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- 06/12/31 -

[ Introduction ] まいななはじめて物語 7/7

「自分の雑文に影響を与えたであろうサイトを大々的に紹介して礼賛するという嫌がらせ企画第七弾です。これまでのあらすじ。どこにでもいる平凡な男子高校生だったはずの少年、範馬刃牙。趣味は山篭り、好きな飲み物はコーラと砂糖水。そんな彼の元にある日一通の手紙が届いた。鎬紅葉という医師が書いたその手紙によれば、なんと少年の本当の父親は範馬勇次郎といい、アメリカ大統領でさえ彼の前では運転手にならざるを得ないという伝説のムエタイ使いであり、現在は東京ドームの地下六階にあるサナトリウムで不治の心臓病に苦しんでいるという。病状は刻々と悪化しており、あと半日持つかどうかも分からない。急いで父親のところに向かおうとする範馬少年の前に立ち塞がったのは、同級生の柴千春と花山薫であった。父親に会いたければ俺達の屍を越えていけ。三人はゲームセンターでノールールの喧嘩を行う。その死闘は実に七日間に及ぶも決着はつかず。勝敗は二十七年後に持ち越されることとなった。親の遺産で諸国を渡り歩き、二流空手家、三流プロレスラー、四流烈海王といった、数々のライバル達にも連戦連勝。三回ほど毒を食らって、三回ほど毒が裏返った。いつしか中年となった範馬刃牙は、長年の因縁にけりをつけるべく、あの日のゲームセンターに立った。どの砂をすくっても出てくる爪と歯。二十四時間のウォーミングアップ、巨大カマキリとの脳内スパーリングを終えて、ついに約束の時間が来た。しかしそこに柴千春と花山薫の姿はない。その代わり、武装した警官達が周りを取り囲んでいる。罠だ。逃げ出す範馬中年。大当たりするプライズゲーム。崩れ落ちる自由の女神。ハンドポケットするビスケット・オリバ。そこに立ちはだかる最強の刺客、それは税務署員アントニオ猪狩であった。『君は相続税の不正申告をしているッッ!』『なんて人間力ッ…!』もういいですか。

インターネット殺人事件
続・インターネットの殺人
ファッキンガム殺人事件
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 養老孟司の『バカの壁』は一行たりとも読んでいませんが、多分その壁を作ったのはこの xx の仕業だと思います。またろくでもない真似をしてくれたものだ。その壁には、マッドアナウンサーとか、メタツンデレとか、お前以外の人間は全員お前じゃないメソッドとか、『まとめ。そうねえ。』とか、『既に常識ですが、そ』とか書いてあるに違いありません。
 あまりにも趣味が偏っているので好みが別れるかと思いますが、具体的に言うとバキネタとジョジョネタとシグルイネタとロマサガネタなどなどが多すぎるのですが、元ネタが分からなくても『このひとは物凄い知的リソースの無駄遣いをしているに違いない』ということだけは確信できると思います。蟻が目障りなので紙幣に火をつけて燃やしている様子が目に浮かびますね。それを岩場の陰から観察して手を叩いている自分のような連中がいるという構図です。素晴らしい。ビバ霊長類。理解されないのが怖くて文章が書けるか。
 自分が読んで最も笑ったのは、やはり『全金竜山入場』です。傑作バキネタ。

ボリューム対策は完璧だ!! 全日本餅チャンコ会 金竜山!!!!

 もう意味分かんない。これを読んで、ああ、このひとは、どう婉曲に言っても直截に言っても、馬鹿なんだなあ、と思いました。普通思い付かないし、思い付いても書かないし、買いても公開しない。一体どうやったらこの世界三大ダメハードルを越えられるのか。その脳味噌大腿筋はどこから来たのか。
 思えば自分が深堀骨を知るようになったのも xx のせいでした。『アマチャ・ズルチャ 芝刈天神前風土記』や『シンクロナイズド坂』や『<乳首の長い女ブーム>に異議あり』といった深堀骨の作品に対する書評では、博士の異常な愛情が感じられて仕方ないところなのですが、それらの中では短いながらも最も際立っているのは『白熊座の女は真夏の夜にここぞとばかり舌を鳴らす』であるとマイ聖書の名に懸けて断言致します。面白いですよね、深堀骨。

それはともかく、『白熊座の女は真夏の夜にここぞとばかり舌を鳴らす』は未来永劫三千世界に渡って下らない作品であるので、時間を無駄にしたくない方は帰って部屋の掃除でもなさってください。
いやまったく作品全体を筆舌に尽くしがたい無意味さが覆っています。

 正論、いや、大正論です。生きる理由が分からなくなったひとは深堀骨を読むといいです。もっと分からなくなります。尚、『白熊座の女は真夏の夜にここぞとばかり舌を鳴らす』や『トップレス獅子舞考』はウェブ上で公開されています。
 また xx は三国一の狂人マニアとしても知られています。『僕たちの好きなマッドキャラ 2004 』、『僕たちの好きなマッドキャラ 2005 〜精神鑑定はなんと正常〜』、『僕たちの好きなマッドキャラ/2006 』と、毎年に渡ってマッドキャラを収集し続けている奇特な人物なんて、世界中を探しても他にタランティーノくらいしかいないですよ。ましてや自分の人形に和服とショテルを装備させる人間は確実に世界に一人しかいない。タランティーノは悪くない。犯人はお前だ。『人形自慢』大好き。

「ところでガスマスクも買ったんスよ。」

 やられた。やられたよ。勝てるか。そんなことだから宝くじから人間の真理が見えたりするんですよ。『コミック/藤子不二雄/征地球論』。

愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ。

 それでは最後に、七年前の過去ログから引用して締めさせて頂きます。『言葉のために。』より。

母音が【イオエオア】の人名は古代エチオピアの臭いがする、とか、《クラック》の語感の軽さはひとえに子音の手柄であって、母音を取り出しなどしたら読めたものではない、とか、《脚立》ほど日本語離れした単語も珍しい、とか、大体そんなことを。

 なんというか、凄いひとは昔から凄いんですよ。虎はもともと強いんですよ。ああもう。ええと、大好きです。終わり。これで終わり。解決。一件落着」
 とサムワン海王は言った。良いお年を。

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