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- 06/04/28 -

[ GreenEyedCats ] Dialogue Part I c

「あとは?」
「そうだね。半月前にヴァイスが子供を産んだくらいかな」
「…へえ、そうかそうか」
「うん、ちょっと驚いたよ。でもね、これは結局のところ、当たり前のことなんだ。誰もが確実にできることではないだろうけど、然るべき状況と然るべき手続きさえあれば、然るべき結果は必然的に出てくるんだよ」
「まあそうだろうね」
「カップにお湯を注いで、三分待ったら、そこにはラーメンがあるんだ」
「はは。僕達はみんなカップラーメンかい?」
「そう。僕達はみんなカップラーメンだよ」
「そうなのかも知れないね。父親は誰なのか分かっているのかい?」
「確証はないけど、多分、クマだと思う」
「…なるほど。じゃあやっぱり小猫は黒猫?」
「三匹はね。二匹は雌で、一匹は雄。もう一匹は雌の雉猫だよ」
「へえ。そういえばキジも雉猫だったんだよね?」
「うん。クマとヴァイスの母親も縞模様のある猫だったしね」
「なるほど。じゃあ生まれてきた彼女は、帰ってきたキジだ」
「そういうことになるね。ちょうどどちらもカギ尻尾だし」
「なかなかうまいこと出来ているじゃないか」
「なかなかうまいこと出来ている」
「…まあ、君も猫達も、元気にやっているようで何よりだ」
「まあね」
「今日はこれくらいかな」
「そうだね」
「じゃあ、また手紙をくれよ」
「分かった」

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