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一日雨であった。午前中に自転車で近所と大学を走る。近所の公園には体長が 1-2 mm くらいのカタツムリが何十匹もいた。
お昼前に部屋を出て、再び近所の公園を歩いてから、電車で下北沢へ。昼食を取って、街中を歩き、旅行ガイドを眺める。
電車で二重橋前に行き、丸ビルを見てから、有楽町まで歩いた。三省堂書店で本を買って、マルイを見ていく。セールだねえ。地下でアプリコットタルトを買った。
銀座で電車に乗る。霞ヶ関のドトールで休んでから、再び下北沢へ。美容院で髪を切っていただいた。部屋に戻り、夕食を取る。
快晴。こんな日に電車だって? ソイジョイでも食べ過ぎたんじゃないの?
自転車で警察署へ。目黒川から山手線への坂と、広尾から六本木への坂がちょいしんどい。十年前はこれくらい鼻歌交じりに登っていたのにねえ。
会社に行く。
散々言われ尽くされているネタだろうけど、「うさこちゃん」の父母の名前が「ふわとうさん」と「ふわかあさん」ではなく「ふわふわさん」と「ふわおくさん」であることを思う度に、石井桃子の苦心が忍ばれる。「うさこちゃん」が日本にやってきたのは、今から実に五十年くらい前のことだ。
「チャタレイ夫人の恋人」の原題は "Lady Chatterley's Lover" であるが、今はもう Lady を「夫人」にする翻訳家はいないことだろう。
相変わらず良い天気であった。こんな日は正中線五段突きでもしようか。
会社に行く。
自分はたまたま幸運にも手を汚さずに生きていけているだけだ、とよく思う。他者なんていないし、悪党なんていない。誰かが犯してしまった悪事は、自分が犯したかも知れない悪事だ。巡り合わせとは恐ろしいものだよ。
「裁判では神妙な顔をしておきながら、影では友達に軽口を叩いている」みたいな構図もあるだろうけど、人間の行動は状況に適応するものだし、どちらが「本音」なのかは当人にだって分からないだろう。「本心」は常に不定だ。
夜は自転車で大学を走る。大学生たちが夜道を歩いていた。自分も十年前はあそこにいて、様々な感情を持て余していたのだ。
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