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- 05/10/11 -
■ [ ShortEssay ] 女心と秋の空
風の冷たい十月の日曜日に田舎の公園で四年間付き合ってきた彼女からいきなり別れ話を切り出されてベンチで落ち込んでいたら急に土砂降りの雨が降り出してきて傘なんか持ってないし近くにコンビニもないしお腹の調子も悪いし家賃も払えないしでちょっと死ぬことを考え始めたひとが目の前にいたとしたら、僕はレインコート姿で大きな傘を差して彼に近付き「女心と秋の空だね。どっちもすぐふる。ププッ」と元気付けたいけれど、残念ながら命が惜しいのでまだやったことがありません。