきちんと把握できていないのかも知れない。
毒抜け千里ちゃんがあまりに完璧超人だったので笑いました。お前はどこの漫画の萌えキャラだよ。
あらすじ。糸色景、三珠真夜、一旧さんが出てきました。以上。
面白かったところを箇条書きにしましょう。
・万世橋くんの「同じクラスに妹系はいないし!」が良かった。そうそういるもんじゃないだろう。
・久藤くんがエロ話をするところまではいいんですが、「両手骨折」と「義母」は明らかにやりすぎでしょう。どんな想像力ですか。
・マガジンを読んだときもヒットでしたが、臼井くんのコンドームのキモさは凄いですね。「妊娠とか言うなキモイ!」は完璧。
・「土星水」「暗黒太陽」「冥王星の毒水」「高僧ゲル・リンポチェ」「ワンワールドワンワールド」語彙センスが卓越していますね。
あとは名物紙ブログ。
不器用に背中に手を回すと一瞬彼女の体が強ばった。遊んでいると思っていた彼女が、実はまだその下の白いシーツのように男を知らず
馬鹿じゃないの。あと「逆フローラ」が良かった。それはビアンカか、ビアンカのことか。
(ISBN:4063637239)
今日も変わらず天気は良い。思いっ切り寝坊したが、それもまた良しである。爽快だ。
神保町をぶらぶらして、上島珈琲店で軽食を取る。有楽町まで歩き、ビックカメラで iPod 用のケーブルと TETRAN のオレンジを買い、無印良品で靴下とお菓子を買った。友人と待ち合わせて、銀座ライオンのビアホールで夕食を取る。再び無印良品に行き、今度は下着と紅茶を買っていく。東京まで歩き、友人と別れて、部屋に戻る。すっかり散財してしまったよ。
近所に三毛の小猫がいたので少しばかり餌を与えてしまった。夜の散歩に出掛けて、シベリアン・ハスキーの頭を撫でる。
ヴァイスとコウジが帰ってきた。ああ、良かった良かった。チョビが帰ってきたときのハムテルの気分だ。
強い雨が降り出した。ここ数日分のビハインドを取り戻すような雨だ。
庭でクマが何かを振り回して遊んでいる。よく見たらネズミの死体ではないか。動物の遺骸で遊ぶというのは流石にいい気がしないため、取り上げて庭に埋葬させて頂いた。哲学の義務は、誤解によって生じた幻想を除去するところにある。ネズミよ、庭の土の底に安らかに眠れ。
秋葉原でキシピ氏と待ち合わせて、ミスタードーナッツで昼食を取り、キシピ氏と別れる。またしても中古ノートパソコンを購入して実家に配送してもらう。ゲームセンターと本屋に行き、池袋に引き返して、地下の食品売り場で買い物をする。ジュンク堂で漫画を買って部屋に戻る。
クマとヴァイスは喧嘩をしたかと思うとすぐに寄り添って寝ている。どういう関係なのかさっぱり理解できない。
旅行中。
そう、石垣島の師匠から八年振りに手紙を受け取ったのは、去年の暮れのことだった──。
前置きは省く。吾はもう長くない。脳と内臓が腐ってくたばってしまう前に、一番弟子のお前に奥義を伝授しなければならない。できるだけ早く、吾のところまで来て欲しい。待っているぞ。死ね。
というわけで弟弟子達を引き連れて石垣島に行ってきました! 尚、師匠は今年の春にとっくに死んでました! 雨の日に居酒屋で喧嘩して殴られたときに当たりどころが悪かったそうです! 奥義とやらも役に立たねーな! まあ奥義奥義っつってもオセロの奥義だからな!
まあそんなこんなで石垣島ヒッチハイクガイドをこの場にてしたためさせて頂きますよろしくお願い致します。前もって申し上げておくと、自分は初沖縄で初石垣島の上に飛行機もあんまり乗ったことのない見習い旅行者なんで、おおさそりあたりを倒して経験地を稼いでる奴なんで、キラーリカントが倒せるひとは生温かい目で見守っていて下さいよろしくお願い致します。
山手線とモノレールに乗って羽田空港に着いたのは 10:30 頃。旅行代理店のカウンターで航空券と宿泊券を受け取ります。今回申し込んだ旅行代理店は、御存知じゃらん経由で、沖縄ツーリストさん。石垣島のホテルに素泊まり三泊四日で一人 46,800 円となかなかリーズナブル。実際には三日間の朝食もつけたので 48,300 円でした。
因みに、これは名実ともに秋の今だからこその料金であって、真夏に行こうとすると倍の料金を取られることになります。要注意。安く済ませたいならシーズンオフに行くのが吉です。今くらいの時期なら全然余裕で泳げるので。
飛行機の出発は 11:55 なので時間には虫がたかるほど余裕があるわけですよ。というわけで、空港の中にある丸善や Sony Plaza を見て、EXCELSIOR CAFFE でコーヒー飲んでサンドウィッチ食ってました。そうこうしているうちに時間が来たので、手荷物検査を受けて搭乗口に向かいます。ノートパソコンを持っていると取り出す必要があるのでプチ面倒です。周りの迷惑にならないように事前に取り出しておきましょう。あと、搭乗口にも売店はうんざりするほどあるので早めに入っておいた方が精神衛生上よろしいです。
飛行機は ANA の B747-400 、いわゆるジャンボジェットです。座席が横に十席も並んでいて、馬鹿でかいモニターがあります。滑走路までノロノロ進んで、別人のようなスピードで離陸して、雲の天井を気合で突き破ります。やがてお約束の飲み物サービスの時間があるわけですが、自分は調子に乗ってキリンビールを飲みました。おつまみがついて 500 円、下界価格の倍近いですね。「大空で飲むビールは格別だ」みたいな意識がなければ注文しない方が利口かも知れません。どうでもいいんですが、自分の後ろの座席の方が三回くらいビールを注文していたので、嘘ですけど応援したくなりました。「イッキ! イッキ!」みたいな。B.A.K.A. じゃないの。フライト時間は約二時間半です。ずっと漫画読んでました。
那覇空港で乗り継ぎ。一旦搭乗口の外に出て、そば屋でソーキそばを食います。これがうまい。沖縄に来た実感がようやく湧いてきました。のんびり土産物屋を見て回ります。もちろん今の段階で買うつもりなんて 1mm もありません。完全冷やかしです。冷やかし完全態勢です。
15:40 には次の飛行機が出発します。今度は ANA の B737-500 で、さっきよりずっと小さい。座席が六つしか並んでないし、モニターもありません。フライト時間は一時間弱。窓から見下ろすと島々の周りを緑色の珊瑚礁が囲っているのが見えます。このあたりまで来ると雲は殆どありませんでした。
ところで、南の海の彼方に割と大きな陸地が見えたんですが、もしかしてあれはフィリピンさんだったんですかね。
そういうわけで石垣島に着いたのは 16:40 頃。バスに乗って市街地に向かうわけですが、ここでフリーチケットを購入します。フリーチケットは二種類あって、どちらも五日間有効。片方は空港線と川平リゾート線のみ有効で 1000 円、もう片方は全路線有効で 2000 円です。自分は前者にしましたが、これで必要十分でした。余談ですが、川平は「かわひら」でなく「かびら」ですので御注意を。
バスターミナルでバスを降りて、二分ほど歩いてホテルに到着。バスターミナルの横には離島に行くための港があり、飲食店や土産物屋も多く賑わっているので、ホテルはこの近辺や徒歩圏内にしておくのが無難です。モスバーガーやコンビニもあります。
今回お世話になったホテルは大原ホテルさん。多少古めかしいところで、浴室のドアノブが取れてしまったり、天井の照明のスイッチがどこだか分からなかったり、ロビーでしか LAN 接続ができなかったりしましたが、それ以外に関しては不満は全くありませんでした。室内はとても広々としていて、クローゼットやユニットバスも大きめ。ルームクリーニングも行き届いていて、スリッパ、バスタオル、フェイスタオル、コップ、剃刀、歯ブラシ、シャンプー、ボディーソープ、浴衣が用意されています。ベッドも文句なしで、テーブルには冷たい水までありました。ここはまた来てもいいですね。一応テレビもありますが、チャンネルが四つしかないのであまり期待はできません。
さて、17:40 発のバスに乗って川平湾に到着したのは 18:25 頃。市街地が石垣島の南端にあるのに対して、川平湾は北西のかなり奥の方にあります。小一時間もバスに揺られて、気分がちょっと悪くなってしまいましたよ。途中のアンパル干潟ではマングローブの群生を見ることができました。
川平湾、浮島が見られることで有名なのですが、海が見事なエメラルドグリーンで、信じがたいほどきめ細かい砂浜を歩くことができました。水の中にヒトデがいたかと思ったら、小柄な猫がエサを食べている。ああ、いいところじゃないですか。のんびり散歩を楽しみます。
このように浮島がポコポコ浮いています。マリオカート語で言うとノコノコビーチです。ちょっと泳げば上陸できそう。
波打ち際にほど近いところにヒトデがいました。六本なのにヒトデとはこれいかに。これはギリギリセーフですかね。
小柄で敏捷な野良猫が二匹。よくひとに慣れていました。近所の方がエサを与えているのでしょう。
商店でアイスを買って食べ、19:25 の終バスに乗って市街地に戻ります。早速「郷土料理 磯」というお店で夕食。田舎みそ汁の定食とラフテーを頂きましたが、これは当たりでしたね。どちらも非常に美味しかった。炊き込みご飯がいいなあ。大満足です。
満天の星空の下を散歩して、マックスバリュ石垣店で買い物を済ませます。石垣島には市街地から少しだけ離れたところにマックスバリュが三つあって、買い物に行くとちょうど良い散歩になります。買ったのは主に飲み物とお菓子。基本ですね。スーパーで買い物をするってのはいいもんです。ルネ・デカルトも著書「精神指導の規則」で「旅行の醍醐味のひとつは、旅先のスーパーマーケットで買い物をすることである」と書いていますね。所在地をきちんと事前に確認しておくのがベターです。何がベターだ。
ホテルに戻って一休みして、ロビーでパソコンをネットに繋ぐ。シャワーを浴び、コンビニでお酒を買って、部屋でビールを飲みます。ああ、生きているって楽しいよなあオイ師匠。明日に続きます。
旅行中。
スーパーハイテンションで目覚めます。嘘です。極々普通に起きました。そもそもスーパーハイテンションが何なのかもよく分かっていません。ドラクエ VII だっけ? それとも VIII ? IX ってもう出たの? そんな感じです。かろうじて VI じゃないことくらいは把握しています。心底どうでもいいですね。
で、結論から申し上げるとこの日は一日天候不順でした。窓の外を見た瞬間、スーパーげんなりですよ。雨が降ったり止んだりで、空は基本的に曇っていました。そりゃスーパーハイテンションも切れます。しつこいな。
ホテルの一階にある喫茶店で朝食を取ります。パンかライスが選べて、フリードリンクとプレートがつきます。野菜のお惣菜が多く、どちらかと言えば素朴な料理ばかりでしたが、逆にそれが良かったですね。そりゃソーキやラフテーやテビチは美味しいけど、沖縄人だって毎日朝からそういうものばっか食べるわけじゃないでしょう。モヤシやゴボウを食べるんですよ。焼き魚と卵焼きを食べるんですよ。そういうもんじゃないですか。そういうのが本来の郷土料理じゃないですか。
10:00 の高速船で黒島に向かいます。今回の旅行では一貫して八重山観光フェリーさんのお世話になりました。黒島までの料金は片道 1130 円、往復 2150 円、どう考えても往復の方がお得です。なんで片道切符を買ったんだろう。不思議だ。憑き物でも憑いていたんですかね。三十分弱で到着します。
黒島の人口は二百人くらいですが、真っ黒な牛が数千頭います。多数決で負けます。一時間あれば自転車で一周できるくらいの大きさで、民宿は数えるくらいしかありません。もちろんコンビニもスーパーも一切実在しません。小中学校と郵便局はあります。信号はあったんだっけ。
港のすぐ近くにレンタサイクルのお店があるので、島内は自転車で移動するのが良いでしょう。料金は 200yen / 1hour または 1000yen / 1day 。とても平坦な島なので坂道は殆どありませんが、道路の半分近くは舗装されていないので要注意です。
リゾート開発とは程遠い、とても静かで穏やかな島ですが、それでも港から割と近いところで大規模な工事が行われていました。ホテルでも出来るのかも知れませんね。
自転車を借りて道路をひたすら南へ。時折このような大きなお墓が浮かんでいるのが見えます。
牛舎にはもちろん牛がいます。ハエのようなアブのような虫が沢山いるのでちょっときつい。
広大な草原は開放感満点です。緑がとても美しい。まるで北海道に来ているみたいだ。
仔牛は持って帰りたいくらい愛らしいのですが、あの大きさに育つことを思うとねえ。
そうこうしているうちに仲本海岸に到着します。ちょっと分かりにくいところにあるので地図をよく見ておかないと危険です。直前にある「迎里御獄」が目印ですね。潮風に乗ってツバメが空を飛んでいます。
ここにはシャワー室やトイレがあるので水泳にはとても便利です。南見家というパーラーがあり、物品を販売していたりレンタルしていたりするのですが、自分が行ったときにはお店の方はおらず、欲しいものがあるひとはお金を置いていくように、という旨が書かれていました。そういう姿勢、大好きです。シュノーケルセットは 1500 円で借りられます。自分はフィンだけ借りました。500 円を缶の中に入れます。
さて、海に入って泳ぎます。ここの砂浜は海に入ってすぐに終わり、あとはゴツゴツした珊瑚礁が続きます。裸足だとかなり痛いのでサンダルかフィンがないと厳しいですね。水の中を覗き込むと色取り取りの魚が見えてもう無茶苦茶楽しい。しばらくは膝から腰くらいまでの低い海ですが、ある地点から急に身長より深い海が始まります。ここが珊瑚礁の終わりなんですかね。この先を更に泳いで進むと、珊瑚が見えたりイソギンチャクが見えたりナマコが見えたりします。いや、これは、凄いわ。はっきり言って、物凄く面白い。水泳がこんなに楽しかったのは生まれて初めてですよ。眼福眼福。
水泳は一時間半くらいで切り上げましたが、今回の旅行で最も面白かったのがこの仲本海岸でした。機会があればまたここの海でゆっくり泳ぎたいですね。絶品の珊瑚礁でした。
島の南端まで自転車で進み、灯台を眺めてから、放牧場の間を通って集落に向かいます。
島のあちこちでこのような干草を見掛けます。
島のあちこちでこのような石垣を見掛けます。
島のあちこちでこのような廃車を見掛けます。そんなわけあるか。
島のあちこちでこのような午睡を見掛けます。これは本当。
島のあちこちでこのようなシエスタを見掛けます。これも本当。
有刺鉄線? 何それ? という調子で道端の草を食べています。
島の中央部にはこのような集落があります。食事処はないので要注意。
何故か石垣の上を山羊が歩いていました。山羊も時々見掛けましたね。
小中学校の隣には東屋と展望台があります。雨が降り出したので一休み。
展望台の眺め。黒ゴマのような牛が沢山見えます。
あの、これ、何ですか。正直に言って、強烈な生理的嫌悪感があります。
いい加減にお腹が空いたので、昼食を取るために「レストランパームツリー」へ。ここはなかなか良い雰囲気のお店で、食事だけでなくパンやケーキも売っています。「あんなかわいい牛さんを見ちゃったから、もう牛さんは食べられない」などとリサ・シンプソンみたいなことを申し上げるつもりはございません。牛肉のたたきと牛ニラ炒め定食を頂きました。牛の味を褒め称えながら食べます。いやあ、美味しいですね。良い牛肉でありましたよ。
レンタサイクルのお店に戻り、自転車を返却します。お店の横には何故かニワトリがいました。もう何だっていいですよ。ニワトリがいたっていいじゃないですか。
さて、船が出るにはまだまだ時間があるので、西の浜という海岸に行くことに。港から歩いて行けるところにある砂浜ですが、ちょっと辺鄙な道を通ることになるので、できれば自転車を使いたいところ。
ここにはシャワー室もトレイもありません。折角なので思い切って海に飛び込んだところ、潮流があったのでちょっと参りました。水草の多いところでは魚が泳いでいるのが見えます。尚、奥に見える神々しい島は西表島です。あれは神様がいますね。ええ、います。二十匹はいます。ええ、確実です。ヤマピカリャー。
ここの浜には沢山の美しい珊瑚が打ち上げられています。自分も自分へのお土産用に手頃なものを四つゲットしました。あと、ここには呆れ返るくらいの数のヤドカリが群生しています。ヤドカリ収集ゲームができるくらい群生しています。
17:30 の高速船で石垣島に戻ります。長かった。ホテルで一休みして、土産物屋をのぞいてから、「なかよし食堂」で夕食。生姜焼き定食を頂きました。ライスとそばスープがついて 500 円。これは安い。しかも美味しい。とても良い夕食でありましたよ。
市役所通りを更に進むと BOOK MARKET という BOOK OFF 風の古本屋があったので小説と漫画を買っていきます。夜道を犬が歩いていたり猫が歩いていたり。犬が飼い主なしで歩いているところを旅行中に何度か見たので、これはこの地域では当たり前の光景なのかも知れません。マックスバリュ新川店で買い物をしていきます。石垣島産の魚の刺身が売っていたので迷わず購入。こういうのが食べたかったんですよ。酒屋とコンビニで買い物をして、ホテルに戻ります。
シャワーを浴びて、刺身を食べて、泡盛のパイナップルジュース割りを飲んで、「ハウルの動く城」を見て、寝ました。ああ、生きているって楽しいよなあオイ牛。明日に続きます。
旅行中。
起きたら九時半を過ぎていました。分かりやすく言えば「朝食のッ! 時間がッ! 終わってるゥじゃないのォッ!」というところです。ああ、悔しくて悔しくて仕方ない。絶望した。三日目の朝食がなかったら旅行なんて無意味も同然ですよ。レバニラにおけるレバー、エビチリにおけるエビ、ジャガバターにおけるジャガイモとバター、それが旅行における三日目の朝食です。意味分かんねえ。
今日は良い天気に恵まれました。しかし、青空が素晴らしく美しいのはいいんですが、強い日差しが突き刺さってくるので要注意です。日焼け止めを塗らずに外に出ると三十秒以内に発火します。ちゃんと耳にも塗るように。芳一さんはそれで失敗したんだからね。
朝食を逃したので港の近くにある A&W というファストフードショップでチーズバーガーを食べます。330 円。少しばかり不快なマスコットキャラクターが実に高ポイントでした。巷に溢れ返っているマスコットキャラクター達にはきちんと家や仕事や社会保険があるんでしょうか。嫁姑問題は解決しているのでしょうか。リストラされたときのことは考えているのでしょうか。心配ですね。
11:00 の高速船で竹富島に向かいます。かなり近いので十分もあれば着きます。竹富島は黒島と同程度のサイズの島ですが、人口は遥かに多く、観光業者の数も段違いです。その証拠に船を降りると大勢の業者が待ち構えています。レンタサイクルのお店は島中央の集落にあるため、そこまでは業者の送迎バスで行くことになります。もちろん無料です。今回は丸八レンタサイクルさんのお世話になりました。料金はどこも一律で 300yen / 1hour または 1500yen / 1day 。黒島と比べると若干高いですね。尚、竹富島の道路は黒島以上に舗装されていません。時々砂地に足を取られます。ちょっとしたオフロードバイク気分が味わえる、というわけですね。ええ、というわけですね。
青空の下の白い道を走って、まず向かうのはカイジ浜。カイジは「皆治」と書くようですね。島の南西にあるとても綺麗な浜で、泳ぐことはできませんが星砂が取れることで有名です。海の中を歩くとサンダルに硬い砂が入り込んで若干痛い。
しかしそんなことはどうでもよろしい。本当の目的は猫です。ここには猫が沢山棲んでいることで有名なのです。そうだ、猫に会うために、わざわざこんなところまで来たんじゃないか。山手線に乗って、モノレールに乗って、飛行機に乗って、飛行機に乗って、バスに乗って、船に乗って、バスに乗って、自転車に乗って、ここまで来たんじゃないか。稲葉浩志風に言えば「この旅の始まりをよくよく思い出せ」という奴です。
で、その肝心の猫ですが、この日差しに参ったのか、売店の裏で折り重なるように連なって寝ていました。ま、いいか。村上春樹風に言えば「僕は満足して家に帰った」という奴です。
次に向かうのはカイジ浜の北にあるコンドイビーチ。こちらは完全に水泳用のビーチです。海の色が凄まじいまでのライトグリーン。シャワー室とトイレがあり、観光客はビーチパラソルを広げ、業者はカキ氷やビールを売っています。ここで三時間ほど遊びました。
例によって 500 円でフィンを借りて、狂ったようにガンガン泳ぎます。砂地なので水中を歩くのは割と楽なのですが、昨日の仲本海岸ほどは面白い魚が多くありません。波打ち際まで白い魚が群れを成して泳いでいたり、物凄い数のナマコが水草の中に横たわっていたりしますが、どちらかというと地味です。かなり進んでも身長より深いということはまずない。やはりここはのんびり泳ぐのに適した海なんでしょうね。
さて、海を沖合いに向かってガンガン進んでいくと、どうも広い範囲で浅瀬になっているところがある。もう足首くらいまでの深さしかないのですね。底を見ると水中であるにも関わらず綺麗な風紋が出来ている。これは面白い。浅瀬の端には波打ち際までありました。そして更に浅瀬を沖合いに向かって歩いていくと、最早完全に島になっているところまであるのです。もう本来の海岸からは 100 メートル以上も離れています。干潮の関係もあるのでしょうけど、こういうこともあるんですねえ。浅瀬ではのんびり横になっていました。身体の半分を風が、もう半分を海が、ゆるやかに通り過ぎていきます。このまま昼寝したら気付いたときには水死体になっているだろうか。
とても楽しかったコンドイビーチなのですが、しかし失敗がひとつ。日焼け止めを、腕、肩、首、顔に塗っていたのですが、思いっ切り背中と足がプスプス焼け焦げていました。南国の日差しを舐めてはいけません。しかし九月の終わりでこれなんですから、八月中旬だとどうなってしまうんでしょうね。満腹度が 0 のトルネコくらい HP が削られそうだ。
自転車で集落に引き返します。集落では観光客を乗せた水牛車を見ることができました。水牛は昨日の牧牛とは全然迫力が違いますね。牧牛が六中の井上さんなら水牛には北高のカンダさんです。井上さんは「ちっとコーラ買ってきてくんね?」と紳士的ですが、カンダさんは「ッあちィな」としか言ってくれません。これですぐコーラを買いに走らなかったら即ビンタですよ。鼻血が出るまでビンタ地獄ですよ。鼻血出しながら「アリガトウゴザイマスッ!」ですよ。周りの大人達も見て見ぬ振りですよ。一度止めに入ったサラリーマン元柔道部を車道に放り投げてましたからね。それくらいカンダさんは怖かったですね。じゃなかった。とにかくそれくらい水牛は迫力がありました。あの角と花がカンダさんに似ています。
オープンエアの「グリルガーデンたるりや」で遅い昼食を取ります。とんかつ定食を頂きました。ニンニクの香りがするとても美味しいとんかつでしたよ。お味噌汁も具が多くてなかなか良かった。流石に疲れたので椅子に座ってのんびり過ごします。猫と犬が一匹ずついたのでちょっと遊んでもらいました。
時間にちょっと余裕があったので、今度は「ぱーらー願寿屋」でアイスを食べます。サトウキビのブルーシールアイスクリームがかなり美味しかったので一気にブルーシールアイスクリームのファンになってしまいました。旅行中にあと二回食べましたからね。多分、麻薬か何かが入っているのだと思います。お店の座敷でぐーたらしていました。
レンタサイクルのお店に戻り、自転車を返却して、港まで送って頂きます。17:45 の高速船で石垣島に戻りました。疲れたのでホテルに戻って一時間ほど昼寝します。
ホテルの近くにある「鳥料理の店 南の島」で夕食を取ります。これが最後の夜ということで、刺身、ふぅチャンプルー、焼きそば、テビチ、ソーキそばを頂きました。とても美味しい料理ばかりで、大満足です。お茶が冷たいさんぴん茶だったのも好印象。ふぅチャンプルーは自分で作ってみたくなる料理でしたよ。それにしても石垣島は料理の値段が安いですね。
のんびり港を散歩して、酒屋とコンビニに寄って、ホテルに戻ります。シャワーを浴びて、泡盛のシークヮーサージュース割りを飲んで、寝ました。ああ、生きているって楽しいよなあオイカンダさん。明日に続きます。
旅行中。
「あなたが死ぬまでが遠足です」と夢で誰かに言われました。
最終日も天気は良好。念入りに日焼け止めを塗ります。そう、昨日の日焼けは結構なダメージで、普通に仰向けで寝ているだけで背中がヒリヒリしました。荷物を肩にかけるとバッグのベルトが食い込んでかなり痛みます。肩周辺だけは本当にきちんと日焼け止めを塗っておくべきです。紫外線を舐めてはいけません。紫外線は怖いですよ。紫外線が本気になったら日本経済くらい簡単に崩壊させることができます。会食に出された鮎が天然ものじゃなかっただけで満面の笑みを浮かべたまま相手先の子会社をモグラ叩き感覚で潰します。紫外線は怖いですね。大人しく日焼け止めを塗りましょう。
喫茶店で朝食を取って、パイナップルのブルーシールアイスクリームを食べて、部屋で荷物をまとめたら、チェックアウトです。お世話になりました。バスターミナルのコインロッカーに荷物を預け、フライトの時間まで石垣島の市街地を散歩します。市場では昼寝している犬を子供達が撫でていました。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインを語らせたらなかなか止まらないタイプの犬ですね。子供達もウザがっていました。
港から少し離れて、住宅地を歩きます。殆どの民家の入り口や屋根にあるのがシーサー。観光客向けのお土産はデフォルメされたものが目立ちますが、本物はやはり雄々しくて立派でカッコイイですね。思わず頭を撫でたくなりますが、ガブッと噛み付かれたら嫌なので止めておきました。本人は軽い甘噛みのつもりなのかも知れないですけど、なんだかんだ言って甘噛みって痛いですよね。「一人前のシーサーを作り上げるには三十年かかる」という格言もあるくらいですから、やはりシーサーを育てるのは想像できないくらい大変なんでしょう。トップブリーダーさんには頭が上がりません。これからも良いシーサーを作り続けて頂きたいと存じます。あなたがシーサーのエサになればいいのに。
着いたのは権現堂とその隣にある桃林寺。道路の向かいには庭園の跡がありました。わびさびを感じさせる良い建物なのですが、建物のことなんかどうでもいいんです。
そんなことより犬を飼え。桃林寺で飼われている犬がかなりヒットでした。名前は「エル」だそうです。鎖に繋がれることもなく、自由気ままにお寺の中を散歩していました。なんでもお寺の中に捨てられていたのだとか。ええ話や。そういえばお寺ってそういうところでしたっけ。
石垣氏庭園を少し眺めてから、路地裏を歩いて市場に戻ります。あれが楽しいこれが楽しい散々言っていますが、自分が旅行していて最も嬉しくなるのは、こうやって普通の住宅地の路地裏をのんびり歩いているときです。
普段の自分とは異なるコンテキストに存在している地域や人々や歴史を見ることで、自分のコンテキストがゆらりゆらりと揺れるのを楽しんでいる気がします。自分が決して住まない場所に住んで、自分が決して使わない方言を使って、自分が決して歩まない人生を歩んでいる、そんな人々を見て、「こうなっていたかも知れない自分」を想像して悦に浸るという。「やなぎや主人」かよ。
まあ「それってもしかして自分探し?」なんて聞かれたら、グーで殴りますけれど。今更自分のコンテキストを変えたくて仕方ないほどチャーリー・ブラウンではありません。
市場でお土産を買って、荷物を回収して、12:40 のバスで石垣空港に行きます。初日は全く気が付かなかったのですが、実は空港の駐車場から牧場が見えます。文句なしに石垣牛です。参りました。牛さんには敵いませんよ。
航空券を手に入れてから、食堂で八重山そばを食べてオリオンビールを飲みます。ああ、やっとこれで昼間のビールが飲めた。13:55 の飛行機で那覇空港へ。フライト時間は 50 分弱。すぐに着きます。那覇空港ではチョコレートのブルーシールアイスクリームを食べました。15:30 の飛行機で羽田空港に向かって、六時前には到着。帰ってきました。
EXCELSIOR CAFFE でコーヒーを飲んでホットドッグを食べます。鯖寿司を買って、モノレールと山手線と都電荒川線に乗って、部屋に戻りました。The excursion is never over before you get home.
お土産リストを書いておきます。
お隣さん - ちんすこう
高校の友人 - 日清ラ王 沖縄そば
高校の後輩 - 日清ラ王 沖縄そば
キシピ氏 - 日清ラ王 沖縄そば
自分 - さーたーあんだぎー
自分 - 泡盛 玉の露
自分 - 豆腐よう
自分 - 星砂
自分 - 珊瑚
自分へのお土産は大事に決まっています。
最後に旅行中に読んだ漫画や小説や映画の感想を簡単に。
有理数同士による有限回の加減乗除で無理数が出来たとすれば、それはどこかで前提を間違えていますよね?
同じように、自分が新井理恵の「ろまんが」を読んでつまらなかったとすれば、それはどこかで前提を間違えているのです。
(ISBN:4091670059)
(ISBN:4091670628)
ストーリーやテーマは正直どうでもいい。倍賞さんのあまりにも完璧過ぎるおばあさんソフィーと、キムタクの好演する矮小ナルシストハウルに笑わせて頂きました。良い良い。「うまし糧を!」に一票。
(ASIN:B000ARV0FW)
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