「死ぬときは孤独死がいいよ。周りが泣きながら末期を見守ってるなんて、正直耐え切れんわ」
「いやあ、俺は大往生したいなー。7 人の子供と 30 人の孫と 5000 人の曾孫に囲まれて死にたいよ」
「多いな曾孫！　孫達に何があった！」

　バレンタインデーに知らない女の子から渡された小綺麗なアレが妙に重くてリボンを解いて包み紙を破って蓋を開けたら箱の中に入っていたのが全部ボタン電池。

「おとーさん、おとーさん、きいてきいてー」
「はは、何だい？」
「きょうはね、エリナとマッケンジーせんせいと、おこめをひろってあそんだの」
「そうかそうか。それで？」
「あとね、ルーシーはね、おそらにいて、ダイヤモンドといっしょだったんだよ！」
「おまえは馬鹿か」